Round11オーストリアGP
Moto2 決勝
2018年8月12日(日)
会場:レッドブル・リンク
天候:晴れ
気温:27℃
コースコンディション:ドライ
観客:20万6746人(3日間)
Moto2クラスは、総合首位で予選2番手のミゲル・オリベイラ(Red bull KTM Ajo)と総合2位でポールポジション(PP)スタートのフランセスコ・バグナイア(SKY Racing Team VR46)の一騎打ちとなり、最終ラップ最終コーナーの攻防を制したバグナイアが、3戦ぶり今季5勝目を挙げました。
チームのホームGPとなった今大会、オリベイラは積極的に前に出る作戦でした。チームのファンの大声援を受け、オープニングラップから24周目までオリベイラが首位をキープしましたが、最終ラップの最終セクションの攻防で競り勝ったバグナイアが先着しました。
これでバグナイアは総合首位を奪還。チェコGPを終えて総合2位にダウンしていましたが、この優勝で3ポイント差をつけて総合首位に復活しました。2位のオリベイラも力を出し切った戦いに納得の表情でした。
その後方では、ルカ・マリーニ(SKY Racing Team VR46)、マティア・パシーニ(Italtrans Racing Team)、アレックス・マルケス(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)の3位争いとなりました。最終ラップはマルケス弟とマリーニの戦いとなりましたが、最終コーナーでマルケスが転倒してマリーニが3位でフィニッシュ、3戦連続で表彰台を獲得しました。パシーニが4位でフィニッシュしました。
その後方では、ホルヘ・ナバロ(Federal Oil Gresini Moto2)がベストリザルトの5位、ホームGPに気合のブラッド・ビンダー(Red bull KTM Ajo)が6位、以下、マルセル・シュローター(Dynavolt Intact GP)、ホアン・ミル(Estrella Galicia 0,0 Marc VDS)、ファビオ・クアルタラロ((+)Ego - Speed Up Racing)、イケル・レクオナ(Swiss Innovative Investors)と続き、ここまでがトップ10フィニッシュでした。
22番グリッドから決勝に挑んだ長島哲太(IDEMITSU Honda Team Asia)は、周回を重ねるごとに追い上げて15位。今季3回目のポイントを獲得。チームメートのカイルール・イダム・パウィが16位でフィニッシュしました。
フランセスコ・バグナイア(Moto2 優勝)
「すばらしい勝利となり、再びチームのダブルポディウムを達成できました。そしてワールドチャンピオンシップをリードできました。とてもうれしいです。シーズンが始まってから、初めてミゲルとの決闘だったので、とてもうれしいです。スタートは悪くなかったのですが、最初のコーナーでクアルタラロと接触し、2人ともコース幅のリミットを超えてしまい、すぐに縮めなければならないギャップができてしまいました。タイヤの温度を戻す努力をして、その後100%でプッシュし始めてギャップを縮めていきました。ミゲルとのバトルでは、集中力を維持し、残り2周で彼をオーバーテイクできるように彼のラインを学んでタイミングを待ちました」
ミゲル・オリベイラ(Moto2 2位)
「優勝できずほろ苦い気分ですが、このレッドブル・リンクで2位を獲得できて満足しています。全体的には僕にとってすばらしいレースになりました。ミスをせず、すべてのラップをリードしましたが、最終ラップで一つポジションを落しただけです。どこでバグナイアが仕掛けるか予想しなければなりませんでした。最終ラップは昨年のMotoGPクラスで起きたレースのコピーのようでした。タイトル争いはとてもタイトでレースは非常におもしろいです。僕たちは限界で走っています。今年は上位のライダーがミスをしません。バグナイアも僕も常にポイントを加算してきました。物事がうまくいっているのでとてもうれしいです。ほかのレースでは優勝できると思います」
ルカ・マリーニ(Moto2 3位)
「美しいレースでした。パシーニや(アレックス・)マルケスと最終コーナーまですばらしいバトルができました。楽しかったです。今日のウォームアップまでリアタイヤの問題に悩まされていたので、本当にうれしいです。ウォームアップを終えて、データを検証し、レースではほかのライダーたちよりもハードなブレーキングができました。フランコ(・モルビデリ)のアドバイスは正しかったです。安定して、ミスをしないように、最後まで集中するように努力しました。昨日の転倒のあと、すばらしい仕事で僕をコース上に戻してくれたチームのみんなに感謝しています。ペッコ(バグナイア)とともに、またダブルポディウムを達成させることができました。彼はチャンピオンシップをリードし、チームチャンピオンシップをさらに縮められる可能性も出てきました」
長島哲太(Moto2 15位)
「レースウイークを通じてフロントのフィーリングを改善できず、決勝も厳しい走りになりました。昨日は3コーナーのフィーリングに苦労したのですが、そこはリアを流して走ることで改善しました。しかし、セッティングを変更したことで下りのコーナーで、ブレーキングの安定性がなくなり攻める走りができませんでした。厳しいレースでしたが、なんとか15位で1ポイント獲得できたことはよかったです。これで8耐、チェコ、オーストリアと続いた3連戦が終わりましたが、あっという間の3連戦でした。8耐で経験したことはチェコ、オーストリアの2戦に確実に活かすことができました」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 42 | フランセスコ・バグナイア | KALEX | 37'45.914 |
2 | 44 | ミゲル・オリベイラ | KTM | +0.264 |
3 | 10 | ルカ・マリーニ | KALEX | +5.953 |
4 | 54 | マティア・パシーニ | KALEX | +6.114 |
5 | 9 | ホルヘ・ナバロ | KALEX | +8.554 |
6 | 41 | ブラッド・ビンダー | KTM | +8.944 |
7 | 23 | マルセル・シュローター | KALEX | +9.126 |
