Round18マレーシアGP
Moto2 決勝
2018年11月4日(日)
会場:セパン・インターナショナル・サーキット
天候:晴れ
気温:32℃
コースコンディション:ドライ
Moto2クラスは、タイトルに王手をかけて今大会に臨んだフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)が3位でフィニッシュ。チャンピオンを争うミゲル・オリベイラ(Red bull KTM Ajo)は2位につけ、この結果、32点差をつけたバグナイアがライダーズタイトルを獲得しました。バグナイアのタイトル決定を阻止したいオリベイラは、2年連続の大会制覇に向けて全力を尽くしました。優勝してもバグナイアが4位以下でなければタイトルが決まっていただけに、110%の力を出したと言うオリベイラにとっては、悔いのない戦いとなりました。
チャンピオン争いをする2人に先行したルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)は、Moto2クラスでの初優勝を達成しました。その後方では、マティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)、ファビオ・クアルタラロ(MB Conveyors - Speed Up)、ロレンソ・バルダッサーリ(Pons HP40)がし烈な4位争いを繰り広げ、パシーニが先着。そしてクアルタラロ、バルダッサーリと続きました。
今季3回目のポールポジション(PP)を獲得したアレックス・マルケス(EG 0,0 Marc VDS)は7位、ブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)が8位、マルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)が9位と僅差で続き、ホアン・ミル(EG 0,0 Marc VDS)は10位でした。
14位でフィニッシュのドミニク・エガーター(Kiefer Racing)、15位のサム・ロース(Swiss Innovative Investors)と序盤、激しい戦いを繰り広げた長島哲太(IDEMITSU Honda Team Asia)は7周目の最終コーナーで転倒しリタイア。自身にとってのホームグランプリとなったカイルール・イダム・パウィ(IDEMITSU Honda Team Asia)は17位でした。
ルカ・マリーニ(Moto2 優勝)
「チームにとってすばらしいレースになりました。優勝しましたが、とてもたいへんでした。スタートしてすぐに力強い走りで前についていきました。ウォームアップのあと、僕が最も強いライダーの内の一人に入っていることが分かったので、プッシュしました。マシンの感触はすばらしく、タイヤと体力をどのように扱えばいいのかも分かっていました。感触がよかったので、100%の力を出してライバルとの差を広げようと努力しました。でも、ミゲル(オリベイラ)は最後まであきらめませんでした。今回はワールドチャンピオンシップで初めての優勝でした。チームやアカデミー、僕をサポートしてくれたすべての人、そして本当にすごいことを成し遂げたペッコ(フランセスコ・バグナイア)と喜びを分かち合う、特別な日となりました」
ミゲル・オリベイラ(Moto2 2位)
「今回のグランプリはとてもうまくいきました。最初からいい感触がありましたが、ペッコはとても強かったです。彼をパスすることができ、マリーニを追いかけましたが、彼をオーバーテイクできるほど十分に近づくことができませんでした。とてもたいへんなバトルでしたね。残念ながらバグナイアを負かすまでの力はありませんでしたが、今年の自分の努力やライディング、シーズン、そして忍耐力を誇りに思っています。ペッコはとても強く、彼と僕はとても安定していました。今日は全力でバトルしました。チームもすばらしい仕事をしました。110%の力を出せましたし、全体的には感無量のシーズンだったので、バレンシアで優勝してシーズンを終えたいです」
フランセスコ・バグナイア(Moto2 3位/チャンピオン)
「ワールドチャンピオンになりました。どう言えばいいのか、ちゃんとした言葉を見つけるのが難しいです。不思議な感じですが、最高の気分です。かなりのプレッシャーを感じながらここに来ました。タイトルを獲得できることは分かっていましたが、そのことを考えないようにしていました。そして昨日の予選のあと、なにかが変わりました。すべてが現実になり始めていました。プレシーズンのあと、タイトル争いができるポテンシャルがあることが分かりましたが、今は違います。記録的な8勝、6回のポールポジション、そしてみんなのすばらしい仕事のおかげで、ワールドチャンピオンになることができました。感謝したい人たちのリストには終わりがありません。最後の10周はとてもたいへんでした。残り2周はヘルメットの中で泣いたり、叫んだりしていました。難しいレースでしたが、ルカはすばらしかったです。彼はレースウイークを通してファステストだったし、シーズン中、最も戦闘的なライバルの一人でした」
長島哲太(Moto2 リタイア)
「今日はフィーリングもよく、ペースも悪くありませんでした。しかし、今回もサム・ロースとドミニク・エガーターとのバトルになりました。彼らはブレーキングが深いので抜くのに苦労するのですが、今日も4周目、5周目に1秒くらいラップタイムが落ちました。前のグループと離れるのが嫌だったので、がんばって2人を抜きました。今日は後半ペースが苦しくなるのが分かっていたので、ロースとエガーターとのバトルで遅れた分を取り戻そうとして、最終コーナーで転んでしまいました。本当に残念です。転倒がなければトップ10フィニッシュはできていたと思います。最終戦バレンシアGPでは、今日の分もがんばります」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 10 | ルカ・マリーニ | KALEX | 38'25.689 |
2 | 44 | ミゲル・オリベイラ | KTM | +1.194 |
3 | 42 | フランセスコ・バグナイア | KALEX | +3.020 |
4 | 54 | マティア・パシーニ | KALEX | +4.497 |
5 | 20 | ファビオ・クアルタラロ | SPEED UP | +5.250 |
6 | 7 | ロレンソ・バルダッサーリ | KALEX | +5.305 |
7 | 73 | アレックス・マルケス | KALEX | +7.690 |
