Round11オーストリアGP
Moto3 決勝
2018年8月12日(日)
会場:レッドブル・リンク
天候:晴れ
気温:27℃
コースコンディション:ドライ
観客:20万6746人(3日間)
Moto3クラスは、マルコ・ベツェッキ(KTM)、エネア・バスティアニーニ(Leopaed Racing)、ホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)の3人のし烈な戦いとなり、ベツェッキが優勝、バスティアニーニが僅差の2位で今季4度目の表彰台獲得。ケガから復帰戦となったマルティンが3位でフィニッシュしました。
今大会の注目は、前戦チェコGPをケガのために欠場するも、今大会復帰のマルティンの走りでした。走行終えるごとに左手のケアをしながらの3日間。決勝日に向けて左手を休めながらの走行でしたが、それでも予選ではポールポジション(PP)争いを繰り広げての2位。痛みをこらえての熱走は周囲を驚かせましたが、決勝でもトップ争いを繰り広げ3位表彰台に立ち、ファンから惜しみない拍手が送られました。
トップ集団に加わったロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopaed Racing)が5位でフィニッシュ。その後方では7台によるし烈な7位争いが繰り広げられ、佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)が今季ベストの7位でフィニッシュ。その集団に加わったHonda勢は、トニ・アルボリーノ(Marinelli Snlpere Team)9位、アーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)10位、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)が11位でした。
今大会は、いくつかのグループに分かれる展開となり、16位争いも7台の集団となり、鳥羽海渡(IDEMITSU Honda Team Asia)が16位、アダム・ノロディン(Petronas Sprinta Racing)が17位、鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が18位、ワイルドカードで出場の小椋藍(Asia Talent Team)が20位という結果でした。日本勢は、不安定な天候の予選でレインからスリックへの交換するタイミングが悪く後方グリッドからの決勝となり、厳しい戦いを強いられました。
エネア・バスティアニーニ(Moto3 2位)
「エキサイティングなレースで、いい結果となりました。でも最初の数周をもっとうまく走っていたら、もっといい結果が出せたかもしれません。いつものように全力を尽くしました。トップグループとの差を縮めていったときは興奮しました。最終ラップを5番手で通過した時は最高でした。ロレンソが表彰台に上がれず、チームのダブルポディウムになれなかったのは残念です。この結果を達成させるために支えてくれたチームのみんなに本当に感謝しています」
ホルヘ・マルティン(Moto3 3位)
「非常に難しいレースウイークでした。そして、とてもうれしいです。手術から8日後に表彰台に上がっているなんて夢のようです。現実的ではないと思ってはいましたが、レースでは優勝したかったです。でもストレートでベツェッキに比べてかなり遅れていました。彼についていくために全力を尽くしました。最後まであきらめませんでした。皮肉なことに、苦戦していた左コーナーではかなり詰めることができました。非常に重要な16ポイントを獲得しました。今の目標はシルバーストーンへ向けて完全に回復させることです」
ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 5位)
「上位のライダーに追いつくために長い時間がかかったので難しいレースでした。エネアについていくことはできましたし、それがとても役に立ちました。今大会はあまりドライでの走行時間がなかったのですが、マシンはとてもうまく機能していたので、チームの仕事に本当に感謝しています。最後の数周は少しクレイジーでした。もしかしたら表彰台を獲得できたかもしれません。次戦もまたがんばります」
佐々木歩夢(Moto3 7位)
「今日はウォームアップでフロントのセッティングを変えたのですが、それがいい方向にいって強いブレーキングができました。予選グリッドは18番手とよくはありませんでしたが、ブレーキングがよくなったことで全体のリズムもよくなり、ライディングなどいろいろ試すことができました。最後は7位争いの集団でトップでフィニッシュできたので、よかったです。グランプリに来てから1番いい走りができたと思います」
鳥羽海渡(Moto3 16位)
「序盤の3、4ラップで、もう少しポジションを上げていけたら、もう少し、順位を上げられたと思います。今回もほぼ最後尾からのスタートだったので、すべては予選の失敗が決勝に影響しました。チェコもそうでしたが、フリー走行の走りを予選、決勝に活かせず本当に悔しいです。次のイギリスでは、このフラストレーションを解消できるような走りをしたいです」
鈴木竜生(Moto3 18位)
「今日は序盤からリアのフィーリングがよくなくて厳しい走りになりました。その結果、リアに負担をかける走りになり、結果的にタイヤの消耗もあり、だんだんストレートでタイムロスするようになり、思っていたようなレースにはなりませでした。この数戦、あまり気持ちよく走れていません。フラストレーションがたまるレースが続いています」
小椋藍(Moto3 20位)
