Round17オーストラリアオーストラリアGP

Moto3 決勝

2018年10月28日(日)

会場:フィリップアイランド・サーキット

天候:晴れ
気温:13℃
コースコンディション:ドライ
観客:3万6600人(3日間:8万6250人)

ディ・ジャンアントニオがHonda勢トップの2位。鈴木は今季ベストの4位入賞

27台が出場したMoto3クラスは、今季最も厳しい戦いとなりました。スリップストリームの使い合いとなるフィリップアイランドは、毎年大接戦となりますが、今年はこれまでにない大集団となり、最後まで白熱した戦いとなりました。

レース中盤まではトップグループは23台でした。その中で次々に転倒者が出て、終盤は15台の戦いとなりました。その厳しい戦いをアルベルト・アレナス(KTM)が制し、2位にファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)、3位にチェレスティーノ・ヴィエッティ(SKY Racing Team VR46)と続き、14位までが0.989秒差という、まさにだれが勝つか分からない戦いでした。

その中でHonda勢は、表彰台に立った予選17番手のジャンアントニオに続き、予選24番手からポジションを上げた鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が今季ベストの4位、総合首位のホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)が5位、アーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)が6位、アダム・ノロディン(Petronas Sprinta Racing)が7位、エネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)が8位と続き、今季2度目のフロントロー3番手から常に上位につけた佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)は、最終ラップの攻防で10位までポジションを落とす悔しいレースとなりました。

ナカリン・アティラプワパ(Honda Team Asia)は18位、予選12番手から今季ベストに挑んだ鳥羽海渡(Honda Team Asia)は、スタート直後の2コーナーでオーバーランを喫し19位でした。

今大会、総合首位のマルティンが5位でフィニッシュ。総合2位につけるマルコ・ベツェッキ(KTM)がリタイアしたことで、今大会前の1点差を12点差とし、次戦マレーシアGPをタイトル王手で迎えます。

コメント

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 2位)ファビオ・ディ・ジャンアントニオ
「厳しいレースでした。日本で転倒し、ここでも金曜日に転倒したので、正直、最初は表彰台のことは考えていませんでした。体調はよかったのですが100%ではありませんでした。しかし、追い上げていくにつれて、表彰台を狙うことにしました。そして、表彰台獲得でフィニッシュできたことは素晴らしいことです。次の2戦もベストを尽くします。マレーシアへはしっかり力を蓄えて向かいます。大好きなサーキットなので自分たちのポテンシャルを出しきりたいと思います。体調が非常に大事になってきます。準備は整えられると思います」

鈴木竜生(Moto3 4位)鈴木竜生
「24番手から追い上げられたことは素直にうれしいです。ウイークを通じて、一番いい走りができました。今日は予選が悪くて、近くにファビオ・ディ・ジャンアントニオがいたので彼についていこうという作戦でした。その通りの走りができたし、ペース的にも悪くなかったと思います。最終ラップのダウンヒルで3番手にいたマルティンがミスをして、ライン上に戻ってきたときにどうしてもアクセルを戻さなくてはいけなくて遅れました。それがなかったらと思います。でも、予選の状況を考えればいいレースでしたし、次につながる結果だったと思います」

ホルヘ・マルティン(Moto3 5位)ホルヘ・マルティン
「クレイジーなレースでしたが、力を出しきりました。マシンの感触はいまいちでした。ギアリングを間違ってしまったのだと思います。それでも、トップグループに入ることができたので、マレーシアに向けていくつか問題を直していきたいと思います。特にブレーキングを直したいと思います。セパンはとても好きなサーキットですし、これまで常に強さを発揮できたところです。そこで最初のマッチポイントがやってきます。でも引き続きレースに勝つことに集中し、あとは様子を見たいです」

