Round18マレーシアマレーシアGP

Moto3 プレビュー

会場:セパン・インターナショナル・サーキット

三つ巴のタイトル争いの行方に注目

総合首位のホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)がタイトル王手で迎えるMoto3クラスも、激しいレースが続いています。チャンピオンの可能性を残すのは3人。総合首位のマルティンが215点、総合2位のマルコ・ベツェッキ(KTM)が203点、総合3位のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)が195点。タイトルに王手をかけるマルティンは、今大会で25点差以上をつければチャンピオンが決まります。

3連戦最初のレースとなった第16戦日本GPでは、マルティンとディ・ジャンアントニオが転倒リタイア。オーストラリアGPではベツェッキ(KTM)が転倒リタイアと、チャンピオンを争う3人が一進一退のレースを続けています。今大会もチャンピオン争いをする3選手の激しい戦い、神経戦が繰り広げられることが予想されます。マルティンがタイトルを決めれば、Hondaはこのクラスで18回目のライダーズタイトル獲得となります。同時に、王手をかけている18回目のコンストラクターズタイトル獲得にも期待が寄せられます。

以下、後半戦に入って調子を上げている総合5位のロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が今季2勝目にチャレンジ。総合6位のアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)が初優勝に挑みます。

この数戦、調子を上げている日本勢の活躍にも期待されます。前戦オーストラリアGPで今季ベストとなる4位でフィニッシュした総合13位の鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は念願の初表彰台獲得に挑みます。総合21位の佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)もオーストラリアGPで今季2回目のフロントローを獲得、決勝では10位でしたが、初表彰台を期待させる走りでした。鳥羽海渡(Honda Team Asia)も今季ベストと初表彰台に闘志を燃やしています。ナカリン・アティラプワパ(Honda Team Asia)は、今季2回目のポイント獲得に挑みます。

コメント

ホルヘ・マルティン(Moto3 総合1位)
「前戦オーストラリアGPは接戦となり、難しいレースでした。でも大事なのは、大きなポイントのアドバンテージを持ってマレーシアに向かえるということです。チャンピオン争いは3人。それは僕とマルコ(・ベツェッキ)と僕のチームメート(ファビオ・ディ・ジャンアントニオ)なので、残りの2戦は僕たちやファンにとって、とてもエキサイティングなものになると思います。この前のレースほどではありませんが、今回のレースもまた集団でのバトルになると思うので、賢いレースをすることが必要になります」

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 総合3位)
「ここ数戦、すばらしい勢いを築き上げたので、セパンとバレンシアでもこの調子で続けたいです。今、ホルヘとは20ポイントの差があります。これは大きな差ですが、逆転不可能な数字ではありません。できることは全力を尽くすことです。チームの中でもピットでも、コース上でもです。あとはどうなるか様子を見るだけです。楽しみです」

エネア・バスティアニーニ(Moto3 総合4位)
「フィリップアイランドの難しいレースを終え、今はマレーシアの戦いに戻りたいです。フィリップアイランドでは、トップグループにいましたが、いいグリップがなく、最終コーナーを思ったようなスピードで出られませんでした。セパンサーキットは好きですし、昨年のように表彰台争いをしたいと思います。いつものように暑くなると思いますが、準備は整えてきたので、不安はありません」

鈴木竜生(Moto3 総合13位)
「オーストラリアGPは今季ベストの4位でフィニッシュすることができました。結果的にいい内容で大会を締めくくりましたが、依然として、予選でしっかりパフォーマンスを発揮できていない状況には変わりありません。今大会は予選に集中して、いいグリッドから決勝に挑みたいです。初表彰台獲得という今年の目標達成に向けて、今度こそという気持ちで挑みます」

佐々木歩夢(Moto3 総合21位)
「自分としては、もうトップライダーたちと同じスピードがあると思うので、フリー走行から単独でタイムを出せるようにしたいです。セッティングもしっかり詰めて、決勝で100%の走りがしたいです。オーストラリアGPは本当に悔しいレースでした。今週の目標は自信を持って攻めていくこと。もちろん、初表彰台を目標にがんばります。今回はチームのホームグランプリ。期待に応えたいです」

鳥羽海渡(Moto3 総合23位)
「今大会もFP1からしっかり走ることが大きな目標になります。日本GPに比べてオーストラリアGPは一歩前進。12番グリッドを獲得できたのですが、スタート直後にコースアウトを喫して大きく遅れてしまいました。マレーシアは3連戦最後のレース。セパンはアジア・タレント・カップでも走っているので、経験値は高いサーキットの一つです。今季ベストを目指します」

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