Round16日本日本GP

Moto3 決勝

2018年10月21日(日)

会場:ツインリンクもてぎ

大接戦となった決勝で、ダラ・ポルタが2位表彰台を獲得

Moto3クラスは、ロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が2戦連続今季4回目の表彰台に立ちました。大混戦となった決勝は、中盤まで10台前後がトップグループを形成。後半は7台に絞られ、さらに終盤は3台の戦いとなり、マルコ・ベツェッキ(KTM)が優勝、ダラ・ポルタが0.041秒差の2位でフィニッシュしました。今季2勝目を逃したダラ・ポルタですが、この表彰台で総合6位から5位へと一つポジションを上げました。

トップグループに加わるも、終盤、優勝争いからわずかに遅れたトニ・アルボリーノ(Marinelli Snipers Team)が6位、エネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)が7位。ウォームアップでトップタイムをマーク、初表彰台、初優勝の期待も膨らんだ佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)はトップグループの中にいましたが、フロントタイヤのフィーリングが完全ではなく、9位でした。

トップ集団に加わった総合首位のホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)は、ラスト5周となった15周目の90度コーナーで転倒、惜しくもリタイアとなりました。この転倒でノーポイントに終わったマルティンは、辛うじて総合首位をキープしましたが、総合2位で今大会の優勝のベツェッキ(KTM)とのポイント差は1点差へと縮まりました。

ホームGPに闘志を燃やした鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は大集団のセカンドグループの中で15位でフィニッシュ。後方グリッドから追い上げた鳥羽海渡(Honda Team Asia)が17位。ワイルドカードで出場の岡崎静夏(Kohara Racing Team)は23位、福嶋佑斗(Team Plus One)は24位でした。

コメント

ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 2位)
「Hondaのホームサーキットで優勝したかっただけに残念でした。しかし、2連続表彰台獲得はいい結果だと思います。僕のマシンはとても速く、フロントの感触はとてもよかったです。金曜日のフリープラクティスから前進でき、コンスタントに速く走ることができました。ミサノでLeopard Racingとの契約更新が確定しました。これで自信が付き、落ち着きました。最近のレースではいつも前で戦っています。来シーズンに向けて準備もしています。チームは僕をよくサポートしてくれて、お互いの信頼関係もあります。強い意気込みと優勝したいという熱い想いを持ってオーストラリアへ向かいます」

トニー・アルボリーノ(Moto3 6位)
「多くのライダーによる接近戦となりました。常にバトルをしていて非常におもしろいレースでした。そのためとても楽しむことができました。僕のマシンはすばらしいパフォーマンスができる場所もあれば、それほど完ぺきではないところもあったので、ポジティブな面を最大限活用するために一生懸命がんばらなければなりませんでした。アタックしたいところでは少し苦戦しいましたが、トップととても近いところでフィニッシュできてよかったです」

エネア・バスティアニーニ(Moto3 7位)
「難しいレースでした。トップグループについていこうと努力しましたが、コーナーでは限界でした。アタックしようとしましたが、ライバルたちをオーバーテイクすることはできませんでした。来週のフィリップアイランドではもっとうまく走れることを願っています」

佐々木歩夢(Moto3 9位)
「ウォームアップランでは、そんなにプッシュしていないのにトップタイムをマークできました。決勝でも行けるかなと思ったのですが、走り出したら、ものすごく滑りやすい状態でした。でも、きっと、皆も同じだと思って、絶対に転ばないようにしてトップ争いについて行きました。レース後にマシンをチェックしたらタイヤの空気圧が間違っていたことでグリップしなかったことがわかりました。次は、間違えないようにお願いして、残り3戦で表彰台を狙って行きます」

鳥羽海渡(Moto3 17位)
「朝のウォームアップランで、マシンをアジャストして、やっとまとまって来ました。自分の限界を知ることができて、決勝では追い上げることができました。しかし、前までは行けませんでした。FP1から今日のような走りができていれば、流れが変わっていたと思うので、次ではFP1から限界まで攻めて行きたいと思います」

