Round10チェコチェコGP

Moto3 予選

2018年8月4日(土)

会場:ブルノ・サーキット

天候:晴れ

気温:32℃

コースコンディション:ドライ

トップ5までがコンマ5秒差の接戦。ディ・ジャンアントニオが予選5番手に

Moto3クラスは、セッション終盤にアタックできなかった選手が多く、波乱の展開となりました。フリー走行はトップから1秒差に16台が凌ぎを削る接戦となり、予選も厳しい戦いが予想されました。しかし、セッション終了のタイミングで、大集団がフィニッシュラインを通過し、ポールポジション(PP)を狙う選手たちにとっては悔しい結果になりました。

セッション終盤までトップにつけていたファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)は、アタックのタイミングが合わず、不完全燃焼のままチェッカーを受けて5番手にダウンしました。ジャンアントニオとともにPPを狙っていたアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)も、アタックができず6番手に後退しました。

そうした波乱の中で、フリー走行から調子を上げていたナカリン・アティラプワパ(Honda Team Asia)がベストグリッドとなる8番グリッドを獲得。ニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)が9番手、エネア・バスティアニーニ(Leopaed Racing)が10番手と続きました。今大会、トップ10に名前を連ねたHonda勢は、優勝、表彰台獲得のチャンスは大きく、決勝の走りに注目されます。

初日11番手と好調なスタートを切った鳥羽海渡(Honda Team Asia)は、最後のアタックができず20番手に後退しました。決勝ではシングルフィニッシュを目指します。

鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)、佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)の両選手は、予選開始直後の計測ラップ1周目に転倒を喫し、佐々木歩夢が27番手、鈴木竜生が28番手と最後尾から追い上げのレースに挑みます。

コメント

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 5番手)
ファビオ・ディ・ジャンアントニオ「不思議な予選セッションでした。みんなチェッカーフラッグを受けたと思っていたのですが、そうではありませんでした。最後は本当に残念でした。しかし、レースウイークを通してとてもいい仕事ができたし、ポールポジションは手の届くところにありました。明日に向けて準備は万端です。もしフロントローからスタートできていたら、上り坂セクションで少しスピードが落ちる自分のためにはよかったと思います」

アーロン・カネット(Moto3 6番手)
アーロン・カネット「明日の決勝に向けて力強いペースがあるので、今日はポジティブな日でした。大きな集団となって、厳しいレースになると思います。このサーキットはオーバーテイクの難しいパートがありますが、上位争いができると思います。セッションは不思議でした。残り2分でほかの10人のライダーと一緒にコースに戻ったのですがチェッカーを受けてしまいました。タイムを更新するチャンスがなくなってしまったことはとても残念でした」

ナカリン・アティラプワパ(Moto3 8番手)
ナカリン・アティラプワパ「予選の最後に、ついていくのにいいグループを見つけました。そして完ぺきなラップを刻むことができました。チームに感謝しています。マシンの感触はよく、動きはとても安定しています。今日は集中してとてもスムーズに走ることができたので、自信がつきました。明日のレースではいい結果が出せるように一生懸命がんばります」

鳥羽海渡(Moto3 20番手)
鳥羽海渡「昨日からいい流れできていたのですが、予選では最後にアタックできず、20番手に終わってしまいました。最初のアタックでタイムを出せていなかった自分のミスです。フリー走行では単独で2分9秒3まで出せていました。予選ではスリップを使えばもっといけると思っていたので本当に残念です。自分が期待したようなグリッドではありませんが、明日は追い上げのレースにしたいです」

佐々木歩夢(Moto3 27番手)
佐々木歩夢「走り出しからいいフィーリングで、計測1周目からタイムを出していこうと思いました。しかし、5コーナーの立ち上がりでリアからハイサイドになり転倒してしまいました。おそらくアクセルを開けすぎたのだと思います。今日は1本目のタイヤからタイムを出していこうと思っていたので仕方ありません。スタッフが必死にマシンを直してくれたので最後にコースに入りましたが計測ラップをすることはできませんでした。午前中のFP3はしっかり走れて9番手タイムを出せているので、明日の決勝はできるだけ追い上げたいと思います」

鈴木竜生(Moto3 28番手)
鈴木竜生「計測ラップの1周目の1コーナーで転倒してしまいました。データを見ると、FP3よりもほんの少しマシンを寝かせすぎていました。今回の転倒の理由は、タイヤが新品だったこと、路面温度が高かったこと。転んだあと、マシンを回収してくれたのですが、サービスロードが混雑していて、ピットに戻ってきたときにはマシンを修復する時間もなく、コースインできませんでした。最後尾グリッドなので、とにかく追い上げるしかありません」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
184J.コーンフェールKTM2'07.981
217J.マクフィーKTM+0.419
342M.ラミレスKTM+0.445
465P.エッテルKTM+0.464
521ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda+0.492
644アーロン・カネットHonda+0.575
719G.ロドリゴKTM+0.797
841ナカリン・アティラプワパHonda+0.904
923ニッコロ・アントネッリHonda+1.023
1033エネア・バスティアニーニHonda+1.097
115J.マシアKTM+1.163
1222真崎一輝KTM+1.178
1310D.フォッジャKTM+1.181
1412M.ベツェッキKTM+1.224
1575A.アレナスKTM+1.352
1614トニ・アルボリーノHonda+1.513
1748ロレンソ・ダラ・ポルタHonda+1.543
188N.ブレガKTM+1.610
1940D.ビンダーKTM+1.728
2027鳥羽海渡Honda+1.826
217アダム・ノロディンHonda+2.165
2216A.ミニョKTM+2.293
2381S.ネパKTM+2.427
2477V.ペレスKTM+2.458
2572アロンソ・ロペスHonda+3.068
2615F.サラクKTM+3.138
RT24鈴木竜生Honda-
RT71佐々木歩夢Honda-

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