8 | 36 | ホアン・ミル | KALEX | +12.404 |
9 | 20 | ファビオ・クアルタラロ | SPEED UP | +16.250 |
10 | 27 | イケル・レクオナ | KTM | +16.718 |
11 | 13 | ロマーノ・フェナティ | KALEX | +16.829 |
12 | 52 | ダニー・ケント | SPEED UP | +17.716 |
13 | 5 | アンドレア・ロカテリ | KALEX | +23.200 |
14 | 62 | ステファノ・マンシィ | SUTER | +27.944 |
15 | 45 | 長島哲太 | KALEX | +27.994 |
16 | 89 | カイルール・イダム・パウィ | KALEX | +28.493 |
17 | 77 | ドミニク・エガーター | KTM | +29.043 |
18 | 4 | スティーブン・オデンダル | NTS | +38.176 |
19 | 16 | ジョー・ロバーツ | NTS | +40.544 |
20 | 95 | ジュール・ダニーロ | KALEX | +41.655 |
21 | 66 | ニキ・タウリ | KALEX | +41.727 |
22 | 64 | ボウ・ベンドスナイダー | TECH 3 | +42.766 |
23 | 32 | アイザック・ビニャーレス | SUTER | +43.811 |
24 | 55 | アレハンドロ・メディナ | KALEX | +45.372 |
25 | 18 | シャビ・カルデルス | KALEX | +51.185 |
26 | 7 | ロレンソ・バルダッサーリ | KALEX | +1'13.901 |
RT | 73 | アレックス・マルケス | KALEX | +1Lap |
RT | 22 | サム・ロース | KTM | +8Laps |
RT | 21 | フェデリコ・フェリーニ | KALEX | +8Laps |
RT | 24 | シモーネ・コルシ | KALEX | +22Laps |
RT | 87 | レミー・ガードナー | TECH 3 | +22Laps |
RT | 40 | アウグスト・フェルナンデス | KALEX | +22Laps |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 42 | フランセスコ・バグナイア | KALEX | 189 |
2 | 44 | ミゲル・オリベイラ | KTM | 186 |
3 | 73 | アレックス・マルケス | KALEX | 113 |
4 | 41 | ブラッド・ビンダー | KTM | 111 |
5 | 7 | ロレンソ・バルダッサーリ | KALEX | 106 |
6 | 36 | ホアン・ミル | KALEX | 103 |
7 | 23 | マルセル・シュローター | KALEX | 91 |
8 | 97 | チャビ・ビエルゲ | KALEX | 90 |
9 | 20 | ファビオ・クアルタラロ | SPEED UP | 84 |
10 | 54 | マティア・パシーニ | KALEX | 82 |
11 | 10 | ルカ・マリーニ | KALEX | 79 |
12 | 22 | サム・ロース | KTM | 46 |
13 | 9 | ホルヘ・ナバロ | KALEX | 42 |
14 | 27 | イケル・レクオナ | KTM | 41 |
15 | 5 | アンドレア・ロカテリ | KALEX | 32 |
16 | 24 | シモーネ・コルシ | KALEX | 32 |
17 | 77 | ドミニク・エガーター | KTM | 24 |
18 | 87 | レミー・ガードナー | TECH 3 | 20 |
19 | 13 | ロマーノ・フェナティ | KALEX | 14 |
20 | 40 | アウグスト・フェルナンデス | KALEX | 11 |
21 | 40 | ヘクター・バルベラ | KALEX | 10 |
22 | 62 | ステファノ・マンシィ | SUTER | 8 |
23 | 52 | ダニー・ケント | SPEED UP | 8 |
24 | 32 | アイザック・ビニャーレス | SUTER | 7 |
25 | 45 | 長島哲太 | KALEX | 7 |
26 | 16 | ジョー・ロバーツ | NTS | 2 |
27 | 89 | カイルール・イダム・パウィ | KALEX | 1 |
28 | 4 | スティーブン・オデンダル | NTS | 1 |
29 | 64 | ボウ・ベンドスナイダー | TECH 3 | 0 |
30 | 57 | エドガー・ポンス | KALEX | 0 |
31 | 66 | ニキ・タウリ | KALEX | 0 |
32 | 51 | エリック・グラナド | SUTER | 0 |
33 | 95 | ジュール・ダニーロ | KALEX | 0 |
34 | 14 | ヘクター・ガルゾ | TECH 3 | 0 |
35 | 3 | ルーカス・トゥロビッチ | KTM | 0 |
36 | 21 | フェデリコ・フェリーニ | KALEX | 0 |
37 | 18 | シャビ・カルデルス | KALEX | 0 |
38 | 24 | アレハンドロ・メディナ | KALEX | 0 |
39 | 12 | シェリダン・モライス | KALEX | 0 |
40 | 30 | ディマス・エッキー・プラタマ | Honda | 0 |
41 | 19 | コレンティン・ペロラリ | TRANSFORMIERS | 0 |
42 | 63 | ズルファミ・カイルディン | KALEX | 0 |
43 | 80 | セドリック・タンジェ | TECH 3 | 0 |
順位 | コンストラクター | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | KALEX | 251 |
2 | KTM | 198 |
3 | SPEED UP | 88 |
4 | TECH 3 | 20 |
5 | SUTER | 8 |
6 | NTS | 2 |