岡崎静夏(Moto3 23位)
「決勝でも目標タイムには届きませんでした。2年前に初めてグランプリに出させてもらった時は、Moto3の乗り方を勉強できました。今回は、それを実行したかったです。でも、そのためのセッティングを進めることができませんでした。Moto3ライダーの走りを見て、自分もメリハリある走りがしたいと思いました。それができるように、これから努力して行きます」

福嶋佑斗(Moto3 24位)
「初日が一番タイムがよく、その後は考え過ぎて、思うような方向には進まず、なさけない結果に終わりました。それでも、GPライダーのレベルの高さが実感としてわかっただけでも、出てよかったと思います。この経験を全日本最終戦に生かします」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
112M.ベツェッキKTM39'35.653
248ロレンソ・ダラ・ポルタHonda+0.041
340D.ビンダーKTM+0.042
410D.フォッジャKTM+0.212
517J.マクフィーKTM+0.251
614トニ・アルボリーノHonda+0.350
733エネア・バスティアニーニHonda+0.404
819G.ロドリゴKTM+1.561
971佐々木歩夢Honda+3.137
1084J.コーンフェールKTM+7.965
115J.マシアKTM+8.364
1242M.ラミレスKTM+8.435
1316A.ミニョKTM+8.561
1431C.ヴィエッティKTM+9.041
1524鈴木竜生Honda+9.237
1665P.エッテルKTM+9.898
1727鳥羽海渡Honda+10.897
1872アロンソ・ロペスHonda+15.691
197アダム・ノロディンHonda+15.704
2081S.ネパKTM+24.185
2141ナカリン・アティラプワパHonda+24.581
2222真崎一輝KTM+41.928
2313岡崎静夏Honda+1'48.336
2436福嶋佑斗Honda+1Lap
RT88ホルヘ・マルティンHonda+6Laps
RT75A.アレナスKTM+10Laps
RT21ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda+15Laps
RT23ニッコロ・アントネッリHonda+19Laps
RT77V.ペレスKTM+19Laps
RT44アーロン・カネットHonda-

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
188ホルヘ・マルティンHonda204
212M.ベツェッキKTM203
321ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda175
433エネア・バスティアニーニHonda142
548ロレンソ・ダラ・ポルタHonda131
644アーロン・カネットHonda118
719G.ロドリゴKTM116
884J.コーンフェールKTM108
942M.ラミレスKTM90
1016A.ミニョKTM79
1175A.アレナスKTM69
125J.マシアKTM66
1317J.マクフィーKTM60
1465P.エッテルKTM57
1523ニッコロ・アントネッリHonda56
1610D.フォッジャKTM55
1724鈴木竜生Honda51
1814トニ・アルボリーノHonda49
1940D.ビンダーKTM44
2071佐々木歩夢Honda39
217アダム・ノロディンHonda37
2227鳥羽海渡Honda33
2372アロンソ・ロペスHonda31
248N.ブレガKTM18
2577V.ペレスKTM13
2625R.フェルナンデスKTM13
2776M.ユルチェンコKTM9
2811L.ロイKTM8
2922真崎一輝KTM8
3035ソムキアト・チャントラHonda7
3196マヌエル・パリャーニHonda6
3241ナカリン・アティラプワパHonda2
3331C.ヴィエッティKTM2
3432小椋藍Honda1
359A.ウォンサナノKTM0
3681S.ネパKTM0
3752ジェレミー・アルコバHonda0
3855ヤリ・モンテラHonda0
393K.ザノーニTM RACING0
4043L.グルンワルドKTM0
4113岡崎静夏Honda0
4236福嶋佑斗Honda0
4315F.サラクKTM0
4418R.ファン・デ・ラグマットKTM0
4573M.コフラーKTM0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1Honda336
2KTM290

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