Round07カタルニアGP
Moto3 決勝
2018年6月17日(日)
会場:バルセロナ・カタルニア・サーキット
天候:晴れ
気温:27℃
コースコンディション:ドライ
観客:9万537人(3日間:15万5401人)
Moto3クラスは、28台が決勝に挑み、完走は17台のみという厳しいレースに。序盤は、予選2番手のホルヘ・マルティン(Del Conca Gresini Moto3)と予選3番手の鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)がグループを形成して後続を引き離します。しかし、9周目の9コーナーでマルティンが転倒。これで鈴木がトップに浮上しますが、セカンドグループの集団に追いつかれ、そこからは11台がトップグループを形成しました。
この日は転倒者が続出する厳しい戦いとなり、11台のトップグループも次々に転倒者が続出。トップグループは7台へ、さらに5台へと数を減らし、その厳しい戦いを制したエネア・バスティアニーニ(Leopaed Racing)が、今季初ポールポジション(PP)から初優勝を達成しました。
以下、Honda勢は、トップグループで一時トップを走った鈴木が5位。予選6番手から好スタートを切るも、目にゴミが入って大きくポジションを落とした鳥羽海渡(Honda Team Asia)がベストリザルトの6位でフィニッシュ。ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Del Conca Gresini Moto3)が7位、アロンソ・ロペス(Estrella Galicia 0,0)が8位でチェッカーを受けました。
予選4番手からトップグループに加わった佐々木歩夢(Petronas Sprinta Racing)は、トップグループで11番手を走行していた15周目に転倒、再スタートを切りましたが、ピットに戻り、そのままリタイアとなりました。
エネア・バスティアニーニ(Moto3 優勝)
「美しいレースでした。スタートはあまりうまくいきませんでしたが、最終的に優勝することができました。序盤はマルティンが逃げていくのが見えて、ポジションをいくつか追い上げようと努力しました。彼がミディアムタイヤを使っていることは分かっていましたが、僕はプッシュせずに自分のタイヤをレース終盤までマネージメントするようにしました。彼と最後まで戦えたらよかったですが、勝ててよかったです。レースウイークを通して、チームと100%の力を出しきりました。バルセロナは僕にとって特別なサーキットですが、これからはすべてのサーキットで戦闘的になれます。今から楽しみです」
鈴木竜生(Moto3 5位)
「今日はスタートも決まり、先行するマルティンをマークすることができました。僕とマルティンはリアにミディアムを選択しており、序盤からペースを上げてそのまま逃げる作戦でした。もし、マルティンが転ばなければ、2人で逃げられたと思います。彼が転んで単独になってからは、後ろのグループに差を縮められて追いつかれました。今日は転倒者が多く、11台のトップグループは最後には5台になりましたが、終盤はペースを上げられませんでした。でも、今日はトップグループで戦えました。いい経験ができたし、今度こそ表彰台に立ちたいです」
鳥羽海渡(Moto3 6位)
「スタートはよかったのですが、2周目のストレートで右目にゴミが入ってしまい、視界が悪くなってペースを落とさなくてはならず、どんどんポジションを落としました。その次の周のストレートで目をつぶって目をぐりぐりしたらなんとか取れたのですが、4周目には27番手までポジションを落としました。そこからがんばって追い上げて6位でフィニッシュできました。今日は序盤にペースを上げられず、前の2台に離されました。次のレースでは、序盤からペースを上げていけるようにしたいです。いろいろハプニングがありましたが、完走できてよかったです」
佐々木歩夢(Moto3 リタイア)
「今週は調子がよかっただけに、とても残念でした。今日は絶対にトップグループについていこうと思い、タイヤはミディアムを選択しました。このサーキットは右コーナーが多いので、右コーナーはペースを抑え、左コーナーでタイムを稼ごうという作戦でした。それ自体は悪くなかったのですが、振り返れば、今日はハードコンパウンドが正解だったのかなと思います。しかし、トップグループについていって最後に勝負しようと思っていたし、今日の経験をこれからのレースに活かしたいです」
順位 | No. | ライダー | マシン | タイム/差 |
---|---|---|---|---|
1 | 33 | エネア・バスティアニーニ | ![]() | 38'36.883 |
2 | 12 | M.ベツェッキ | KTM | +0.167 |