「スタート直後の1コーナーと2コーナーで行き場を失い、前に出られませんでした。正直、このセクションがチャンスだと思っていたので苦しい戦いになりました。その後、なんとか追い上げていけたのですが、やっぱり、予選グリッドの悪さが影響しました。終盤の16位争いは、最後に他者と接触してブレーキレバーが曲がり、その影響もあってポジションを落としました。ウイークを通じてもう少しいけたはずなので、それだけに残念な結果です」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 12 | M.ベツェッキ | KTM | 37'13.198 |
2 | 33 | エネア・バスティアニーニ | ![]() | +0.473 |
3 | 88 | ホルヘ・マルティン | ![]() | +0.544 |
4 | 75 | A.アレナス | KTM | +1.373 |
5 | 48 | ロレンソ・ダラ・ポルタ | ![]() | +1.421 |
6 | 5 | J.マシア | KTM | +1.519 |
7 | 71 | 佐々木歩夢 | ![]() | +8.585 |
8 | 19 | G.ロドリゴ | KTM | +8.658 |
9 | 14 | トニ・アルボリーノ | ![]() | +8.691 |
10 | 44 | アーロン・カネット | ![]() | +8.809 |
11 | 21 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | ![]() | +8.824 |
12 | 17 | J.マクフィー | KTM | +8.944 |
13 | 84 | J.コーンフェール | KTM | +9.671 |
14 | 65 | P.エッテル | KTM | +14.685 |
15 | 42 | M.ラミレス | KTM | +14.697 |
16 | 27 | 鳥羽海渡 | ![]() | +19.377 |
17 | 7 | アダム・ノロディン | ![]() | +19.419 |
18 | 24 | 鈴木竜生 | ![]() | +19.504 |
19 | 40 | D.ビンダー | KTM | +19.550 |
20 | 32 | 小椋藍 | ![]() | +19.602 |
21 | 22 | 真崎一輝 | KTM | +19.706 |
22 | 23 | ニッコロ・アントネッリ | ![]() | +19.981 |
23 | 8 | N.ブレガ | KTM | +23.419 |
24 | 72 | アロンソ・ロペス | ![]() | +24.056 |
25 | 77 | V.ペレス | KTM | +27.634 |
26 | 10 | D.フォッジャ | KTM | +27.747 |
27 | 81 | S.ネパ | KTM | +35.938 |
28 | 41 | ナカリン・アティラプワパ | ![]() | +46.868 |
29 | 73 | M.コフラー | KTM | +47.289 |
RT | 16 | A.ミニョ | KTM | +12Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 12 | M.ベツェッキ | KTM | 158 |
2 | 88 | ホルヘ・マルティン | ![]() | 146 |
3 | 21 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | ![]() | 121 |
4 | 44 | アーロン・カネット | ![]() | 118 |
5 | 33 | エネア・バスティアニーニ | ![]() | 117 |
6 | 19 | G.ロドリゴ | KTM | 84 |
7 | 84 | J.コーンフェール | KTM | 80 |
8 | 42 | M.ラミレス | KTM | 67 |
9 | 48 | ロレンソ・ダラ・ポルタ | ![]() | 63 |
10 | 16 | A.ミニョ | KTM | 60 |
11 | 65 | P.エッテル | KTM | 54 |
12 | 5 | J.マシア | KTM | 54 |
13 | 75 | A.アレナス | KTM | 50 |
14 | 23 | ニッコロ・アントネッリ | ![]() | 50 |
15 | 17 | J.マクフィー | KTM | 43 |
16 | 24 | 鈴木竜生 | ![]() | 40 |
17 | 14 | トニ・アルボリーノ | ![]() | 32 |
18 | 71 | 佐々木歩夢 | ![]() | 32 |
19 | 72 | アロンソ・ロペス | ![]() | 31 |
20 | 27 | 鳥羽海渡 | ![]() | 26 |
21 | 7 | アダム・ノロディン | ![]() | 24 |
22 | 40 | D.ビンダー | KTM | 20 |
23 | 10 | D.フォッジャ | KTM | 17 |
24 | 25 | R.フェルナンデス | KTM | 13 |
25 | 76 | M.ユルチェンコ | KTM | 9 |
26 | 11 | L.ロイ | KTM | 8 |
27 | 8 | N.ブレガ | KTM | 7 |
28 | 22 | 真崎一輝 | KTM | 7 |
29 | 96 | マヌエル・パリャーニ | ![]() | 6 |
30 | 41 | ナカリン・アティラプワパ | ![]() | 2 |
31 | 32 | 小椋藍 | ![]() | 1 |
32 | 43 | L.グルンワルド | KTM | 0 |
33 | 77 | V.ペレス | KTM | 0 |
34 | 81 | S.ネパ | KTM | 0 |
35 | 15 | F.サラク | KTM | 0 |
36 | 18 | R.ファン・デ・ラグマット | KTM | 0 |
37 | 73 | M.コフラー | KTM | 0 |
順位 | コンストラクター | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | Honda | 241 |
2 | KTM | 216 |