榎戸が最終戦を制し、初のタイトルを獲得
Hondaに2年ぶりのタイトルをもたらす

今シーズンのST600クラスは、榎戸育寛(MOTO BUM HONDA)が1勝を含む3回の表彰台に登壇。第8戦の終了時点で総合6位だったにもかかわらず、最終戦を制して一気にランキングを上げ、逆転優勝を果たしました。

榎戸は、開幕戦ではリタイアとなり、つまずいてしまったものの、第3戦もてぎ大会では8位入賞しポイントを獲得。第5戦SUGO大会では2位表彰台を獲得と、徐々に調子を上げていきます。

3カ月のインターバルを挟んで開催された第8戦は、大粒の雨により周回数が19周から16周へと変更されました。シーズン初のポールポジションから挑んだ榎戸は、転倒の相次ぐ波乱のレースを戦い抜き、3位表彰台を獲得。第5戦、第8戦と連続で表彰台を獲得します。この時点で、榎戸は55ポイントを獲得し、総合6位に。ランキングトップと16ポイント差と、タイトル獲得がかなり厳しい状況の中、最終戦に挑みました。

鈴鹿サーキットでの最終戦は、ランキング8位までにタイトル獲得の可能性がある最大の山場。なお、今大会はMFJGPとして開催され、ポイント獲得者には、ボーナスポイントとして3ポイントが与えられます。榎戸は3番グリッドからレースに挑むと、ランキング4位の名越哲平(MuSASHi RT ハルク・プロ)と激しい2番手争いを繰り広げます。そして最終ラップでトップに躍り出ると、そのままチェッカーを受け、全日本ロードレース選手権での初優勝を果たしました。この結果、ランキング争いにおいて合計83ポイントとした榎戸は、1ポイント差で逆転し、初のタイトルを獲得しました。

なお、名越と岩戸亮介(Team高武 RSC)は、ともに1勝を含む2回の表彰台への登壇を果たし、名越が総合3位、岩戸が総合4位でシーズンを終えました。星野知也(TEAM PLUSONE)も今シーズン勝利を挙げ、5大会中4大会でポイントを獲得。総合9位となりました。

榎戸育寛

榎戸育寛

名越哲平

岩戸亮介

星野知也

ポイント

ST600 ポイントスタンディング
順位 No. ライダー マシン 総合 1 2 3 4 5 6 7 8 9
19榎戸育寛Honda8313中止22中止2028
265C.ポラマイヤマハ8225181821
373名越哲平Honda7925161523
48岩戸亮介Honda7622251019
55前田恵助ヤマハ712220209
685松崎克哉カワサキ711515111515
720清末尚樹カワサキ65131813318
82D.クライサルトヤマハ63162225
946星野知也Honda591082516
1019中山真太郎Honda471639136
 
1114伊藤和輝Honda45141417
1443亀井雄大Honda3914169
1739中村豊Honda3278368
1841田所隼Honda2712654
2544松川泰宏Honda11524
2635櫻井賢一Honda927
29   谷津裕亮 Honda 6 6      
3132長嶋修一Honda44
33   木村思音 Honda 3 3    
34   江口謙 Honda 2     2
3537鈴木力Honda211
3731澤村俊紀Honda11
ポイント配分表
決勝順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位 11位 12位 13位 14位 15位 16位 17位 18位 19位 20位
ポイント 25 22 20 18 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

ライダー&マシン

ST600 主な参戦ライダー