Round10チェコチェコGP

Moto3 決勝

2018年8月5日(日)
決勝
天候:晴れ
気温:28℃
コースコンディション:ドライ
観客:8万4678人(3日間:18万7348人)

ディ・ジャンアントニオが優勝、カネットが2位で続き、Honda勢が1-2フィニッシュ

Moto3クラスは今季最も厳しい戦いとなり、トップグループが20台前後に膨れ上がりました。後半に入るとその中から8人の選手が抜け出し、積極的に前に出たファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)が、キャリア47戦目にして初優勝を達成しました。今年はフランスGPでトップでチェッカーを受けるもコースはみ出しのペナルティーで4位に終わるなど、優勝まであと一歩の戦いが続いていたので、念願の優勝を達成し、ディ・ジャンアントニオは大喜びでした。

ディ・ジャンアントニオを厳しく追撃したアーロン・カネット(Estrella Galicia 0,0)が今季4回目の2位。優勝争いの集団に加わったエネア・バスティアニーニ(Leopard Racing)は、惜しくも表彰台を逃し4位でフィニッシュしました。

以下、Honda勢は、ロレンソ・ダラ・ポルタ(Leopard Racing)が10位、ニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)が11位、予選で転倒、最後尾28番グリッドから追い上げた鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が14位、トニ・アルボリーノ(Marinelli Snipers Team)が15位と、それぞれポイントを獲得しました。

予選20番手から決勝に挑んだ鳥羽海渡(Honda Team Asia)は、3周目の4コーナーで転倒してリタイア。予選27番手と厳しいグリッドからスタートした佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)は混戦を抜け出せず22位でフィニッシュしました。

総合首位で金曜日のフリー走行で転倒し左手首を負傷、今大会欠場のホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)は総合2位にダウン。首位に立ったマルコ・ベツェッキ(KTM)を3点差で追うことになりました。

コメント

ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Moto3 優勝)ファビオ・ディ・ジャンアントニオ
「この結果を得るために、長い間、取り組んできました。前進しているし、ライダーとしても成長しています。それをサーキットで示す必要がありました。フロントを維持するプランでスタートを切りましたが、KTMのマシンがとても速かったので、戦略を考え直さなければなりませんでした。すべてがうまくいきました。ホルヘの不在は本当に残念です。彼が早く戻ってくることを願っています。あまりいい言い方ではありませんが、タイトル争いに戻るためにこのチャンスを最大限活用しました。今とても近くなったので、引き続きがんばっていきたいです」

アーロン・カネット(Moto3 2位)アーロン・カネット
「今日のレースでポジティブなことは、とても複雑な展開だったけれど、最初から優勝争いができたことでした。ライバルのブランドのマシンはストレートでとても速く、あとでリカバーすることが難しかったので、戦略も難しかったです。ようやく2位を獲得できました。最終コーナーでは優勝することもできたと思うのですが、ディ・ジャンアントニオのブレーキングがとても遅く、同じことをするにはリスクがとても大きかったです。それでも2位を獲得できました。とにかくチャンピオンシップでいい結果を出せました」

エネア・バスティアニーニ(Moto3 4位)エネア・バスティアニーニ
「とても難しいレースでした。残念ながらスタートでうまく加速できませんでした。序盤、後方にいて、長い集団をオーバーテイクするのは簡単ではありませんでした。前に出たと思ってもすぐにほかのライダーにパスされます。最後は限界までプッシュしました。4位は悪い結果ではありませんが、ここではもっと多くのポイントを獲得したかったです。今は歯を食いしばって次のオーストリアに集中したいです」

鈴木竜生(Moto3 14位)鈴木竜生
「今大会は最後尾28番手からのスタートとなったので、スタートから10周目までは全力でプッシュしてポジションを上げました。トップグループの中には入れましたが、20台前後の大集団だったので、それ以上はなかなか前に行けず、14位がやっとでした。最後尾からスタートしてポイントを獲得できたのはよかったと思いますが、これがちゃんとしたグリッドからのレースだったら、もっと上位で戦えたと思います。今大会の予選の失敗を繰り返さないようにしたいです」

