Round17オーストラリアオーストラリアGP

Moto3 プレビュー

会場:フィリップアイランド・サーキット

Moto3王者をめぐる争いはさらにし烈に。ランキング上位の3人のHondaライダーの走りに注目

第16戦日本GPを終えて、Moto3クラスのチャンピオン争いは上位4人に絞られました。総合首位のホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)は204ポイント、総合2位のマルコ・ベツェッキ(KTM)が203ポイント、総合3位のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)が175ポイント、総合4位のエネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)が142ポイントと続き、チャンピオン争いに3人のHonda勢が残っています。

前戦日本GPで痛恨の転倒を喫しノーポイントに終わり、ベツェッキ(KTM)に1ポイント差に詰め寄られたマルティンは、得意のコースで再びリードを広げる意気込みです。昨年の大会は3位表彰台に立っていますが、今年は今季7勝目に挑みます。

総合3位につけるディ・ジャンアントニオは、前戦日本GPをノーポイントに終わり、トップとの差を縮めることができませんでした。チームメートでトップのマルティンとの差は29ポイント、2位のベツェッキ(KTM)とは28ポイントですが、再び、チャンピオン争いに接近する意気込みです。総合4位のバスティアニーニは、トップと62ポイント差。現実的には厳しいポイント差ですが、プレッシャーがないポジションだけに、今季2勝目に全力で挑みます。

以下、ロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が、タイ、日本に続き3戦連続表彰台獲得に挑みます。後半戦のサンマリノGPで初優勝を達成して登り調子のダラ・ポルタ。後半戦もっとも注目を集める選手の一人になりました。総合6位にアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)と、トップ6に5人のHonda勢が名前をつらねています。

以下、日本人勢は、鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が総合17位、佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が総合20位、鳥羽海渡(Honda Team Asia)が総合22位。ホームグランプリの日本GPで期待した結果を残せなかった3選手だけに、今大会の雪辱に向けて気合を入れています。

コメント

ホルヘ・マルティン(Moto3 総合1位)
「もてぎで転倒してしまったのは苦い一撃でした。厳しいレースでした。いくつかポジションを落したあとは状況はさらに難しくなりました。それでもまだチャンピオンシップはリードしていますし、今、唯一集中しなければならないのはフィリップアイランドのレースです。このサーキットは今までで一番のお気に入りです。ここでは常に速く走ってきました。高速コーナーがあって僕たちのマシンに合うサーキットだと思います。ここでは優勝争いをしたいと思います」

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 総合3位)
「レースができるという自信を持ってフィリップアイランドへ向かいますが、もちろんまずは医者にチェックしてもらわなければなりません。もし走ることができたら、最高です。このサーキットは高速で、とても楽しいのでどのライダーもこのサーキットを愛しています。ここ数戦はとても戦闘的に戦うことができたので、残りのシーズンはこの方向性で引き続き取り組むつもりです」

エネア・バスティアニーニ(Moto3 総合4位)
「ここ2戦は思っていたような結果にはならなかったので、フィリップアイランドでいい結果を出したいです。このサーキットでは表彰台に上がったことがありません。今回は上がりたいです。美しいサーキットで、たくさんのすばらしいレースを見ることができます。仕事に取り掛かるのが楽しみです」

鈴木竜生(Moto3 総合17位)
「もてぎは予選がうまくいかず、敗因はすべてそこにあったと思います。フリー走行で転び、その後、雨になり、ドライになった予選でまた転倒して、セットアップを詰めることができませんでした。そのため、決勝はソフトタイヤを選択したのですが、しっかりテストをこなしていなかったことで、タイヤの消耗で後半ペースを落としました。フィリップアイランドは、もてぎと正反対の高速コース。もてぎでだめだった点をしっかり洗い出して、いい仕事をしていきたいです。昨年は雨で赤旗中断になり9位でフィニッシュしましたが、不完全燃焼でした。残り3戦、しっかり結果を残したいです」

佐々木歩夢(Moto3 総合20位)
「前戦もてぎは、フロントのフィーリングがなく、最後まで攻めの走りができませんでした。その理由は、フロントの空気圧をスタッフが間違えてしまったことで、エアー圧が高すぎて常にフロントが切れ込む状態でした。残念なレースでしたが、なんとか9位でフィニッシュできたのでよかったです。フィリップアイランドは、昨年7位。自己ベストのレースができたところなので、今年もベストリザルトを目指します。このコースは大好きです。この数戦、すごく調子いいので今度こそ結果につなげたいです」

鳥羽海渡(Moto3 総合22位)
「フィリップアイランドは、レイアウト的には好きなコースです。初めて経験した昨年は苦労しましたが、今年は攻略する自信はあります。前戦日本GPは、FP1でしっかり走れなかったことが、そのまま決勝まで引きずることになりました。今大会の課題は、FP1でどれだけフィーリングをつかめるか、FP1である程度のところまで走りを上げていくことです。とにかく、いいグリッドからいいスタートが切れれば、トップグループで走れると思います」

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