Round14アラゴンアラゴンGP

Moto3 プレビュー

会場:モーターランド・アラゴン

首位奪還を果たしたマルティンが今季6勝目を目指す

Moto3クラスは、前戦サンマリノGPで再び総合首位に立ったホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)に注目です。マルティンは後半戦のスタートとなった第10戦チェコGPでのフリー走行で左手首を骨折、レースを欠場して総合首位から2位へダウンしていました。第11戦オーストリアGPでは復帰し、痛みをこらえて3位入賞し総合2位をキープ。そして中止になったイギリスGPを挟み、第13戦サンマリノGPで2位になり、首位を奪還しました。今大会はホームグランプリ。地元ファンの声援の中で、今季6勝目を目指します。

総合3位にはチームメートのファビオ・ディ・ジャンアントニオで、昨年の2位に続き、今年は今季5回目の表彰台と今季2勝目に闘志を燃やしています。そして総合4位にはホームグランプリで今季初優勝を狙うアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)。今年は13戦を終えて(第12戦イギリスGPは決勝が雨のためにキャンセル)2位が4回。今度こそ優勝するべく、気合を入れています。

総合5位はエネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)で、昨年の大会では3位表彰台を獲得。今年は第7戦カタルニアGPに続き、今季2勝目を目指します。総合8位には前戦サンマリノGPで念願の初優勝を達成したロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopaed Racing)がつけており、今大会は2連勝の期待が膨らみます。

以下、総合12位にニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)、総合16位に鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)、総合17位にトニ・アルボリーノ(Marinelli Snipers Team)、前戦サンマリノGPでケガをして今大会の出場が微妙な状況の佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が総合18位、アロンソ・ロペス(Estrella Galicia 0,0)が総合19位、鳥羽海渡(Honda Team Asia)が総合20位と、Honda勢が続いています。

アラゴンGPは、毎年スリップストリームを使い合う激しい接戦になるだけに、最後まで目が離せません。今年も厳しい戦いになることが予想されます。

コメント

ホルヘ・マルティン(Moto3 総合1位)
「アラゴンは好きなサーキットです。昨年はタイヤに問題がありましたが、予選ではとても速い走りができました。バレンシアのテストはとてもうまくいき、セッティングを少し進めることができました。今大会の目標は、ランキングポイント上でマルコ・ベツェッキ(KTM)の前を維持することと、チャンピオンシップ上のリードを広げることです」

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 総合3位)
「バレンシアのテストは、シーズンのフィナーレと、そしてアラゴンに向けてのセットアップでも重要なものとなりました。前戦サンマリノGPでは、ホームレースで表彰台に上がり、かなり気分も盛り上がりました。アラゴンGPはとても興奮します。ここでは常に力強い走りをしてきました。昨年は優勝に本当に近いレースができたので、今年もいいレースをして、トップとのギャップを縮められることを願っています」

アーロン・カネット(Moto3 総合4位)
「体調はだいぶいいです。前戦サンマリノGPの転倒のあと、腕にかなりの痛みがあり、とてもたいへんでした。アラゴンGPまでに完ぺきな状態に戻るとは思っていませんが、マシンの感触がよく、いいペースで走れることを願っています。このサーキットは好きです。ここでいい結果を出したことがあります。最初の年は7位でフィニッシュし、昨年はトップグループで何周も走った後に5位となりました。これまでいつもいいペースをつかんできたので、ファンの前で今回もベストを尽くします」

鈴木竜生(Moto3 総合16位)
「後半戦に入ってから、結果を残せないレースが続いています。内容的にはそれほど悪くないのですが、予選、決勝とうまくかみ合わず、空回りが続いています。アラゴンGPが終わると、しばらくはオーバーシーのレースになります。とりあえずヨーロッパラウンドの締めくくりのレースなので、しっかり結果を残したいです」

佐々木歩夢(Moto3 総合18位)
「前戦サンマリノGPの決勝レースで多重クラッシュに巻き込まれ、左手首を2カ所骨折しました。あれから約10日が過ぎて、順調に回復していますが、走れるかどうかは分かりません。木曜日のメディカルチェックを受けて、走るかどうか決めたいです。アラゴンはルーキーズ・カップでチャンピオンを決めたサーキットです。いい思い出があるので、もし出場できそうなら、1点でもポイントを取りたいです」

鳥羽海渡(Moto3 総合20位)
「アラゴンは得意とするサーキットなので、今大会は、これまでのベストリザルトを狙いたいです。これが終わるとアジアラウンドに入るので、このレースでいい結果を残し、勢いをつけたいです。目標は表彰台獲得です。ウイークを通し、がんばりたいです」

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