全日本ロードレース選手権(J-GP3) 2017総集編

毎戦し烈なトップ争いが繰り広げられたJ-GP3は、伊達と小室のバトルに注目が集まるシーズンとなった。両ライダーによるタイトル争いは最終戦まで争われ、最後は伊達が今季3勝目を挙げ、悲願のチャンピオンに輝いた。小室も1勝を含む4度の表彰台と力強い走りでシリーズを盛り上げた。

04.09Round01 筑波サーキット

開幕戦は強い雨が降り、霧が立ち込める中で開催。難しいコンディションとなったが、Honda勢によるトップ争いで会場を盛り上げる。開幕戦を制したのは伊達。2位に小室、3位には中島が入り、Honda勢が表彰台を独占した。

開幕戦に続き、ウエットコンディションの決勝となった。最終ラップまで続いたトップ争いを制したの小室。連勝を目指した伊達は果敢にトップを狙うも届かず、2位でフィニッシュ。両ライダーとも開幕戦に続いて表彰台に登壇する。

今季初のドライコンディションで行われたもてぎ大会は、各コーナーでポジションが入れ替わる激しいトップ争いが繰り広げられた。開幕から好調をみせていた小室と伊達もその争いに加わり、それぞれ2位、3位でフィニッシュする。

第5戦では伊達が今季2勝目を挙げる。予選6番手と出遅れた伊達はスタートにも失敗し出遅れる。しかし、そこから怒涛の追い上げで一気にトップに浮上。今季2勝目のチェッカーを受ける。2位には好調の小室が入った。

栗原は予選ポールポジションで決勝を迎える。決勝レースは最終ラップの最終コーナーまでトップ争いが繰り広げる混戦となるが、栗原がトップでチェッカーを受け、ポール・トゥ・ウインを達成。2位には中島が入る。

ここまでランキングトップの小室と2位の伊達との差は3ポイント。僅差で迎えた最終戦は、トップ集団が一時9台までに膨れ上がる大接戦に。その中で真っ先にチェッカーを受けたのは伊達。勝利で悲願のタイトルを獲得した。