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はじめてのトライアル講座―日本GP@もてぎに行こう!―

section.3
世界で戦うライダーたち

ライダーも、かつてはイギリス人やフィンランド人の活躍が目立っていましたが、1987年にジョルディ・タレス(スペイン)がチャンピオンとなって以来、スペインが組織的に優秀な選手を育て始めます。タレスは7回の世界タイトルを獲得。若いライダーのあこがれとなりました。その後イギリス人ライダーのドギー・ランプキンが1997年から2003年の7年間連続チャンピオン。ランプキンは、後半の2000年から2003年の4年間はレプソル・モンテッサ・ホンダチームでタイトルを獲得しました。そして2004年、日本の藤波貴久が世界チャンピオンに。藤波は1996年から参戦を開始し、99年にランキング2位。以後2004年の世界チャンピオンをはさみ、7回のランキング2位を獲得しています。これも、藤波ならではの偉業のひとつです。

2007年ドギー・ランプキン
2004年 藤波貴久 チャンピオン獲得

今では、ランプキンに代わるイギリス人ライダーも活躍し始めましたが、トップライダーの多くはスペイン人。メーカーの多くがスペインに拠点を置き、ツインリンクもてぎで行われるようなアウトドアでの選手権に加え、室内で人工セクションを設置し競われるインドアの選手権も開催されるなど、スペインはトライアルに関してはいい循環が続いています。

藤波貴久2009年日本グランプリアウトドア
トニー・ボウ 2010年マヨルカグランプリ インドア

レプソル・モンテッサ・ホンダに移籍した2007年以来、3年連続チャンピオンとなったのはスペイン人ライダーのトニー・ボウ。藤波同様に、小さい頃に自転車トライアルの世界チャンピオンとなり、世界選手権にデビューした直後からその才能は注目の的でした。才能があっても勝てるとは限らないのがトライアルの難しいところ。ボウが才能を開花したのは、現在所属するレプソル・モンテッサ・ホンダへの移籍が転機でした。以来、インドア、アウトドアともに、チャンピオンの座を保ち続けています。前輪を浮かせたままの状態で、マシンコントロールを得意とするスペイン勢の中でも、彼のマシンさばきは別格といわれています。

トニー・ボウが得意とする「ダニエル」。これは、前輪を浮かせた状態でリアタイヤで進む技。

ボウ、そして藤波のHondaライダーたち。このふたりと優勝争いのできるのは、3人のスペイン人ライダー。アダム・ラガはガスガスに乗り、2005年と2006年の世界チャンピオン。また、インドアでも2003年から3年連続チャンピオン。ラガは高いスキルと経験で、圧倒的なライディングを誇っていました。アルベルト・カベスタニーはシェルコのライダー。2002年のインドアチャンピオン。カベスタニーも、時にラガをしのぐうまさを見せてくれます。今年は、これまでの4ストロークマシンから、再び2ストロークマシンを選んでの世界選手権参戦です。ラガとカベスタニー、このふたりは、ツインリンクもてぎの日本グランプリでも、それぞれ優勝の経験があります。

左からアダム・ラガ、アルベルト・カベスタニー

もうひとりのスペイン人ライダー、ジェロニ・ファハルドは、ベータのライダー。もともとラガと同じガスガスに乗っていましたが、新天地を求めてベータに移籍。年代的にはラガとボウの間となりますが、昨年スペインとフランスに挟まれた内陸国・アンドラで初優勝を果たし、これからさらなる活躍が期待されるライダーです。

左からジェロニ・ファハルド、ジェイムス・ダビル

このほか、7回のチャンピオンのドギー・ランプキン(ベータ)や、その大先輩からイギリス・ナンバーワンの座を奪いつつあるジェイムス・ダビル(ガスガス)など、イギリス勢の活躍も見逃せません。現在、世界選手権クラスには、マイケル・ブラウン(シェルコ)、アレックス・ウイグ(ベータ)など、4名のイギリス人ライダーが参戦中。ジュニアクラスやユースクラスでは、毎年イギリス人がチャンピオン候補となっているなど、何年か先には、再びイギリスが世界を席巻する時代が来るかもしれません。

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