Round11オーストリアオーストリアGP

Moto3 予選

2018年8月11日(土)

会場:レッドブル・リンク

天候:雨/晴れ

気温:22℃

コースコンディション:ウエット/ドライ

マルティンが2番手、カネットが4番手につける

ウエットコンディションで始まり、セッション終盤に掛けてドライコンディションへと変化したMoto3クラスは、レインタイヤからスリックタイヤにチェンジするタイミングが大きく順位に影響しました。その中で、前戦チェコGPのフリー走行で転倒し決勝をキャンセルしたホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)が、痛みをこらえて2番手タイムをマークしました。前戦チェコGPを欠場したことで総合首位から総合2位にダウン。今回は厳しい戦いが待ち受けていますが、念願のチャンピオンに向けて、ポイント獲得に挑みます。

3番手にアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)で、ドライでもウエットでも快調にラップを刻み、今季初優勝を目指します。5番手にはトニ・アルボリーノ(Marinelli Snipers Team)で、フランスGP、イタリアGPの7位を凌ぐベストリザルトに挑みます。

エネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)が9番手、アダム・ノロディン(Petronas Sprinta Racing)が10番手、ロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が11番手、ニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)が14番手と続きました。

レインからスリックにタイヤをチェンジするタイミングが早すぎたことで攻めきれなかった鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は17番手、反対にスリックタイヤへのチェンジが遅れた佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)は18番手、ワイルドカードで出場の小椋藍(Asia Talent Team)もタイヤチェンジのタイミングが遅れ26番手、鳥羽海渡(Honda Team Asia)は、レインタイヤで走ったことで28番手に終わりました。目まぐるしく変わる路面コンディションに翻ろうされた日本人勢。しかし、ドライコンディションでは好調な走りをみせているだけに、追い上げのレースに挑みます。

コメント

ホルヘ・マルティン(Moto3 2番手)
ホルヘ・マルティン 「1週間前は病院で手術をしていたのに、今日はパルクフェルメにいます。信じられません。今日は楽しく乗ることができました。左コーナーでは厳しい走りを強いられますが感触はよかったです。明日はどれだけ左手が回復しているかにかかっています。15周であまり痛みがなければ、さらに努力していい結果を持ち帰りたいです。ウォームアップでは、エネルギーをセーブして最低限の周回をする考えです」

アーロン・カネット(Moto3 4番手)
アーロン・カネット 「今日は路面コンディションが変わっても速さがありました。ウエットでは素晴らしいペースがあり、フロントもリアもとてもいい感触がありましたし、セットアップがとても役に立ちました。路面が乾くと、タイヤがスムーズになり、それからはベストタイムが上がり始めて、4番手でフィニッシュしました。明日は素晴らしいレースになることを願っています」

トニ・アルボリーノ(Moto3 5番手)
トニ・アルボリーノ 「今日の予選はとてもうまくいきました。再び戦闘的になることができ素晴らしいフィーリングでした。もちろん1列目に並びたかったのですが、2列目も悪くありません。今週末は一生懸命仕事をしました。いいレース結果を出してレースウイークを終えたいです」

鈴木竜生(Moto3 17番手)
鈴木竜生 「レインからスリックにタイヤを交換するタイミングは、おそらく自分が一番速かったと思います。しかし、濡れているところがまだあったので探り探りの走りになり、タイムをしっかり出すことができませんでした。最後のアタックでタイムは短縮しましたが、ほかのライダーに比べれば上げ幅が足りませんでした。今日の反省点は、少し攻めきれなかったことです。ドライのセッティングは完ぺきではありませんが、かなりいい状態になっているので明日は追い上げのレースにしたいです」

佐々木歩夢(Moto3 18番手)
佐々木歩夢 「全体を見れば、スリックに交換したタイミングは遅かったと思いますが、新品タイヤでまだ濡れているところがたくさんあり、特に左コーナーは2つしかないので慎重になりました。実質、スリックでは1周半しかアタックできませんでした。順位には満足していませんが、不安定なコンディションの中で大きなミスもなく走れたと思います。ドライもウエットも、セットアップは悪くないので明日の決勝は追い上げたいです」

小椋藍(Moto3 26番手)
小椋藍 「スリックに入れ替えるタイミングが遅すぎました。最後にスリックを入れたのですが、時間がなく周回できませんでした。ほかのライダーの方がタイヤを入れ替えるタイミングは早かったのですが、自分は3コーナーが完全に濡れていることもあって、ちょっと守りに入ってしまいました。レインタイヤではすごくいい走りができています。スリックでも悪くありません。明日はドライのレースになると思いますが、今年、ワイルドカードで出場するレースはこれが最後になると思うので、しっかり結果を残すことはもちろんですが、レースを楽しみたいです」

鳥羽海渡(Moto3 28番手)
鳥羽海渡 「最後にコースに出るときにレインを選んでしまったのですが、コースに入っていったときにびっくりするほど乾いていて、スリックでいけばよかったと思いました。完全に自分のタイヤ選択のミスです。レインタイヤでいい走りができていたこともあって、それが判断を遅らせてしまいました。残念です。でも、明日はドライコンディションでレースができると思うし、ドライではいい走りができているので追い上げたいです。チェコで予選に失敗して悔しい思いをしました、今回は後方からしっかり追い上げたいです」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
112M.ベツェッキKTM1'38.617
288ホルヘ・マルティンHonda+0.078
375A.アレナスKTM+0.638
444アーロン・カネットHonda+0.883
514トニ・アルボリーノHonda+0.931
619G.ロドリゴKTM+1.259
742M.ラミレスKTM+1.284
865P.エッテルKTM+1.405
933エネア・バスティアニーニHonda+1.508
107アダム・ノロディンHonda+1.678
1148ロレンソ・ダラ・ポルタHonda+1.789
125J.マシアKTM+1.803
1384J.コーンフェールKTM+1.877
1423ニッコロ・アントネッリHonda+1.879
1510D.フォッジャKTM+1.991
1621ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda+2.095
1724鈴木竜生Honda+2.142
1871佐々木歩夢Honda+2.231
1916A.ミニョKTM+2.327
2072アロンソ・ロペスHonda+2.379
2181S.ネパKTM+2.510
228N.ブレガKTM+3.162
2373M.コフラーKTM+3.554
2441ナカリン・アティラプワパHonda+3.745
2522真崎一輝KTM+3.884
2632小椋藍Honda+4.744
2740D.ビンダーKTM+5.328
2827鳥羽海渡Honda+5.376
2977V.ペレスKTM+6.857
RT17J.マクフィーKTM+7.533

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