IA 2018 | JTR 総集編

王者争いは最終戦で決着
武井が初のIA級タイトルを獲得

ベテランと若手のライダーが入り混じるIAクラスは、全7大会で争われ、チャンピオン争いは最終戦までもつれた。最終戦を迎えた段階では、第6戦中部大会で優勝してポイントリーダーに浮上していた武井誠也、ランキング2位につけた小野貴史らHonda勢と、ランキング3位・4位のベータ勢がチャンピオンの可能性を残していた。最終戦を制したのは永久保恭平(ベータ)。小野は3位表彰台を獲得したものの、4位に入った武井がポイントのリードを守りきって、悲願のタイトル獲得を決めた。

開幕戦ではスポット参戦の田中裕人が2位、ベテランの本多元治も3位で表彰台に登壇したほか、トップ10に5名のHondaライダーが入った。続く第2戦近畿大会は、勝者から5位までが2点以内にひしめく大接戦の中、小野が3位を獲得。第3戦九州大会では、武井が1ラップ目でトップに立ったものの、2ラップ目の減点が響き3位に。一方、2ラップ目でトップにつけていた徳丸新伍は、最終的にHonda勢最上位となる2位表彰台となった。

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7月の第4戦北海道大会は、Hondaライダーがトップ5を独占という快挙を果たした。小野と寺澤慎也が同点となり、クリーン数の差で小野が今シーズン初勝利。徳丸は3位、武井が4位、村田慎示が5位に続いた。

シーズン後半の幕開けとなった第5戦中国大会では、本多が2位。終盤で持ち時間がなくなることがなければ、セクション2つの申告5点やタイムオーバーの減点もなく、優勝を手にして可能性もあっただけに、悔しい表彰台となった。ランキングトップの小野は3位入賞を果たしてアドバンテージをさらに広げることに成功。武井は2戦連続で4位入賞の結果、ランキング2番手に浮上した。

第6戦中部大会は、武井が2番手以下にダブルスコアの差をつけて勝利。この結果、ポイントリーダーの座も武井が奪い、最終戦を迎えることになった。

4名のライダーにタイトル獲得の可能性を残しての最終戦は、東北・SUGO大会。タイトル争いに加わらない本多が一時トップに立ったものの、3ラップ目の減点が勝敗の分かれ目となり、永久保に逆転されて悔しい2位に。そして、3位表彰台を小野が獲得した。永久保や小野とタイトルを争う武井が4位入賞を果たした結果、ライバルに対し2点差で武井のチャンピオンが決定。武井にとっては、IAクラス参戦6年目で待望の初戴冠となった。Honda勢は、小野が総合3位、徳丸が5位、村田が7位。スポット参戦の本多が3回の表彰台獲得で8位、トップ10圏内の9位には寺澤が入った。

- POINTS -

順位 ライダー マシン 総合
1武井誠也Honda96
2永久保恭平ベータ94
3小野貴史Honda94
4山崎頌太ベータ77
5徳丸新伍Honda66
7村田慎示Honda62
8本多元治Honda59
9寺澤慎也Honda49
14鈴木克敏Honda19
15田中裕人Honda17
25山中悟史Honda3

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