Round17オーストラリアオーストラリアGP

Moto2 プレビュー

会場:フィリップアイランド・サーキット

バグナイアがMoto2タイトルに王手をかけて臨む。オリベイラは逆転のためにもオーストラリアGP連覇を狙う

チャンピオン争いが大詰めを迎えているMoto2クラスは、前戦日本GPで今季8勝目を挙げたフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)が、総合2位のミゲル・オリベイラ(Red bull KTM Ajo)に37ポイント差をつけて今大会に挑みます。3戦を残し、念願の初タイトル獲得に王手をかけたバグナイアは、今大会、オリベイラに50ポイント差をつければタイトル獲得となります。しかし、タイトル王手もミスの許されないポイント差。バグナイアは、今季9勝目に向けて全力を尽くします。

昨年の大会でMoto2初優勝を達成したオリベイラが、タイトル決定を阻止し、今季3勝目に挑みます。今年は安定した走りで10回の表彰台に立ってきましたが、バグナイアを前になかなか優勝を果たせませんでした。昨年は、オーストラリアGP、マレーシアGP、バレンシアGPで終盤の3戦で連勝しています。今年も相性のいいフィリップアイランドで2連覇を目指します。

タイトル争いからは脱落しましたが、総合3位争いもし烈です。ブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)が168ポイント、総合4位のロレンソ・バルダッサーリ(Pons HP40)が152ポイント、総合5位のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が139ポイントと続きます。今大会も厳しい戦いが予想されます。

以下、総合6位にホアン・ミル(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、総合7位には初優勝にあと一歩のマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)、総合8位にマティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)、総合9位には、前戦日本GPでトップフィニッシュも空気圧不足で失格になったファビオ・クアルタラロ(MB Conveyors - Speed Up)で、今回はその雪辱に挑みます。総合10位にルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)。前戦日本GPでベストグリッドの8位から12位でフィニッシュの長島哲太(IDEMITSU Honda Team Asia)が今季ベストリザルトに挑みます。チームメートのカイルール・イダム・パウィも次戦はホームグランプリとなるだけに、ここで勢いをつける意気込みです。

コメント

フランセスコ・バグナイア(Moto2 総合1位)
「ミゲルに対してポイント差を広げて日本を後にしました。これはフィリップアイランドのレースに向けて最高の状況です。このサーキットはとても好きですが、同時に難しいサーキットでもあります。昨年はKTMがとても速かったです。とても重要な週末になるので、細かい部分にも気を配って全力を尽くしたいです」

ミゲル・オリベイラ(Moto2 総合2位)
「昨年はブラッド(・ビンダー)と僕でワンツーを達成し、とてもポジティブな経験をすることができました。ここはとても特別なサーキットです。マシンの感触がなによりも重要で、風が大きな影響を与えます。レースウイークに向けてモチベーションはとても上がっています。全力を尽くし、再び優勝争いに挑みます。そして、引き続きタイトル争いをするために、マシンの力を最大限引き出したいと思います。まだあきらめていません」

ブラッド・ビンダー(Moto2 総合3位)
「オーストラリアへ行くのをとても楽しみにしています。この3年、フィリップアイランドではとてもいいレースができました。100%の力を出して最後まで戦うことをとても楽しみにしています。また、フィリップアイランドは常に僕と相性がよく、とても速く走ることができました。レースウイークが始まるのがとても楽しみです。KTMもこのサーキットと相性が合うと思います。前進するためにいくつか試したいことがあります。それがうまくいけば再び自信を持ち、思うようにマシンを乗りこなせると思います。前進できれば、オーストラリアでトップに戻れると思います。昨年チームが達成したすばらしい結果を繰り返せることを願っています」

長島哲太(Moto2 総合20位)
「ここ最近は流れがいいので今大会はしっかり結果につなげたいです。もてぎは、予選8番手とベストグリッドを獲得しましたが、決勝に向けてフロントをちょっと調整したら、それがフィーリングに大きく影響し、攻めの走りができませんでした。フロントを押す感じになり、何度も転びそうになりました。12位でポイントを獲得しましたが、予選順位以上の結果が出せると思っていたので悔しいです。フィリップアイランドは、正直、これまで最も苦手とするサーキットの一つです。昨年、初めて走り、最後まで攻略できないままレースを終えました。コースキャラクターももてぎとは正反対なので、しっかりセットアップを進め、今年は攻略していい結果を残したいです」

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