佐々木歩夢(Moto3 10位)佐々木歩夢
「今日は予定通りにレースを戦えたのですが、最終ラップだけうまくいきませんでした。自分のプランとしては最終ラップは2番手くらいで通過しようと思っていました。それでホルヘ・マルティンについていったのですが、最終コーナーでスピードを調整した分、1コーナーで一気に抜かれてしまい、表彰台争いから遅れてしまいました。この数戦、自分のフィーリングと成績が折り合わず、フラストレーションがたまります。次のマレーシアはチームのホームコースで自分も得意なサーキットなので、しっかり結果を残したいです」

鳥羽海渡(Moto3 19位)鳥羽海渡
「スタートがよく、2コーナーのアウトから抜こうと思ったのですが、スピードが速かったのと風の影響もあり、コースを飛び出してしまい最後尾に落ちてしまいました。それで単独になり、グループからも離されてしまいました。今回はコース攻略ができていないポイントがあり、単独になるとペースが遅かったのですが、それもあり、最後まで前との差を縮めることができませんでした。次のセパンは好きなサーキットなので、しっかり結果を残したいです」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
175A.アレナスKTM37'48.073
221ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda+0.052
331C.ヴィエッティKTM+0.059
424鈴木竜生Honda+0.081
588ホルヘ・マルティンHonda+0.099
644アーロン・カネットHonda+0.154
77アダム・ノロディンHonda+0.188
833エネア・バスティアニーニHonda+0.235
984J.コーンフェールKTM+0.328
1071佐々木歩夢Honda+0.406
1172アロンソ・ロペスHonda+0.575
1240D.ビンダーKTM+0.889
1316A.ミニョKTM+0.987
1417J.マクフィーKTM+0.989
1565P.エッテルKTM+2.148
1655ヤリ・モンテラHonda+34.700
1781S.ネパKTM+34.969
1841ナカリン・アティラプワパHonda+39.367
1927鳥羽海渡Honda+48.054
2077V.ペレスKTM+48.970
RT14トニ・アルボリーノHonda+2Laps
RT10D.フォッジャKTM+2Laps
RT42M.ラミレスKTM+10Laps
RT5J.マシアKTM+10Laps
RT48ロレンソ・ダラ・ポルタHonda+11Laps
RT12M.ベツェッキKTM+13Laps
RT19G.ロドリゴKTM+13Laps

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
188ホルヘ・マルティンHonda215
212M.ベツェッキKTM203
321ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda195
433エネア・バスティアニーニHonda150
548ロレンソ・ダラ・ポルタHonda131
644アーロン・カネットHonda128
719G.ロドリゴKTM116
884J.コーンフェールKTM115
975A.アレナスKTM94
1042M.ラミレスKTM90
1116A.ミニョKTM82
125J.マシアKTM66
1324鈴木竜生Honda64
1417J.マクフィーKTM62
1565P.エッテルKTM58
1623ニッコロ・アントネッリHonda56
1710D.フォッジャKTM55
1814トニ・アルボリーノHonda49
1940D.ビンダーKTM48
207アダム・ノロディンHonda46
2171佐々木歩夢Honda45
2272アロンソ・ロペスHonda36
2327鳥羽海渡Honda33
2431C.ヴィエッティKTM18
258N.ブレガKTM18
2677V.ペレスKTM13
2725R.フェルナンデスKTM13
2876M.ユルチェンコKTM9
2911L.ロイKTM8
3022真崎一輝KTM8
3135ソムキアト・チャントラHonda7
3296マヌエル・パリャーニHonda6
3341ナカリン・アティラプワパHonda2
3432小椋藍Honda1
3555ヤリ・モンテラHonda0
369A.ウォンサナノKTM0
3781S.ネパKTM0
3852ジェレミー・アルコバHonda0
393K.ザノーニTM RACING0
4043L.グルンワルドKTM0
4113岡崎静夏Honda0
4236福嶋佑斗Honda0
4315F.サラクKTM0
4418R.ファン・デ・ラグマットKTM0
4573M.コフラーKTM0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1Honda356
2KTM315

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