佐々木歩夢(Moto3 22位)佐々木歩夢
「今日はスタートがうまくいかず、その後も混戦の中でポジションを落としてしまいました。そこから一つひとつポジションを上げていきましたが、トップ集団との差がなかなか縮まらず、ポイント圏内に入れませんでした。今大会はフリー走行ではトップ10内に入っていたのですが、予選で転んでしまったことでほぼ最後尾からのスタートになりました。それが今大会の戦いを厳しくしました。次のオーストリアGPでは、予選をしっかり戦って、いいグリッドから決勝に挑みたいです」

鳥羽海渡(Moto3 リタイア)鳥羽海渡
「スタートでミスをして遅れ、その後、他のライダーとぶつかりそうになり最後尾までポジションを落としてしまいました。今大会は、FP3までいい流れで来ていたのですが、予選で失敗したのが痛かったです。あれがなければいいレースができたと思うし、連戦となるオーストリアでは、今回のようなことがないようにして、トップグループで戦えるようにしたいです。激しい転倒でしたが、打撲程度でケガはありません。次のオーストリアでは今回の分までしっかり結果に残したいです」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
121ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda39'09.124
244アーロン・カネットHonda+0.112
384J.コーンフェールKTM+0.339
433エネア・バスティアニーニHonda+0.560
519G.ロドリゴKTM+0.771
612M.ベツェッキKTM+0.896
742M.ラミレスKTM+1.030
865P.エッテルKTM+1.097
975A.アレナスKTM+2.034
1048ロレンソ・ダラ・ポルタHonda+2.056
1123ニッコロ・アントネッリHonda+2.093
1210D.フォッジャKTM+2.359
1322真崎一輝KTM+2.517
1424鈴木竜生Honda+2.616
1514トニ・アルボリーノHonda+2.770
1641ナカリン・アティラプワパHonda+3.674
175J.マシアKTM+4.618
1872アロンソ・ロペスHonda+4.870
198N.ブレガKTM+4.942
2016A.ミニョKTM+4.954
2177V.ペレスKTM+12.923
2271佐々木歩夢Honda+12.942
2340D.ビンダーKTM+12.956
2415F.サラクKTM+41.511
RT7アダム・ノロディンHonda+1Lap
RT81S.ネパKTM+4Laps
RT17J.マクフィーKTM+9Laps
RT27鳥羽海渡Honda+16Laps

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
112M.ベツェッキKTM133
288ホルヘ・マルティンHonda130
321ファビオ・ディ・ジャンアントニオHonda116
444アーロン・カネットHonda112
533エネア・バスティアニーニHonda97
684J.コーンフェールKTM77
719G.ロドリゴKTM76
842M.ラミレスKTM66
916A.ミニョKTM60
1065P.エッテルKTM52
1148ロレンソ・ダラ・ポルタHonda52
1223ニッコロ・アントネッリHonda50
135J.マシアKTM44
1424鈴木竜生Honda40
1517J.マクフィーKTM39
1675A.アレナスKTM37
1772アロンソ・ロペスHonda31
1827鳥羽海渡Honda26
1914トニ・アルボリーノHonda25
207アダム・ノロディンHonda24
2171佐々木歩夢Honda23
2240D.ビンダーKTM20
2310D.フォッジャKTM17
2425R.フェルナンデスKTM13
2576M.ユルチェンコKTM9
2611L.ロイKTM8
278N.ブレガKTM7
2822真崎一輝KTM7
2996マヌエル・パリャーニHonda6
3041ナカリン・アティラプワパHonda2
3132小椋藍Honda1
3243L.グルンワルドKTM0
3381S.ネパKTM0
3477V.ペレスKTM0
3515F.サラクKTM0
3618R.ファン・デ・ラグマットKTM0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1Honda221
2KTM191

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