Round11オーストリアオーストリアGP

Moto3 プレビュー

会場:レッドブル・リンク

前戦で今季初優勝を果たしたディ・ジャンアントニオが連続の表彰台獲得に挑む

Moto3クラスは、前戦チェコGPのフリー走行で転倒、大会をキャンセルしたホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)が、今大会の復帰を目指します。チェコGPでは転倒により左手首を負傷、バルセロナの病院で手術を受けました。今大会で走るためには、まずメディカルチェックを受けなければなりません。それに合格しても決して100%の状態ではなく、厳しい大会になることが予想されます。チェコGPの欠場で総合首位をマルコ・ベツェッキ(KTM)に譲っているマルティンとしては、なんとしても復帰してベストを尽くす意気込みです。

前戦チェコGPで念願の初優勝を達成した総合3位のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Racing Moto3)が2戦連続優勝と表彰台を目指します。チェコGPではし烈な争いを制して大喜び。高いモチベーションで今大会に挑みます。

前戦チェコGPでディ・ジャンアントニオとし烈な優勝争いを繰り広げて2位に入ったアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)が総合4位。今年はなかなか勝てないレースが続いていますが、今大会は今季初優勝を目指します。

エネア・バスティアニーニ(Estrella Galicia 0,0)は総合5位。今年は1勝を含む3回の表彰台に立っています。前戦チェコGPは4位。今大会は3戦ぶりの表彰台と、第7戦カタルニアGP以来の優勝を目指します。以下、ロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が総合11位、ニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)が総合12位。

日本人勢は鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が総合14位。前戦チェコGPでは最後尾スタートから14位まで追い上げました。今大会は予選のミスをなくし、ベストリザルトを目指します。総合18位の鳥羽海渡(Honda Team Asia)もチェコGPではフリー走行の好調さを予選、結果につなげられませんでした。今大会は、今季3回目のシングルフィニッシュとベストリザルトを目指します。総合21位の佐々木歩夢(SIC Racing Team)もチェコGPでは予選でミスをしてしまい、27番グリッドからスタートして22位でした。

チェコGPでは、日本人勢全員が予選で苦戦しましたが、今大会はその反省を活かし、予選でいいポジションを獲得するのが大きな目標になります。また、今大会はCEVレプソルインターナショナル選手権に出場する小椋藍(Asia talent Team)がワイルドカードで出場します。

コメント

ホルヘ・マルティン(Moto3 総合2位)
「このあと数日でなにが起きるかまだ分かりません。今言えることは、チームやバルセロナの医者、そしてファンからのすべてのメッセージに感謝しているということです。もちろん目標は今週末走ることですが、これが可能かどうかはまだ分かりません」

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 総合3位)
「先週末は久しぶりに優勝できて、とてもうれしかったです。次のレースにすぐ進めることはいいことだと思います。今大会も自分のリズムを引き続きキープしたいです。昨年の大会では、トップグループでバトルをして、表彰台までわずか0.4秒差という力強い走りができました。今年はさらに経験を積んで、そしてレースで勝てる知識を得て戻ってきたので、今回もレースで優勝してチャンピオンシップポイントをさらに獲得したいです」

アーロン・カネット(Moto3 総合4位)
「優勝争いをするためにも、自分のライディングスタイルをまだまだ改善しなければなりません。しかし、とても強い気持ちでオーストリアへ向かうことができます。技術的には、このサーキットは僕たちのマシンには少し難しいです。でも、レースウイークを通していいプラクティスセッションをこなせれば、表彰台争いができると思います」

鈴木竜生(Moto3 14位)
「チェコGPでは予選のミスが決勝に大きく影響しました。最後尾スタートという厳しい状態の中で、序盤にアグレッシブな走りができて追い上げることができました。これまで課題だった序盤のペースアップという点ではいい走りができたと思います。そこからさらに上位を目指すには、さすがに厳しい状況でした。今回はチェコの反省点をしっかり活かしたいです。予選でいいグリッドを獲得し、チェコでできた序盤の走りをレッドブル・リンクでも再現したいと思います」

鳥羽海渡(Moto3 18位)
「フリー走行はいい流れだったのですが、予選でアタックのタイミングを逃し、決勝では序盤に転倒してしまいました。結局、グリッドの悪さが転倒の原因になったし、オーストリアGPではチェコGPの反省を活かしたいです。昨年はすごくフィーリングがよくて、気持ちよく走れたサーキットでした。しかし、予選で転倒したことで決勝は追い上げのレースになり、なんとかポイント獲得というレースでした。今年は予選もしっかり走って、決勝ではベストリザルトを目指したいです。なんとしても表彰台に立ちたいです」

佐々木歩夢(Moto3 21位)
「先週のチェコGPは予選で大失敗してしまい、それが決勝で厳しい走りを強いられる大きな原因になりました。連戦となるオーストリアGPは好きなサーキットです。特に、流れるような走りとなる後半セクションは大好きです。今週はポジションを気にせず、自分の走りができるように取り組みたいです。チェコGPの予選の転倒で痛めた右足の状態もよくなってきているので、ベストリザルトを目標にがんばります」

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