LADIES 2018 | JTR 総集編

3年連続で小玉が総合2位
ルーキーの山中が総合3位を獲得

誕生から3年目のシーズンとなった2018年のLADIESクラスは、全7大会で争われた。Hondaは2名体制で、全日本トライアル選手権レディースクラス設立の第一人者でもある小玉絵里加の継続参戦に加えて、山中玲美がルーキーとしてフル参戦し、クラス初勝利に挑んだ。年間タイトルを獲得したのは3年連続でベータの西村亜弥だったが、小玉や山中は欠場大会があったにもかかわらず、ポイントランキングでは小玉が2位、山中は3位を獲得した。

開幕戦の関東大会では、小玉が1つクリーンを決めて2位、山中が3位に続き、表彰台の両脇をHondaライダーが占めた。山中にとっては初参戦のレースでうれしい表彰台となった。第2戦近畿大会は、大会前日の大雨の影響で6セクション3ラップに変更されて行われた。優勝はベータの西村、小玉は2位、山中が3位と続き、2戦連続で表彰台に登壇した。

山中らの欠場があり、決勝スタートしたのはわずか3名だった九州大会。レディースのセクションは比較的難度が高く設定されていたが、小玉は5カ所でクリーンを決めるなど奮闘を見せて2位に入った。

LADIES

小玉が日本GPでの負傷が癒えず欠場した夏の北海道大会は、曇りのち雨のコンディションの中で行われた。山中と佐々木淳子(ベータ)の2位争いは、5点差で佐々木に軍配。山中は今季3回目の3位だったが、悔しさをにじませていた。

シリーズ後半の初戦となる中国大会は、レディースクラス始まって以来の8名がエントリー。残念ながら欠場者がいたため、7名でのレースとなった。同大会で復帰の小玉が2位、接戦となった3位を山中が獲得した。

台風一過の秋晴れのもと行われた第6戦中部大会は、クラス最多の8名で争われた。2番手をめぐり、Honda勢2名と小谷芙佐子(ヤマハ)が競うかたちに。山中がキャリアベストとなる2位を獲得し、小玉は小谷に競り勝ち3位入賞を果たした。ポイントランキングでは、小玉が83ポイントで総合2位をキープし、山中が77ポイントで総合3位に浮上した。このため、ランキングの総合2位は最終戦決着となった。

最終戦の東北・SUGO大会では、小玉が本領を発揮した。山中にクリーン数で並ばれたものの、総減点では14点差の大差をつけて2位を獲得。この結果、小玉が3年連続で総合2位を確定させた。山中は3位入賞で、ランキングでも3位となり、レディースクラスのフル参戦初年度を締めくくった。

- POINTS -

順位 ライダー マシン 総合
1西村亜弥ベータ140
2小玉絵里加Honda100
3山中玲美Honda92
4寺田智恵子スコルパ80
5佐々木淳子ベータ52
6宮本美奈モンテッサ36

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