関口が総合2位で、前年の成績を上回る
2015年J-GP3チャンピオンの水野がデビューイヤーで総合3位に

2016年の全日本ロードレース選手権のJ-GP2クラスでは、関口太郎(MISTRESA with HARC-PRO.)が自身4年ぶりのポール・トゥ・ウインを達成するなど、シーズンを通して好調ぶりをみせ総合2位に。昨年のJ-GP3チャンピオンで、今年からこのクラスにステップアップした水野涼(MuSASHi RT ハルク・プロ)は2度の表彰台を獲得するなど、デビューイヤーとは思えない安定した走りで、総合3位と健闘しました。

関口は開幕戦の筑波大会において、両レースでトップ10入りを果たし、まずまずの結果でシーズンをスタートさせます。第3戦茂木大会でし烈なトップ争いの末、2位表彰台を獲得。続く第5戦スポーツランドSUGOでも2位、第6戦茂木大会では3位と、続けて表彰台登壇を果たし、今シーズンの調子のよさをアピールしました。

一方、水野は開幕戦と第5戦で4位入賞を果たしていたものの、わずかに表彰台には手が届かない、もどかしい期間を過ごします。そして迎えた第6戦茂木大会、ここまでの戦いではトップ争いに加わるも、大事な場面で転倒してしまうなど悔しい思いをしていましたが、ついにその雪辱を果たしました。スタートからトップグループで走り、ライバル勢と息の詰まる熱戦を繰り広げると、ファイナルラップでついに2番手に浮上し、そのままチェッカー。クラス初の表彰台登壇を果たします。

転倒が多かったシーズンを振り返り、茂木大会からライディングスタイルを変えたという水野は、続く第8戦岡山大会で行われたウエットレースでも、次々に転倒者が出る波乱のレースを見事に戦い抜いて2位。2戦連続で表彰台を獲得しました。この大会、関口は4位でフィニッシュし、総合2位の座をキープ。第8戦終了時点でランキングトップの差は22.7ポイント。最終戦にタイトル獲得の可能性を残しました。

そして迎えた最終戦鈴鹿。予選から速さをみせていた関口はポールポジションを獲得。決勝でも抜群の飛び出しでオープニングラップをトップで通過すると、そこから一度もポジションを譲らないすばらしい走りで、4年ぶりにポール・トゥ・ウインを達成。惜しくもタイトルには届かなかったものの、関口が総合2位、最終戦でもきっちりとポイントを加算した水野が総合3位と、2名のHondaライダーが上位に名を連ねました。

そのほかのHonda勢も健闘し、開幕戦の両レースで3位表彰台を獲得するなど、随所で輝きをみせた國峰啄磨(H43 Team-NOBBY)が総合7位、第8戦でクラス初優勝を果たした作本輝介(Team高武 RSC)が総合8位など、6大会全7レースを通して熱い戦いをみせてくれました。

関口太郎

関口太郎

水野涼

國峰啄磨

作本輝介

ポイント

J-GP2 ライダー
順位 No. ライダー マシン 総合 1 2 3 4 5 6 7 8 9
1 2
194浦本修充スズキ142.72525 25中止2518 中止10.714
244関口太郎HP613416142222201228
3634水野涼HP6-q99.71810182214.717
42生形秀之スズキ96.3152232513.318
517石塚健カワサキ89131616151019
681上和田拓海ヤマハ86.71010201528.721
755國峰啄磨HP6-q8620201013815
815作本輝介MD60085.7874111616.723
946日浦大治朗MD60079518207425
108大木崇行CBR600RR77.712111512106.711
 
12090渥美心TSR265.321214129.316
1374三原壮紫HP6-q60221311212
1410佐藤太紀TSR256.3981385.313
1656中本郡HP637761266
2030高橋颯HP627.7311234.74
2119赤間清HP6164291
2232マックス・クローカーFTR15384
ポイント配分表
決勝順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位 11位 12位 13位 14位 15位 16位 17位 18位 19位 20位
ポイント 25 22 20 18 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

ライダー&マシン

J-GP2 主な参戦ライダー
Honda 参戦マシン CBR600RR
CBR1000RR