3 | 19 | G.ロドリゴ | KTM | +0.170 |
4 | 17 | J.マクフィー | KTM | +0.257 |
5 | 24 | 鈴木竜生 | ![]() | +0.639 |
6 | 27 | 鳥羽海渡 | ![]() | +6.801 |
7 | 21 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | ![]() | +6.872 |
8 | 72 | アロンソ・ロペス | ![]() | +6.600 |
9 | 10 | D.フォッジャ | KTM | +7.315 |
10 | 25 | R.フェルナンデス | KTM | +7.507 |
11 | 84 | J.コーンフェール | KTM | +7.638 |
12 | 76 | M.ユルチェンコ | KTM | +8.263 |
13 | 7 | アダム・ノロディン | ![]() | +15.256 |
14 | 41 | ナカリン・アティラプワパ | ![]() | +26.621 |
15 | 11 | L.ロイ | KTM | +28.559 |
16 | 65 | P.エッテル | KTM | +32.980 |
17 | 48 | ロレンソ・ダラ・ポルタ | ![]() | +2Laps |
RT | 5 | J.マシア | KTM | +4Laps |
RT | 16 | A.ミニョ | KTM | +4Laps |
RT | 44 | アーロン・カネット | ![]() | +6Laps |
RT | 8 | N.ブレガ | KTM | +6Laps |
RT | 75 | A.アレナス | KTM | +6Laps |
RT | 14 | トニ・アルボリーノ | ![]() | +6Laps |
RT | 71 | 佐々木歩夢 | ![]() | +6Laps |
RT | 42 | M.ラミレス | KTM | +7Laps |
RT | 88 | ホルヘ・マルティン | ![]() | +13Laps |
RT | 22 | 真崎一輝 | KTM | +17Laps |
RT | 40 | D.ビンダー | KTM | - |
順位 | No. | ライダー | マシン | 総合ポイント |
---|---|---|---|---|
1 | 12 | M.ベツェッキ | KTM | 103 |
2 | 21 | ファビオ・ディ・ジャンアントニオ | ![]() | 84 |
3 | 88 | ホルヘ・マルティン | ![]() | 80 |
4 | 33 | エネア・バスティアニーニ | ![]() | 68 |
5 | 44 | アーロン・カネット | ![]() | 61 |
6 | 19 | G.ロドリゴ | KTM | 57 |
7 | 16 | A.ミニョ | KTM | 56 |
8 | 23 | ニッコロ・アントネッリ | ![]() | 44 |
9 | 84 | J.コーンフェール | KTM | 41 |
10 | 42 | M.ラミレス | KTM | 38 |
11 | 65 | P.エッテル | KTM | 36 |
12 | 24 | 鈴木竜生 | ![]() | 35 |
13 | 48 | ロレンソ・ダラ・ポルタ | ![]() | 33 |
14 | 72 | アロンソ・ロペス | ![]() | 31 |
15 | 75 | A.アレナス | KTM | 28 |
16 | 27 | 鳥羽海渡 | ![]() | 26 |
17 | 14 | トニ・アルボリーノ | ![]() | 24 |
18 | 17 | J.マクフィー | KTM | 23 |
19 | 5 | J.マシア | KTM | 21 |
20 | 7 | アダム・ノロディン | ![]() | 19 |
21 | 71 | 佐々木歩夢 | ![]() | 17 |
22 | 40 | D.ビンダー | KTM | 11 |
23 | 10 | D.フォッジャ | KTM | 9 |
24 | 76 | M.ユルチェンコ | KTM | 9 |
25 | 11 | L.ロイ | KTM | 8 |
26 | 25 | R.フェルナンデス | KTM | 6 |
27 | 96 | マヌエル・パリャーニ | ![]() | 6 |
28 | 22 | 真崎一輝 | KTM | 3 |
29 | 41 | ナカリン・アティラプワパ | ![]() | 2 |
30 | 32 | 小椋藍 | ![]() | 1 |
31 | 8 | N.ブレガ | KTM | 0 |
順位 | コンストラクター | 総合ポイント |
---|---|---|
1 | Honda | 146 |
2 | KTM | 142 |