モータースポーツ > 全日本ロードレース選手権 > 2012総集編
2012年の全日本ロードレース選手権の最高峰クラスJSB1000は7大会8レースで争われ、2連覇中の秋吉耕佑(F.C.C.TSR Honda)が後半戦で復帰すると、最終戦鈴鹿でダブルウインを達成し、圧倒的な存在感を発揮しました。また、ST600でのV2を果たしてJSB1000に復帰した山口辰也(TOHO Racing with MORIWAKI)は、全8レース中7度の5位以内という安定した結果を残し、総合ランキング3位に入りました。
Honda勢の今季のハイライトとなったのは、Hondaのホームコース鈴鹿で行われた最終戦。予選でポールポジション(PP)を獲得した秋吉は、15周のレースでスタートから一度もトップの座を譲ることなく、チェッカーを受けて今季初勝利。高橋巧(MuSASHi RTハルクプロ)が2位、山口が3位で続き、Hondaの3選手が表彰台を独占する快挙を達成しました。
続くレース2でも、秋吉は後続に20秒以上の大差をつけ、独走してダブルウイン。開幕前のケガにより、前半3戦を欠場しましたが、7月の鈴鹿8時間耐久ロードレースで復帰して2連覇を果たすと、徐々に調子を上げていき、最後は圧巻の走りでシーズンを締めくくりました。
エース秋吉が欠場していた前半戦でも、Hondaの選手たちは存在感を発揮しました。高橋は開幕戦もてぎでPPを獲得し、決勝でも2位とシーズンを好発進。第2戦鈴鹿では、3周目にトップに立つと、ファステストラップを叩き出すなど2番手以下を引き離して優勝しました。
また山口は、最終戦の3位以外にも第3戦筑波で表彰台に立ち、安定感のある走りを続けてシーズン3位となりました。ほかにも、第7戦オートポリス大会に急きょ出場した清成龍一(MuSASHi Boon Siew Honda Racing)が2位表彰台を獲得するなど、Honda勢は選手層の厚さをみせつけ、今シーズンを終始リードする活躍をみせました。