Round14アラゴンアラゴンGP

Moto3 決勝

2018年9月23日(日)

会場:モーターランド・アラゴン

マルティンが今季6勝目を挙げ、ランキングトップをキープ

Moto3クラスは、ウォームアップ終了後に13名のグリッドペナルティーが確定し、グリッドが大きく変わりました。その中で今季9回目のポールポジション(PP)から決勝に挑んだホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)が、オープニングラップから一気にペースを上げ、2位以下に約6秒の大量リードを築く独走で今季6勝目を挙げました。

その後方ではし烈な2番手争いが繰り広げられ、最終的に総合2位のマルコ・ベツェッキ(KTM)が2位。エネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)が3位。以下、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto)が4位、鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が6位でチェッカーを受けました。2位争いの集団は、中盤まで9台。後半は6台へと台数は減りましたが、だれが表彰台に立ってもおかしくない厳しい戦いとなりました。

この結果、ランキング上でのマルティンとベツェッキとの差は8ポイントから13ポイントへと広がりました。2位グループの集団からわずかに遅れて、アダム・ノロディン(Petronas Sprinta Racing)が8位、ロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が13位でポイントを獲得しました。

今大会は、予選のスロー走行中に多くのライダーにペナルティーが科せられ、レースではグリッドが大きく変わる波乱の展開に。予選で転倒したナカリン・アティラプワパ(Honda Team Asia)は24位、予選とウォームアップで転倒した鳥羽海渡(Honda Team Asia)は、体調が万全ではなかったことも影響してか、26位でした。

コメント

ホルヘ・マルティン(Moto3 優勝)ホルヘ・マルティン
「とても長いレースになりましたが、僕のペースがいいことは分かっていました。マルコ・ベツェッキ(KTM)とエネア・バスティアニーニは後方からのスタートでしたが、彼らがフロントに戻ってくるのは分かっていました。幸い、彼らが戻ってきたときにはすでに彼らとは4秒の差がありました。残り5レースで13ポイントというのは、ほとんどゼロに等しいものですが、すべてが役に立ちます。優勝のカギは、速いペースで走れた序盤の4、5周でした」

エネア・バスティアニーニ(Moto3 3位)エネア・バスティアニーニ
「ペナルティーを科せられたことには納得していません。なぜ昨日、知らされなかったのか分かりません。ウォームアップセッションの数分前にチームにそれが知らされたので、僕からアピールもできず、ビデオで確認する時間もありませんでした。レースディレクションの決定は尊重しますが、今回は納得いきません。予選ではスリップストリームを使わずにラップタイムを刻んでいただけに残念です。今日は戦闘的でした。レースで優勝もできたかもしれません。可能な限りポジションを上げていくために、かなりプッシュしなければなりませんでした。興奮したし、おもしろかったです。レース後半はタイヤも気にかけなければなりませんでした。ランキングでまた一つポジションを上げることができました」

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 4位)ファビオ・ディ・ジャンアントニオ
「チームも僕もベストを尽くしました。4位というのは自分たちが望んでいた目標ではないし、あまりうれしくありません。このサーキットの長いストレートで少しペナルティーを科せられてしまいました。もっと違うかたちでレースをフィニッシュしたかったです。ポジティブな気持ちをキープして、タイGPを楽しみにしています」

鈴木竜生(Moto3 6位)鈴木竜生
「表彰台が見えていたレースだったので悔しいですが、久しぶりにこの位置に戻ってきたことはうれしいです。表彰台に立てなかったのは中盤に遅れ、追い上げるのにタイヤを使ってしまったからです。終盤、勝負する余力がありませんでした。2位争いのグループは台数も多く、そのグループの中でいかにいい位置を取るかというのが、これからの課題になります。タイGP、日本GPと、この流れをしっかりキープして、目標とする表彰台を獲得したいです」

鳥羽海渡(Moto3 26位)鳥羽海渡
「昨日の予選と今朝のウォームアップの転倒で、身体のダメージが大きく、全く走れませんでした。朝のウォームアップで腰を強く打ったので、痛み止めを呑んで走りました。痛みはそれほど感じなかったのですが、力が入らず、思うようなライディングができませんでした。ウォームアップの転倒は、縁石から落ちたときにハイサイドのような感じになり、お尻から落ちました。すごく痛かったです。今大会はウイークを通して悪い流れを修正できませんでした。本当に残念です」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
188ホルヘ・マルティンHonda37'49.030
212M.ベツェッキKTM+5.984
333エネア・バスティアニーニHonda+6.045
421ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda+6.095
542M.ラミレスKTM+6.161
624鈴木竜生Honda+6.269
775A.アレナスKTM+6.540
87アダム・ノロディンHonda+10.292
95J.マシアKTM+10.329
1017J.マクフィーKTM+10.537
1184J.コーンフェールKTM+10.679
1216A.ミニョKTM+11.923
1348ロレンソ・ダラ・ポルタHonda+11.972
148N.ブレガKTM+12.013
1577V.ペレスKTM+12.007
1614トニ・アルボリーノHonda+12.484
1725R.フェルナンデスKTM+12.656
1840D.ビンダーKTM+14.642
1965P.エッテルKTM+17.090
2072アロンソ・ロペスHonda+34.967
2122真崎一輝KTM+35.000
2281S.ネパKTM+35.022
2352ジェレミー・アルコバHonda+35.200
2441ナカリン・アティラプワパHonda+54.907
2510D.フォッジャKTM+43.866
2627鳥羽海渡Honda+54.982
RT19G.ロドリゴKTM+2Laps
RT23ニッコロ・アントネッリHonda+3Laps
RT44アーロン・カネットHonda+8Laps

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
188ホルヘ・マルティンHonda191
212M.ベツェッキKTM178
321ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda150
433エネア・バスティアニーニHonda133
544アーロン・カネットHonda118
619G.ロドリゴKTM97
784J.コーンフェールKTM96
848ロレンソ・ダラ・ポルタHonda91
942M.ラミレスKTM78
1016A.ミニョKTM71
1175A.アレナスKTM69
125J.マシアKTM61
1323ニッコロ・アントネッリHonda56
1465P.エッテルKTM54
1524鈴木竜生Honda50
1617J.マクフィーKTM49
1714トニ・アルボリーノHonda37
187アダム・ノロディンHonda36
1971佐々木歩夢Honda32
2072アロンソ・ロペスHonda31
2127鳥羽海渡Honda29
2240D.ビンダーKTM28
2310D.フォッジャKTM26
2425R.フェルナンデスKTM13
258N.ブレガKTM9
2676M.ユルチェンコKTM9
2711L.ロイKTM8
2822真崎一輝KTM8
2996マヌエル・パリャーニHonda6
3077V.ペレスKTM3
3141ナカリン・アティラプワパHonda2
3232小椋藍Honda1
3381S.ネパKTM0
3455ヤリ・モンテラHonda0
353K.ザノーニTM RACING0
3643L.グルンワルドKTM0
3752ジェレミー・アルコバHonda0
3815F.サラクKTM0
3918R.ファン・デ・ラグマットKTM0
4073M.コフラーKTM0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1Honda291
2KTM249

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