Round16日本日本GP

MotoGP 決勝

2018年10月21日(日)

会場:ツインリンクもてぎ

天候:晴れ

気温:23℃

コースコンディション:ドライ

観客:5万5.225人(3日間:9万6.425人)

マルケス今季8勝目を挙げて5回目のタイトル獲得。クラッチローが2位でフィニッシュ

マルク・マルケス(Repsol Honda Team)のタイトル王手で迎えた第16戦日本GPは、昨年同様、マルケスと総合2位につけるアンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)との一騎打ちとなり、ラスト2周となった23周目の10コーナーでドヴィツィオーゾが転倒したことで、マルケスの3年連続5回目のチャンピオンが決まりました。

今大会は、マルケスのタイトル獲得にストップを掛けたいドヴィツィオーゾが、ポールポジションスタートから先頭に立ちました。一方、予選6番手から好スタートを切ったマルケスは、オープニングラップで2番手に浮上、ドヴィツィオーゾをピタリとマークしました。

その後、マルケスが一度トップに立ちますが、ドヴィツィオーゾがすぐに抜き返します。しかし、ラスト7周となった18周目に1分45秒台へとペースを上げたマルケスが、21周目にドヴィツィオーゾを抜いて首位に浮上。マルケスに先着するのがタイトル阻止の条件となるドヴィツィオーゾですが、10コーナーのブレーキングで転倒を喫し、チャンピオン争いに決着がつきました。ドヴィツィオーゾの転倒でタイトルが決定したマルケスですが、アラゴンGP、タイGPに続く3連勝と今季8勝目を挙げて、タイトル獲得に華を添えました。

その後方では、カル・クラッチロー(LCR Honda CASTROL)とアレックス・リンス(スズキ)のし烈な2位争いが繰り広げられ、クラッチローがリンスの追撃を振り切って2位でフィニッシュ。今季3回目の表彰台に立ちました。

ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)は、予選11番手から8位争いを繰り広げ8位でフィニッシュ。表彰台には立てませんでしたが、日本のファンの声援に応え、熱い走りを見せました。

フランコ・モルビデリ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が11位。ホームGPを迎えた中上貴晶(LCR Honda IDEMITSU)は、スタート直後にコースアウト、オープニングラップ22番手と厳しいレースとなりましたが、追い上げて15位。トーマス・ルティ(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)は20位でチェッカーを受けました。

コメント

マルク・マルケス(MotoGP 1位)
マルク・マルケス 「本当にとてもいい気持ちです。夢が実現したとか、それ以上で、夢の中にいるような感覚です。チーム、HondaとHRCの人たち、家族、そしてスタッフと、ここで一緒に分かち合えるということも、とても特別なものです。このシーズンはすばらしいシーズンだったので、アラゴン以来、このタイトル獲得を夢見てきました。それが目前にあったからです。でもそのあと、それでは自分のスタイルになっていないと気がつきました。さらにモチベーションを高める必要があったので、最初の勝負の場となるもてぎで、勝ってタイトルを決めるという目標を定めました。その目標を達成する場としてもてぎはチャレンジングなサーキットでしたが、自分はプレッシャーのもとにあるほど、マシンに乗っていて心地よく感じるような気がします。今日のレースは自分が想定していた通りになりました。いいスタートができるように準備していたので、すぐに数人をパスできました。1周目の終盤には2位になり、そのあとはアンドレアの後ろにつくことができ、そのままついて行きました。自分のほうが若干余裕があると感じていたので、最終ラップより前に仕掛けようと考えていました。アンドレアはハードにプッシュしていて、ミスをしてしまいました。彼は表彰台にいて当然だったので、とても残念です。表彰台についていえば、ダニも今季少なくとも一度は獲得するに値すると思っています。フィニッシュラインを通過したとき、喜びが爆発しました。周りの人たちが、今回のレベル7の企画をしてくれていたのですが、僕は事前に何も知らされていませんでした。きっと、あのようなゲームでたくさん遊んできたからなのだと思います。これからこの7度目のタイトル獲得のお祝いをして、残りの3レースを楽しみたいと思います」

カル・クラッチロー(MotoGP 2位)
カル・クラッチロー 「今日はみんないいバトルを見ることができたと思います。Hondaのホームレースでこの結果を出せてうれしいです。チームはすばらしい仕事をしてくれました。ドヴィ(ドヴィツィオーゾ)がペースを落とし続けたので、後ろのみんなが追いついてきたことが問題でしたが、この状況ですばらしい仕事ができたと思います。リアタイヤの左側のグリップに少し苦しんでいたので、レース終盤のためにタイヤをセーブして、リンスを押さえ続けました。僕がしなければならないことはそれだけでした。そしてドヴィが転倒し、僕が2位になったので、最終的にはとてもうれしいです。今回は非常にうまく走っています。最近はいい結果をいくつか出していますし、次のフィリップアイランドへ強い意気込みで向かうことができます。もちろんタイトルを獲得したマルクにはおめでとうと言いたいです。彼はすばらしいシーズンにしました」

