Round16日本日本GP

Moto3 プレビュー

会場:ツインリンクもてぎ

タイトル獲得の可能性を残すライダーは7人。もてぎを制するのは?

Moto3クラスは、15戦を終えてタイトル獲得の可能性を残す選手が7人と厳しい戦いとなっています。

総合首位のホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)は204ポイント。前戦タイGPは、チェコGPで負傷した左手の状態が悪く苦戦しましたが、転倒者が続出する厳しい戦いの中で4位でフィニッシュ。念願のタイトル獲得に向けて2位のマルコ・ベツェッキ(KTM)とのリードを広げました。今大会はシーズン7勝目に挑みます。

前戦タイGPで今季2勝目を挙げた総合3位のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)が、総合2位のベツェッキとの差を3ポイントに縮め、チームメートで総合首位のマルティンとの差も29ポイントとし、チャンピオン争いに加わってきました。今大会はタイGPからの連勝と今季3勝目を目指します。

以下、総合4位のエネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)は133ポイント、総合5位のアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)は118ポイント、総合6位のロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)は111ポイント。この3人のHonda勢もタイトルの可能性を残しますが、ポイント差が開いているだけに、3選手ともにプレッシャーはなく、全力で優勝を目指します。

ホームグランプリを迎える日本人勢は、総合15位の鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が念願の初表彰台、初優勝に挑みます。昨年は表彰台にあと一歩の4位。前戦タイGPでは転倒リタイア。その雪辱に闘志を燃やす鈴木に注目です。

総合20位の鳥羽海渡(Honda Team Asia)も、今季ベストと初表彰台に挑みます。前戦タイGPでは、来季の継続参戦が発表されて高いモチベーションで挑みます。総合21位の佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)は、前戦タイGPでトップを走りながらほかの選手との接触で転倒リタイア。後半戦に入って調子を上げているだけに、初表彰台、初優勝の期待が膨らみます。

コメント

ホルヘ・マルティン(Moto3 総合1位)
「今年のチャンピオンシップは目まぐるしく変化しています。タイでは手首の問題があり、自分でもとても驚きましたが、2週間あったので、もてぎでどのくらい回復しているか様子を見たいです。ここはHondaのホームレースなので、NSF250RWですばらしいショーを見せたいと思います。レースはいつものように接戦になると思います。そのため、目標は賢く走り、終盤でアタックできるように、いいポジションにいることです」

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 総合3位)
「タイで優勝してすべてが変わりました。なぜならようやくチャンピオンシップ争いのポジションに入ってきたからです。ここから3つのすばらしいサーキットで戦うことが楽しみです。グレシーニ(Del Conca Gresini Moto3)にとってもすばらしいときです。チャンピオンシップでチームが1-2を獲得できたら最高です。昨年のもてぎは僕にとって厳しい週末でした。でも今回はトップグループで戦えると思います」

エネア・バスティアニーニ(Moto3 総合4位)
「タイでの難しいレースを終えて、再びレースに向かいます。タイでは、レース序盤は足が少し痛みましたが、その後よくなり始めてリーダーたちに追いつきました。最終ラップに転倒してしまったことは残念ですが、表彰台争いに戻ってくることができたのは、もてぎへ向けてポジティブなことでした。もてぎは美しいサーキットで、2016年に優勝しています。いい思い出があります。目標は表彰台争いです」

鈴木竜生(Moto3 総合15位)
「後半戦に入って、やっと、シーズン序盤のいいフィーリングが戻ってきています。アラゴンGPでは6位。タイGPも優勝争いに加われる走りだったのですが、チームメートと接触して転倒リタイアに終わりました。昨年の日本GPは4位。(昨年は)ウエットコンディションだったので、今年はドライコンディションでしっかり表彰台争い、優勝争いをしたいです。タイGPは不運の転倒でしたが、流れはいいので、しっかり結果につなげたいです」

鳥羽海渡(Moto3 総合20位)
「日本GPはホームレースになるので、目標はベストリザルト、そして表彰台獲得です。前戦タイGPは、予選がうまくいかず後方グリッドになりましたが、トップグループに追いつき、12位でフィニッシュできました。ツインリンクもてぎのレイアウトは好きなので、いいレースができると思います。好きなコーナーは90度。僕のナンバーは27。尊敬するケーシー・ストーナー選手がつけていました。今年の日本GPは目標とするストーナーさんのような走りをしたいです」

佐々木歩夢(Moto3 総合21位)
「前戦タイGPは、いい走りができました。ほかの選手との接触で転んでしまいましたが、攻めの走りができたし、みんなも喜んでくれました。来年は絶対にチャンピオン争いしたいので、トップグループでいろんなことを学べました。そして大きな自信になりました。シーズン後半戦に入って調子はどんどんよくなっています。緊張しているわけではありませんが、ホームグランプリはいつもと違う感じです。今大会は、落ち着いて、フリー走行、予選に挑みたいです。目標は表彰台に立つこと。初めての表彰台にチャレンジしたいです」

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