45歳の徳留が全日本ロードレース選手権の最年長チャンピオンに
総合2位は栗原となり、ベテランと若手が躍動

2016年のJ-GP3クラスは5大会5レースで争われ、徳留真紀(CLUB PLUSONE)が2勝を含む、5大会すべてで表彰台に登壇し、J-GP3王者に輝きました。総合2位に入ったのは栗原佳祐(MuSASHi RT ハルク・プロ)。ベテランと若手がわずか1ポイントの差を争う、熱戦となりました。

徳留は、初戦となった筑波大会で3位表彰台を獲得し、シーズンを好結果でスタートすると、第3戦もてぎ大会では2位に17秒以上の大差をつけて優勝する圧巻の走りを披露。第5戦SUGO大会でも2位表彰台と、順調にポイントを積み上げていきます。

一方、栗原は初戦でいきなり優勝を飾り、ポテンシャルの高さを示しました。その後も続けて表彰台に登壇し、第5戦SUGO大会で2勝目を挙げるなど、絶好調の走りのまま開幕戦からランキングトップを守ります。

しのぎを削る両ライダーが、激しくぶつかり合ったのは第8戦岡山大会。栗原がポールポジション(PP)、徳留が2番グリッドから挑みました。レースは、開始早々に栗原がトップに躍り出るも、4周目に徳留が栗原をパス。以降、両者は終始し烈なトップ争いを繰り広げます。最終的にレースを制したのは徳留でした。この結果、徳留は今季初めてランキングトップに立ち、タイトル争いの行方は最終戦までもつれ込みます。

迎えた鈴鹿サーキットでの最終戦は、タイトル争いの天王山。第8戦とは逆に徳留がPP、栗原が2番グリッドからレースに挑んだ今大会は、残り2周で、栗原がトップの徳留を抜き去りそのままチェッカーを受けます。栗原がシーズン3勝目を挙げましたが、徳留が2位に入ったことで、ポイントランキングではあと一歩届かず。この結果、徳留がわずか1ポイント差で、12年以来2度目のタイトルを獲得。45歳で全日本ロードレース選手権における最年長のチャンピオンとなりました。クラス参戦2年目の栗原は総合2位と、ベテランにも引けをとらない速さをみせました。

徳留真紀

徳留真紀

栗原佳祐

栗原佳祐

安村武志

ポイント

J-GP3 ライダー
順位 No. ライダー マシン 総合 1 2 3 4 5 6 7 8 9
136徳留真紀Honda1172025中止22 中止 2525
2634栗原佳祐Honda116252225   1628
38安村武志PRCS3C80141411   2021
412菊池寛幸Honda732020   1518
531伊達悠太Honda73161816 23
613岡崎静夏TSR368151113   1415
77古市右京KTM67131512   1314
811関野海斗Honda621815   1217
941佐藤励Honda61121218   118
1018山本恭裕Honda59996   2213
 
1145太田虎之進Honda54111614   76
1210船田俊希Honda4541310   18
13 長谷川聖Honda41778   811
1415高杉奈緒子Honda3210   1012
15410宇井陽一IODA319   319
1628野澤秀典Honda288103 7
17  小室旭Honda2222
1823大澤恒貴Honda226 16
1921中山愛理Honda212   910
20 三好菜摘Honda145 9
2124畑中要Honda12552
2299白石玲菜Honda1064
23 川瀬啓一郎TSR310   55
24 金子寛Honda91   44
2544小沢良美Honda88
26 岡田祐一Honda77
27 岸田慶一Honda6   6
28 佐藤正之TSR344
29 川原英実Honda33
30 大塚浩二Honda2   2
31 荘安育Honda1   1
32 平子剛志Honda11
ポイント配分表
決勝順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位 11位 12位 13位 14位 15位 16位 17位 18位 19位 20位
ポイント 25 22 20 18 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

ライダー&マシン

J-GP3 主な参戦ライダー
Honda 参戦マシン NSF250R
NSF250R
NSF250R
NSF250R