Round18マレーシアマレーシアGP

Moto2 プレビュー

会場:セパン・インターナショナル・サーキット

ランキングトップのバグナイアがタイトル獲得に王手

Moto2クラスのタイトル争いは、大詰めを迎えています。総合首位のフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)は288ポイント。総合2位のミゲル・オリベイラ(Red bull KTM Ajo)が252ポイント。その差36ポイントと、バグナイアが大きなリードを築いて今大会を迎えます。チャンピオン決定のシナリオは、バグナイアがオリベイラに25ポイント差をつけて今大会を終了すること。オリベイラが優勝した場合、3位以上でタイトル確定となります。

前戦オーストラリアGPでは、オリベイラが11位、バグナイアは12位という結果に。優勝争いからは大きく遅れたものの、タイトルを巡って争う2人による、緊張感あふれる戦いが展開されました。今大会を圧倒的有利な立場で迎えるバグナイア。対して、なんとしても阻止したいオリベイラは、マレーシアGP2連勝に望みを託します。

総合3位には、前戦オーストラリアGPで今季3勝目を挙げ、勢いに乗るブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)。今大会には、チームにとって大会2連覇への期待が寄せられますが、展開次第ではチームメートのオリベイラのサポート役に回ることも考えられます。

総合4位は、前戦オーストラリアGPで転倒後、再スタートを切って22位という残念な結果に終わったロレンソ・バルダッサーリ(Pons HP40)で、日本GP以来2戦ぶり、今季6回目の表彰台を目指します。

総合5位には、オーストラリアGPで2位に入りドイツGP以来8戦ぶり、今季4回目の表彰台に立ったホアン・ミル(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)。残り2戦でMoto2クラスのキャリア初優勝を目指します。

以下、アレックス・マルケス(EG 0,0 Marc VDS)、マルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)、オーストラリアGPで3位になり今季2回目の表彰台を獲得したチャビ・ビエルゲ(Dynavolt Intact GP)、ルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)、そして日本GPでトップフィニッシュするもテクニカル違反で失格になったファビオ・クアルタラロ(MB Conveyors - Speed Up)までがトップ10。クアルタラロは、日本GPの雪辱に挑みます。

後半に入って調子を上げている長島哲太(IDEMITSU Honda Team Asia)は、タイGPの8位をしのぐ今季ベストに挑みます。昨年の大会は、シーズンベストの10位でフィニッシュしており、今年は7位以上と初表彰台を目指します。チームメートのカイルール・イダム・パウィはホームグランプリを迎え闘志満々。地元の声援を力に、今季2回目のポイント獲得とベストリザルトに挑みます。

コメント

フランセスコ・バグナイア(Moto2 総合1位)
「セパンは大好きなサーキットの一つです。高い気温を考えると、攻略するのが難しいトラックでもあり、レイアウトも難しいです。前戦オーストラリアGPは難しいレースでした。いい感触を見つけ、好ペースをキープすることに取り組みましたが、ポイントのスタンディングではギャップを維持して週末を終えられました。引き続き集中して取り組み、トップ集団に戻れるようにがんばりたいです」

ミゲル・オリベイラ(Moto2 総合2位)
「セパンではいい走りができることが分かっています。この前のレースではポイント差を縮めることができませんでしたが、その原因はフロントエンドのフィーリングが完ぺきではなかったからです。でもあきらめていません。引き続き、一生懸命取り組み、集中力を維持し、レースでベストを尽くします。残り2レースとなり、まだ大きなギャップがあります。でも不可能ではありません」

ブラッド・ビンダー(Moto2 総合3位)
「フィリップアイランドから気持ちを高く持ってレースに向かっています。目標は、もしチャンスがあれば優勝することです。セパンはいつも厳しいコンディションで、今週末は少し雨が降りそうです。これにも対応しなければなりません。ここ数戦で学んできたことをさらに磨き上げ、もっとマシンの力を引き出し、もっとプッシュしたいと思います」

長島哲太(Moto2 総合20位)
「この数戦、いい走りができています。タイGPでベストの8位。日本GPではベストグリッドの8番手。そして最も苦手とするオーストラリアGPで13位。マレーシアGPは昨年ベストリザルトを残したサーキットなので、今年はどのくらいいけるのか自分でも楽しみです。IDEMITSU Honda Team Asiaで走るレースも残り2戦。いつもすばらしい体制で走らせてもらえているので、それに応えたいです。日本からのファンも多いと思うので、いいレースを見てもらえたらと思います」

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