ダニ・ペドロサ(MotoGP 8位)
ダニ・ペドロサ 「今日のレースは期待していたようなパフォーマンスにたどり着けず、とても残念です。マシンに完ぺきなフィーリングがなく、かなり苦戦しました。このサーキットはとても好きなところなので残念です。とにかくこのような状況でも、できる限りがんばらなければなりません。マルクにはおめでとうと言いたいです。彼の成し遂げたことはすごいことです。彼は今シーズンどこでも強く、ほとんどミスもせず、常にポイントを獲得してきました。彼は前進し続けるライダーです。チームもすばらしい仕事をしたと思います」

フランコ・モルビデリ(MotoGP 11位)
フランコ・モルビデリ 「このサーキットではレースウイークを通して苦戦しました。残念ながら昨日は予選でマシンを壊してしまいましたが、レースではようやく速く走ることができました。いいペースを維持してトップ10に近いところでフィニッシュすることができました。加速ポイントが多く、難しいサーキットだったのでとてもうれしいです」

中上貴晶(MotoGP 15位)
中上貴晶 「スタートは4列目でしたが、混戦の中でも、まずまずうまく切れて1~2コーナーはクリアできました。しかし、3コーナーから4コーナーでの接触でハンドルがひっかかり、立て直したのですがコースアウト。そこで順位を落として、レースを厳しいものにしてしまいました。できる限りプッシュしたのですが、悔しい結果に終わりました。今回はブレーキの問題も朝のウォームアップランで解決し、タイヤ選択も問題なく追い上げて行ける状況だったので悔しいです。多くの声援に応えることができず申し訳ない気持ちです。残り3戦、準備をしっかりして結果を残せるように挑みます」

トーマス・ルティ(MotoGP 20位)
「レース序盤からすでに問題があり、マシンの感覚をつかむことが全くできませんでした。スタートでは、しっかりと反応して加速できたことはよかったのですが、その後、リアのグリップに苦労して、タイヤに熱を入れることができず、前方に引き離されてしまいました。レースの中盤でリズムがよくなってきましたが、それでは遅すぎました」

MotoGP リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
193マルク・マルケスHonda42'36.438
235カル・クラッチローHonda+1.573
342A.リンススズキ+1.720
446V.ロッシヤマハ+6.413
519A.バウティスタドゥカティ+6.919
65J.ザルコヤマハ+8.024
725M.ビニャーレスヤマハ+13.330
826ダニ・ペドロサHonda+15.582
99D.ペトルッチドゥカティ+20.584
1055H.シャーリン ヤマハ+24.985
1121フランコ・モルビデリHonda+25.931
1238B.スミスKTM+26.875
1344P.エスパルガロKTM+27.069
1489中須賀克行ヤマハ+32.550
1530中上貴晶Honda+37.718
1610X.シメオンドゥカティ+39.583
1781J.トーレスドゥカティ+39.839
184A.ドヴィツィオーゾドゥカティ+42.698
1945S.レディングアプリリア+49.943
2012トーマス・ルティHonda+52.707
2150S.ギュントーリスズキ+1'01.848
RT29A.イアンノーネスズキ+10Laps
RT17K.アブラハムドゥカティ+12Laps
RT43J.ミラードゥカティ+14Laps
RT41A.エスパルガロアプリリア+18Laps

MotoGP ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
193マルク・マルケスHonda296
24A.ドヴィツィオーゾドゥカティ194
346V.ロッシヤマハ185
425M.ビニャーレスヤマハ155
535カル・クラッチローHonda148
65J.ザルコヤマハ133
79D.ペトルッチドゥカティ133
899J.ロレンソドゥカティ130
942A.リンススズキ118
1029A.イアンノーネスズキ113
1126ダニ・ペドロサHonda95
1219A.バウティスタドゥカティ83
1343J.ミラードゥカティ74
1421フランコ・モルビデリHonda38
1553T.ラバトドゥカティ35
1644P.エスパルガロKTM35
1755H.シャーリン ヤマハ34
1841A.エスパルガロアプリリア32
1938B.スミスKTM23
2030中上貴晶Honda19
2145S.レディングアプリリア12
2236M.カリオKTM6
2317K.アブラハムドゥカティ5
2489中須賀克行ヤマハ2
2551M.ピッロドゥカティ1
2612トーマス・ルティHonda0
2710X.シメオンドゥカティ0
286ステファン・ブラドルHonda0
2981J.トーレスドゥカティ0
3050S.ギュントーリスズキ0
3123C.ポンソンドゥカティ0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1Honda331
2ドゥカティ284
3ヤマハ231
4スズキ173
5KTM49
6アプリリア42

チーム

順位 チーム 総合ポイント
1Repsol Honda Team391
2Movistar Yamaha MotoGP340
3Ducati Team324
4Team SUZUKI ECSTAR231
5Alma Pramac Racing207
6LCR Honda167
7Monster Yamaha Tech 3167
8Ángel Nieto Team88
9Red Bull KTM Factory Racing58
10Aprilia Racing Team Gresini44
11Estrella Galicia 0,0 Marc VDS38
12Reale Avintia Racing35

ランキング詳細

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