Round14アラゴンアラゴンGP

Moto2 予選

2018年9月22日(土)

会場:モーターランド・アラゴン

大接戦の予選をビンダーが制す。タイトルを争うバグナイアが5番手、オリベイラは18番手で明暗わかれる

Moto2クラスは相変わらず厳しい戦いとなり、初日7番手のブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)が初のポールポジション(PP)を獲得しました。Moto2クラス2年目のシーズンとなったビンダーは今季確実にシングルフィニッシュを続け、第9戦ドイツGPで初優勝を達成しました。以後、トップグループに加わるレースが多くなりましたが、今大会の初PP獲得は、さらに成長したことを感じさせました。

前戦サンマリノGPで初表彰台獲得の3位になったマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)が2戦連続の2番グリッドを獲得しました。これで今季4回目(フロントロー通算5回目)の2番グリッド。シュローターは初PPを逃し悔しそうでしたが、この悔しさを決勝にぶつける意気込みです。

3番手にはホルヘ・ナバロ(Federal Oil Gresini Moto2)で初のフロントローを獲得しました。アラゴンは好きなサーキットの一つというナバロ。ホームGPとなる今大会は、初表彰台を目指します。

ホームGPに闘志のアレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)が4番手。マルケス弟も今年はここまで優勝がないだけに、地元ファンの声援に応える意気込みです。

以下、総合首位のフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)が5番手、マティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)が6番手、ファビオ・クアルタラロ(MB Conveyors - Speed Up)が7番手、ロレンソ・バルダッサーリ(Pons HP40)が8番手、シモーネ・コルシ(Tasca Racing Scuderia Moto2)が9番手、ルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)が10番手でした。

初日18番手の長島哲太(IDEMITSU Honda Team Asia)は14番手へとポジションを上げました。セットアップもかなり進み、決勝では初のシングルフィニッシュを狙います。

今大会も厳しいアタック合戦となったMoto2クラス。トップのビンダーから1秒差に19台という大接戦となり、総合2位でチャンピオン争いをするミゲル・オリベイラ(Red bull KTM Ajo)は18番手から追い上げのレースに挑みます。

コメント

ブラッド・ビンダー(Moto2 ポールポジション)
ブラッド・ビンダー(中央)「最後のラップは、いいタイミングでいい場所にいました。前に速いライダーが何人かいましたが、ずっとクリアなトラックでした。その周にすべてを注ぎ込みました。フロントローを狙いましたが、まさかポールポジションを獲得できるとは思いませんでした。明日に向けて力強いレースペースがあります。今日は本当に気持ちが高ぶりました。レースが楽しみです」

マルセル・シュローター(Moto2 2番手)
マルセル・シュローター「この数戦、マシンの感触はすばらしく、常に上位にいます。ミサノで初めての表彰台を獲得し、ここでもFP1からいいペースでスタートが切れました。予選では、新品タイヤを入れれば速く走れることはわかっていました。でもこのサーキットはペースをキープするのが難しいところです。セッションの最初にいいラップタイムを刻みましたが、その後、ほかのタイヤに変えてみましたが、それ以上速く走ることができませんでした。ほんのちょっとの差で初めてのポールポジションを逃したのでとても残念です」

ホルヘ・ナバロ(Moto2 3番手)
ホルヘ・ナバロ「ようやくいい結果を出すことができました。アラゴンはとても好きなサーキットです。以前、Moto3クラスでは、ここで優勝したこともあります。予選でフロントローを獲得したこともあります。Moto2クラスでもうまく走れるときがやってきた感じです。今回のフロントロー獲得はうれしいですが、もっと上を狙えたと思います。とにかく、安定したセットアップをセッション毎に試すことができました。ナンバー3のリアタイヤが1本しかなかったので、すぐにアタックしなければならなかったことが残念です。レースは激しいバトルになると思います。多くのライダーがすばらしいペースを持っていますが、初めての表彰台は手の届くところにあると思います」

長島哲太(Moto2 14番手)
長島哲太「今日は単独でも安定したタイムで走れました。トップとのタイム差もそれほどないし、明日のウォームアップでもう少しアベレージを上げられたら、シングルフィニッシュも見えてくると思います。今日はタイムを着実に上げることができました。しかし、フロントタイヤが限界に近い走りになっています。トップグループに比べると限界が低すぎるので、もうワンステップあげなくてはいけないと感じています。レースになったら、いまの状態ではシングルは厳しいので、もう少し楽に走れるバランスを見つけたいです。そうすればここからの後半戦、そして来年につながると思います」

Moto2 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
141ブラッド・ビンダーKTM1'53.149
223マルセル・シュローターKALEX+0.074
39ホルヘ・ナバロKALEX+0.108
473アレックス・マルケスKALEX+0.108
542フランセスコ・バグナイアKALEX+0.126
654マティア・パシーニKALEX+0.168
720ファビオ・クアルタラロSPEED UP+0.317
87ロレンソ・バルダッサーリKALEX+0.331
924シモーネ・コルシKALEX+0.456
1010ルカ・マリーニKALEX+0.480
1140アウグスト・フェルナンデスKALEX+0.522
1297チャビ・ビエルゲKALEX+0.527
1327イケル・レクオナKTM+0.532
1445長島哲太KALEX+0.539
1536ホアン・ミルKALEX+0.598
165アンドレア・ロカテリKALEX+0.764
1757エドガー・ポンスKALEX+0.827
1844ミゲル・オリベイラKTM+0.862
1922サム・ロースKTM+0.894
2087レミー・ガードナーTECH 3+1.053
214スティーブン・オデンダルNTS+1.120
2262ステファノ・マンシィSUTER+1.144
2389カイルール・イダム・パウィKALEX+1.236
2452ダニー・ケントSPEED UP+1.375
252イェスコ・ラフィンKALEX+1.536
2664ボウ・ベンドスナイダーTECH 3+1.571
2716ジョー・ロバーツNTS+1.614
2866ニキ・タウリKALEX+1.830
2932アイザック・ビニャーレスSUTER+1.860
3077ドミニク・エガーターKTM+1.963
3195ジュール・ダニーロKALEX+2.191
3221フェデリコ・フェリーニKALEX+2.591
3312シェリダン・モライスKALEX+2.683
3418シャビ・カルデルスKALEX+2.715

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