Round10チェコGP
Moto3 フリー走行
2018年8月3日(金)
会場:ブルノ・サーキット
天候:晴れ
気温:32℃
コースコンディション:ドライ
Moto3クラスも今大会は厳しい戦いとなり、トップタイムをマークしたフィリップ・エッテル(KTM)から1秒差以内に20台という大接戦となりました。その中でHonda勢は、総合3位のアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)がトップから僅差の3番手、開幕戦カタールGP以来の表彰台を狙うロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が5番手。総合4位のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)が6番手と続きました。
総合首位のホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)は、FP1で好調な走りを見せましたが、このセッションで転倒を喫し左手首を骨折、今大会を欠場することが決まりました。マルティンはスペインのバルセロナで手術を受け、グランプリへの一日も早い復帰を目指します。
以下、鳥羽海渡(Honda Team Asia)が総合11番手と、好調なスタートを切りました。ドイツGP後に2日間のプライベートテストを実施した鳥羽が、早くもそのアドバンテージを活かす走りを見せました。
アロンソ・ロペス(Estrella Galicia 0,0)が15番手、鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)は単独で走行を続け、17番手。ニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)が19番手と、トップから1秒差以内のタイムで初日を終えました。
佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)は23番手と初日はやや出遅れましたが、ブルノは得意とするサーキットなだけに、土曜日のタイム短縮と、ポジションアップに期待されます。
アーロン・カネット(Moto3 3番手)
「期待していたようなグリップが見つけられませんでしたが、とても満足しています。新品タイヤと中古タイヤに取り組むことができました。とてもうれしいです。金曜日を終えてトップ3に入ることができるのは、いつもポジティブなことです。でも、レースに向けて仕事に取り組み続けなければなりません。午前中のセッションでケガをしたホルヘ(マルティン)が、なるべく早く回復することを願っています」
ロレンソ・ダラ・ポルタ(Moto3 5番手)
「初日はすべてがうまくいきました。すぐに楽に感じました。最後はミディアムタイヤを使いましたが、違いはすばらしかったです。いいラップタイムを刻めました。セットアップは全体的にいいと思います。これから細かい部分を改善して、予選のタイムアタックでは少し前進したいです」
ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 6番手)
「すぐにいい感触がつかめました。セットアップもよかったので、あまり変えませんでした。正しい方向に進んでいます。今大会は、Hondaが持ってきてくれた新しいパーツに取り組みました。セクター3と4で少し苦戦しているので、それを微調整しなければなりません」
ホルヘ・マルティン(Moto3 8番手)
「なんと言っていいのやらです。フリー走行ではすばらしい仕事ができていました。両方のコンパウンドを試しました。ミディアムタイヤでのライディングも完ぺきでした。しかしそのあと、コーナー出口でフロントエンドを少しなくし、スロットルを開けているときに残念ながら転倒してしまいました。大きな転倒ではありませんでしたが、手を強く打ってしまいました。今は明日の手術のことを考えて、オーストリアGPからレースに戻れるかどうか、様子を見たいです」
鳥羽海渡(Moto3 11番手)
「今季1番のセッションとなりました。総合11位ですが、単独でもいいタイムをキープできたし、コンスタントにタイムを出せました。ドイツGPのあとに2日間テストしていますが、そのアドバンテージを活かせたと思います。今日は、後半戦の最初の一日としては満足できる内容でした。明日はさらに上位を目指し、好グリッドから決勝に挑めるようにしたいです」
鈴木竜生(Moto3 17番手)
「今日はFP1、FP2ともになるべく単独で走ることにしたので、タイムが接近している状態の中で17番手はそれほど悪くはないと思います。その反面、接近しているライバルたちがどんな走りをしているのか見たかったという気持ちもあります。明日はもう少しタイムを詰めたいです。過去2戦、オランダ、ドイツはあまりいい状態ではなかったのですが、ブルノは、ヘレス、バルセロナ、ムジェロとキャラクターが似ていて最初からフィーリングがいいので、今回はそれほど苦労しないと思います。明日の予選では、いいグリッドを獲得したいです」
佐々木歩夢(Moto3 23番手)
「FP1でトラブルがあって、20分から30分ほどタイムをロスしました。しかしフィーリングは悪くなく、ほとんど走れなかったのに16番手と、悪いスタートではありませんでした。しかし、午後は路面温度が50℃まで上がり、フィーリングも変わりました。そのせいで午前中のようなフィーリングでは走れず、ちょっと苦戦しました。ブルノは大好きなサーキットです。昨年は予選11番手、決勝は雨で15位でしたが、ルーキーズでは優勝しているので、明日の予選、そして決勝とベストリザルトを狙っていきます」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 65 | P.エッテル | KTM | 2'09.194 |
2 | 22 | 真崎一輝 | KTM | +0.094 |
3 | 44 | アーロン・カネット | ![]() | +0.137 |
4 | 8 | N.ブレガ | KTM | +0.150 |
5 | 48 | ロレンソ・ダラ・ポルタ | ![]() | +0.189 |
6 | 21 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | ![]() | +0.316 |
7 | 7 | アダム・ノロディン | ![]() | +0.326 |
8 | 88 | ホルヘ・マルティン | ![]() | +0.339 |
9 | 19 | G.ロドリゴ | KTM | +0.386 |
10 | 17 | J.マクフィー | KTM | +0.420 |
11 | 27 | 鳥羽海渡 | ![]() | +0.601 |
12 | 84 | J.コーンフェール | KTM | +0.638 |
13 | 16 | A.ミニョ | KTM | +0.775 |
14 | 12 | M.ベツェッキ | KTM | +0.783 |
15 | 72 | アロンソ・ロペス | ![]() | +0.796 |
16 | 42 | M.ラミレス | KTM | +0.847 |
17 | 24 | 鈴木竜生 | ![]() | +0.850 |
18 | 75 | A.アレナス | KTM | +0.857 |
19 | 23 | ニッコロ・アントネッリ | ![]() | +0.864 |
20 | 10 | D.フォッジャ | KTM | +0.954 |
21 | 33 | エネア・バスティアニーニ | ![]() | +1.009 |
22 | 5 | J.マシア | KTM | +1.222 |
23 | 71 | 佐々木歩夢 | ![]() | +1.267 |
24 | 14 | トニ・アルボリーノ | ![]() | +1.312 |
25 | 77 | V.ペレス | KTM | +1.391 |
26 | 41 | ナカリン・アティラプワパ | ![]() | +1.499 |
27 | 40 | D.ビンダー | KTM | +1.563 |
28 | 15 | F.サラク | KTM | +1.682 |
29 | 81 | S.ネパ | KTM | +2.060 |