Round14アラゴンアラゴンGP

Moto2 プレビュー

会場:モーターランド・アラゴン

バグナイアとオリベイラによる一騎打ちに注目

残り6戦となった2018年シーズン。Moto2クラスは、総合首位のフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)とミゲル・オリベイラ(Red Bull KTM Ajo)の2人によるタイトル争いが続いています。バグナイアはここまでで合計214ポイント、オリベイラは206ポイントを獲得しており、その差はわずか8ポイント。3位以下には約100ポイントものリードを築いているだけに、事実上、この2人の一騎打ちとなっています。

ホームグランプリとなった前戦サンマリノGPで、3戦連続5回目のポールポジション(PP)から2大会連続勝利し、今季6勝目を挙げたバグナイア。アラゴンGPではこれまで思うような結果を残せていませんが、この数戦の好調な走りを結果につなげる意気込みです。対して総合2位のオリベイラも、出身国でアラゴンから程近いポルトガルから大勢のファンが駆けつけてくるだけに、レースに向けて気合十分です。前戦サンマリノGPではバグナイアの後塵を拝して2位に。差は3ポイントが8ポイントへと開きましたが、今大会はその差を縮めるべく、今季3勝目を目指します。

着実にランキングを上げてきたブラッド・ビンダー(Red Bull KTM Ajo)は総合3位に浮上しています。現在、トップのバグナイアとは95ポイント、チームメートで総合2位のオリベイラとは87ポイント差。タイトルを狙うには厳しい状況ですが、今季2勝目を挙げてチャンピオン争いに踏みとどまる意気込みです。

総合4位はロレンソ・バルダッサーリ(Pons HP40)、総合5位はホームグランプリに気合が入っているホアン・ミル(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)で、今季4回目の表彰台と初優勝を目指します。総合6位にはチームメートで同じくホームグランプリとなるアレックス・マルケス。前戦サンマリノGPは不運の接触で18位とノーポイントに終わりましたが、得意とするサーキットで、今季6回目の表彰台と今季初優勝に挑みます。

以下、前戦サンマリノGPで3位初表彰台を獲得して上り調子のマルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)が総合7位、ホームグランプリを迎えるチャビ・ビエルゲ(Dynavolt Intact GP)が総合8位、マティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)が総合9位、そしてファビオ・クアルタラロ(Speed Up Racing)と続き、ここまでがトップ10となっています。

総合25位の長島哲太(IDEMITSU Honda Team Asia)は、転倒リタイアに終わった前戦サンマリノGPの雪辱に挑みます。チームメートで総合27位のカイルール・イダム・パウィは今季2回目のポイント獲得を目指します。

コメント

フランセスコ・バグナイア(Moto2 総合1位)
「ミサノで優勝し、ミゲル(オリベイラ)とのギャップを再び広げることができました。アジアとオーストラリアの長い遠征を控え、次戦はヨーロッパ最後のレースとなるアラゴンです。ここは特徴的で難しいサーキットです。速く走り、いいパフォーマンスをするためにはシャシーの正しいバランスを見つけなければなりません。この方向性で引き続き取り組み、先週のバレンシアで行った仕事のアドバンテージを、残りのシーズンのレースでフルに活用したいと思います」

ミゲル・オリベイラ(Moto2 総合2位)
「先週はとても忙しく時間を過ごしました。バレンシアで2日間のポジティブなテストを行ったあとは、ポルトガルのワールドスーパーバイクラウンドに行って、ファンと時間を過ごすことができました。今回のグランプリに向けての準備は整っています。イギリスグランプリのあと、先週の2日間はアラゴンでテストをしました。これが今週末に役立つことを願っています。同じような天候と気温になることを願っています。アラゴンでは昨年、初めてMoto2クラスに挑戦していい結果を出しましたし、Moto3クラスでは優勝したことがあります。遠征の前に、このようなポジティブな走りを続けられることを願っています」

ブラッド・ビンダー(Moto2 総合3位)
「サンマリノGPは思っていたほどいい結果とはなりませんでしたが、総合3位まで上がってくることができました。引き続き、この調子で戦っていきたいです。ここはMoto3のタイトルを獲得した特別な場所なので、アラゴンへ戻るのがとても楽しみです。この1カ月、アラゴンとバレンシアで行ったテストは完ぺきで、満足のいくものだったので、今週末はすべてのセッションで上位に入りたいです。日曜日は、できる限り安定した走りをして、いいペースをつかむことが重要になってきます。これは最近のラウンドで苦戦してきた部分です。レースウイークが始まるのがとても楽しみです」

長島哲太(Moto2 総合25位)
「後半戦に入って、確実にポイント圏内を走れるようになってきていますが、前戦サンマリノGPでは転倒を喫し、ノーポイントに終わりました。とても残念でした。アラゴンは、FIM CEVレプソルインターナショナル選手権などで走っており、自分としては経験値の高いサーキットです。走り慣れているサーキットなので、初日からレベルの高い走りをして、予選、決勝でベストリザルトを狙いたいです」

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