8 | 41 | ブラッド・ビンダー | KTM | +8.943 |
9 | 23 | マルセル・シュローター | KALEX | +9.687 |
10 | 36 | ホアン・ミル | KALEX | +18.547 |
11 | 97 | チャビ・ビエルゲ | KALEX | +18.816 |
12 | 5 | アンドレア・ロカテリ | KALEX | +19.739 |
13 | 9 | ホルヘ・ナバロ | KALEX | +21.177 |
14 | 77 | ドミニク・エガーター | KTM | +21.960 |
15 | 22 | サム・ロース | KTM | +26.875 |
16 | 24 | シモーネ・コルシ | KALEX | +28.515 |
17 | 89 | カイルール・イダム・パウィ | KALEX | +28.802 |
18 | 16 | ジョー・ロバーツ | NTS | +29.791 |
19 | 2 | イェスコ・ラフィン | KALEX | +30.557 |
20 | 57 | エドガー・ポンス | SPEED UP | +31.069 |
21 | 4 | スティーブン・オデンダル | NTS | +38.430 |
22 | 95 | ジュール・ダニーロ | KALEX | +42.930 |
23 | 30 | ディマス・エッキー・プラタマ | TECH 3 | +57.507 |
24 | 32 | アイザック・ビニャーレス | SUTER | +57.910 |
25 | 21 | フェデリコ・フェリーニ | KALEX | +1'03.737 |
26 | 50 | ラフィド・トパン・スチプト | SUTER | +2'04.066 |
RT | 40 | アウグスト・フェルナンデス | KALEX | +10Laps |
RT | 66 | ニキ・タウリ | KALEX | +11Laps |
RT | 45 | 長島哲太 | KALEX | +11Laps |
RT | 87 | レミー・ガードナー | TECH 3 | +13Laps |
RT | 18 | シャビ・カルデルス | KALEX | +13Laps |
RT | 27 | イケル・レクオナ | KTM | +16Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 42 | フランセスコ・バグナイア | KALEX | 304 |
2 | 44 | ミゲル・オリベイラ | KTM | 272 |
3 | 41 | ブラッド・ビンダー | KTM | 201 |
4 | 7 | ロレンソ・バルダッサーリ | KALEX | 162 |
5 | 73 | アレックス・マルケス | KALEX | 157 |
6 | 36 | ホアン・ミル | KALEX | 155 |
7 | 10 | ルカ・マリーニ | KALEX | 147 |
8 | 23 | マルセル・シュローター | KALEX | 138 |
9 | 97 | チャビ・ビエルゲ | KALEX | 131 |
10 | 20 | ファビオ・クアルタラロ | SPEED UP | 128 |
11 | 54 | マティア・パシーニ | KALEX | 128 |
12 | 27 | イケル・レクオナ | KTM | 60 |
13 | 9 | ホルヘ・ナバロ | KALEX | 58 |
14 | 22 | サム・ロース | KTM | 49 |
15 | 24 | シモーネ・コルシ | KALEX | 47 |
16 | 5 | アンドレア・ロカテリ | KALEX | 45 |
17 | 77 | ドミニク・エガーター | KTM | 42 |
18 | 40 | アウグスト・フェルナンデス | KALEX | 37 |
19 | 87 | レミー・ガードナー | TECH 3 | 29 |
20 | 45 | 長島哲太 | KALEX | 23 |
21 | 13 | ロマーノ・フェナティ | KALEX | 14 |
22 | 40 | ヘクター・バルベラ | KALEX | 10 |
23 | 2 | イェスコ・ラフィン | KALEX | 9 |
24 | 62 | ステファノ・マンシィ | SUTER | 8 |
25 | 52 | ダニー・ケント | SPEED UP | 8 |
26 | 32 | アイザック・ビニャーレス | SUTER | 7 |
27 | 16 | ジョー・ロバーツ | NTS | 5 |
28 | 64 | ボウ・ベンドスナイダー | TECH 3 | 2 |
29 | 89 | カイルール・イダム・パウィ | KALEX | 1 |
30 | 57 | エドガー・ポンス | SPEED UP | 1 |
31 | 4 | スティーブン・オデンダル | NTS | 1 |
32 | 66 | ニキ・タウリ | KALEX | 1 |
33 | 99 | ティティポン・ワロコーン | KALEX | 0 |
34 | 51 | エリック・グラナド | SUTER | 0 |
35 | 95 | ジュール・ダニーロ | KALEX | 0 |
36 | 14 | ヘクター・ガルゾ | TECH 3 | 0 |
37 | 3 | ルーカス・トゥロビッチ | KTM | 0 |
38 | 21 | フェデリコ・フェリーニ | KALEX | 0 |
39 | 67 | ブライアン・スターリング | TECH 3 | 0 |
40 | 18 | シャビ・カルデルス | KALEX | 0 |
41 | 30 | ディマス・エッキー・プラタマ | Honda | 0 |
42 | 55 | アレハンドロ・メディナ | KALEX | 0 |
43 | 12 | シェリダン・モライス | KALEX | 0 |
44 | 19 | コレンティン・ペロラリ | TRANSFORMIERS | 0 |
45 | 63 | ズルファミ・カイルディン | KALEX | 0 |
46 | 50 | ラフィド・トパン・スチプト | SUTER | 0 |
47 | 80 | セドリック・タンジェ | TECH 3 | 0 |
順位 | コンストラクター | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | KALEX | 391 |
2 | KTM | 320 |
3 | SPEED UP | 132 |
4 | TECH 3 | 29 |
5 | SUTER | 8 |
6 | NTS | 5 |