モータースポーツ > 全日本ロードレース選手権 > 2012総集編
J-GP2クラスは、10代の浦本修充(MuSASHi RTハルクプロ)と、30代の関口太郎(CLUB PLUS ONE)の両選手が、Hondaのホームコースのもてぎで勝利を挙げて底力を発揮しました。また、岩田悟(CLUB PLUS ONE)や野田弘樹(テルル&イー・モバイル★Kohara RT)は、コンスタントにポイントを重ねるなど、このクラスでもHonda勢の健闘が光りました。
ツインリンクもてぎでの開幕戦は、予選で関口がポールポジションを獲得し、浦本が2番手のタイムをマークし、Hondaの両選手が開幕早々に好ダッシュをみせます。迎えた決勝でも両選手が上位争いを展開し、最終ラップに勝負をかけた当時17歳の浦本が全日本初優勝。関口が3位に入り、Honda勢2人が表彰台に立つとともに、岩田が4位、野田が5位で、5位までのうち、4人をHondaライダーが占めるという幸先の良い形でスタートをきりました。
J-GP2クラスにとって3戦目となった第5戦もてぎ2&4レースは、フォーミュラ・ニッポンと同日開催で行われました。8月の暑さに加え、四輪走行後の路面は、二輪にとって滑りやすいため、攻略が難しい大会として知られています。路面温度が50℃を超える中、予選でポールポジションを獲得したのは関口。決勝はさらに路面温度が上昇したものの、関口はホールショットから2番手以下を引き離す独走態勢を築き、ポール・トゥ・ウイン。全日本で11年ぶりとなる優勝を決めました。また、野田が3位、岩田が6位に入り、野田と岩田の2選手は着実にポイントを積み上げていきます。
シーズン後半を迎えた第6戦SUGO大会では浦本が2位、続く第7戦オートポリス大会では岩田が2位に入って今季初表彰台を獲得。第8戦岡山大会では浦本が3位入賞し、2戦ぶりの表彰台を獲得するなど、レースごとにHondaライダーたちは輝きをみせます。
最終戦の鈴鹿でも岩田が3位に入り、今季2度目の表彰台登壇を果たし、総合トップとわずか17点差の年間ランキング5位に入りました。野田は全7レースを完走してランキング6位と奮闘しました。
ライダー
順位 | ライダー | マシン | 総合 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 |
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1 | 渡辺一樹 | カワサキ | 129 | 22 | 25 | 18 | 18 | 25 | 21 | |||
2 | 生形秀之 | スズキ | 127 | 14 | 14 | 18 | 20 | 25 | 11 | 25 | ||
3 | 野左根航汰 | ヤマハ | 117 | 20 | 22 | 25 | 22 | 28 | ||||
4 | 高橋英倫 | カワサキ | 114 | 15 | 13 | 16 | 15 | 20 | 16 | 19 | ||
5 | 岩田悟 | Honda | 112 | 18 | 16 | 15 | 22 | 18 | 23 | |||
6 | 野田弘樹 | TSR | 109 | 16 | 12 | 20 | 13 | 16 | 14 | 18 |
チーム名 | クラス | マシン | ライダー | 2012年の戦績 |
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CLUB PLUS ONE | J-GP2 | HP6 | 岩田 悟 | 全日本J-GP2 5位 |
テルル&イー・モバイル★Kohara RT | J-GP2 | TSR6 | 野田 弘樹 | 全日本J-GP2 6位 |
CLUB PLUS ONE | J-GP2 | TSR2 | 関口 太郎 | 全日本J-GP2 8位 |
MuSASHi RTハルクプロ | J-GP2 | CBR600 HP6 | 浦本 修充 | 全日本J-GP2 10位 |
● J-GP2の参加車両は、MFJが公認したST600クラス車両のエンジン(4ストローク:401cc〜600cc)を使用。フレームは、一般市販車の流用、または改造、ST600クラスで公認されている車両をベースとしたフレーム(最低車両重量148kg)、または新作フレーム(最低車両重量148kg)で参戦可能です
●J-GP2参加車両のTSR6およびHP6は、CBR600RRエンジンを搭載