Round14アラゴンアラゴンGP

Moto3 予選

2018年9月22日(土)

会場:モーターランド・アラゴン

今季6勝目を目指すマルティンが母国でポールポジションを獲得

Moto3クラスは、ホームGPに気合を入れるホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)が、最後のアタックで1分57秒066のサーキットベストタイムをマーク。2位以下に0.5秒以上のリードを築く、圧倒的な速さで今季9回目のポールポジション(PP)を獲得しました。激しいスリップストリームの使い合いとなったMoto3。いつもは単独でPPタイムをマークするマルティンですが、今大会は「いいスリップを使えた」と周囲も驚く快速ラップを刻み、今季6勝目に大きく前進しました。

第6戦カタロニアGPに続き、今季2勝目を狙うエネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)が3番手で、今季4回目のフロントローを獲得しました。バスティアニーニは、マルティンとは対照的に単独で走ることになりましたが、それでも3番手タイムをマーク。決勝では優勝候補のひとりに浮上しました。

トニ・アルボリーノ(Marinelli Snipers Team)が4番手。惜しくもフロントローを逃しましたが、念願の初表彰台獲得に向けて絶好のグリッドを獲得しました。

以下、Honda勢は、ニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)が7番手、アーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)が9番手でここまでがトップから1秒差となり、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)10番手、アダム・ノロディン(Petronas Sprinta Racing)が11番手でした。

前戦サンマリノGPで初優勝達成のロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)は16番手、鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は最後のアタックで4番手タイムをマークしましたが、コースをはみ出したことでタイムがキャンセルとなり、17番手へと後退しました。しかし、内容が良いだけに明日は追い上げのレースが期待されます。

初日のフリー走行でセットアップに苦戦した鳥羽海渡(Honda Team Asia)とナカリン・アティラプワパ(Honda Team Asia)は、予選でナカリンが鳥羽に追突して2台ともに転倒。鳥羽28番手、アティラプワパ29番手に終わりました。セットアップがよくなってきていただけに、2人ともに残念な予選となりました。

コメント

ホルヘ・マルティン(Moto3 ポールポジション)
ホルヘ・マルティン「正しいレースペースを見つけるためにレースウイーク中はずっと一人で走っていました。そのため、今日のようなラップタイムは想像していなかったし、期待もしていませんでした。すばらしいスリップストリームのおかげですが、新しい記録を達成したことは誇らしい気持ちです。昨年、すでに試したセットアップが、すべてうまくいきました。マシンは以前よりよくなっているので、いいレースをして、チャンスがあれば優勝を狙いたいです。そしてチャンピオンシップで、少しでもリードを広げたいです」

エネア・バスティアニーニ(Moto3 3番手)
ホルヘ・マルティン(中央)、エネア・バスティアニーニ(右)「今日の予選にはかなり満足しています。最後のアタックで、いいスリップストリームを見つけられませんでしたが、すばらしいペースで周回できました。レースウイークを通して速さがあるし、戦闘的な走りができています。このサーキットでは、フロントローはとても重要です。いいスタートを切り、最後までアタックしたいです」

トニ・アルボリーノ(Moto3 4番手)
トニ・アルボリーノ「ポジティブな日でした。セッション前半は、中古タイヤであまりプッシュしなくてもいいペースで走ることができました。最後にプッシュして、ほぼ完ぺきなラップを刻みました。それまでは、かならずどこかのコーナーで前にライダーがいてタイムをロスしていたからです。今日の仕事には満足しています。明日は100%の力を出したいです」

鈴木竜生(Moto3 17番手)
鈴木竜生「最後のアタックは、最終セクションまでベストタイムを刻んでいました。しかし、ほぼ単独で走っていたので最終セクションでがんばらないといけないと思い、最終コーナーの立ち上がりでアクセルを開けすぎてしまいました。そのためコースをはみ出してしまい、最後のアタックのタイムがキャンセルされてしまし、17番手にダウンしました。それがなければ2列目には並べたと思うし残念でした。しかし、昨日のどうしてタイムが出ないのか?という問題は解消して気持ちよく乗れています。グリッドは悪いですが、スタートを決めて、少しでもいいポジションでチェッカーを受けたいです」

鳥羽海渡(Moto3 28番手)
鳥羽海渡「タイムが全く出なかった昨日の問題は解消できたと思うのですが、それが解消したことで、自分の走りも修正していかなくてはいけないと感じました。特にスピードを乗せていく高速コーナーでうまくダウンフォースを活かせず、タイムをロスしているからです。予選ではチームメートのナカリンに追突されて転倒してしまいました。それでセッション後半が走れなかったのが残念でしたが、明日の決勝はポイント獲得を目指し、がんばります」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
188ホルヘ・マルティンHonda1'57.066
25J.マシアKTM+0.537
333エネア・バスティアニーニHonda+0.593
414トニ・アルボリーノHonda+0.708
510D.フォッジャKTM+0.725
612M.ベツェッキKTM+0.789
723ニッコロ・アントネッリHonda+0.813
819G.ロドリゴKTM+0.871
944アーロン・カネットHonda+0.887
1021ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda+1.083
117アダム・ノロディンHonda+1.322
1242M.ラミレスKTM+1.323
1384J.コーンフェールKTM+1.325
148N.ブレガKTM+1.383
1575A.アレナスKTM+1.385
1648ロレンソ・ダラ・ポルタHonda+1.536
1724鈴木竜生Honda+1.625
1865P.エッテルKTM+1.649
1925R.フェルナンデスKTM+1.652
2022真崎一輝KTM+1.723
2116A.ミニョKTM+1.736
2252ジェレミー・アルコバHonda+1.756
2317J.マクフィーKTM+1.770
2477V.ペレスKTM+1.859
2572アロンソ・ロペスHonda+1.945
2640D.ビンダーKTM+1.986
2781S.ネパKTM+2.535
2827鳥羽海渡Honda+2.932
2941ナカリン・アティラプワパHonda+3.988

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