round 14

September 1 2012, QUALIFYING Baltimore Grand Prix 第14戦 ボルチモア
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マイク・コンウェイがキャリアベストとなる予選2番手を獲得
ポイント4位のスコット・ディクソンは3番手
佐藤琢磨は予選アタック前に赤旗が出される不運で19番手

2012年9月1日(土)・予選 会場:ボルチモア市街地特設コース 天候:晴れ 気温:30〜32℃

2年目を迎えたグランプリ・オブ・ボルティモア。走行の始まった金曜日から今年も本当に多くのファンが集まりました。首都ワシントンDCにも近い歴史ある大都市は、あと数年もすれば東海岸のストリートレースのメッカとして名を馳せているでしょう。入り江を取り囲んで広がるダウンタウンの中心地で開催されるレースイベントは、華やかさと興奮に包まれています。

ボルティモア・オリオールズが本拠地とする野球場の周辺に作られたコースは、今年は一部に新しいレイアウトが採用されました。ところが、最初のプラクティスを走った時点で、ストレートを横切る路面電車の線路がマシンをジャンプさせてしまうことが判明し、スピードを落とさせるためのコーナー(シケイン)が設置されることとなりました。

コースの問題でプラクティス1は短縮され、プラクティス2は仮設のシケインを使って行われました。その上、予選日である土曜日の朝のプラクティス3は、朝方に降った雨によって大半がウエットコンディションでした。通常のレースと比べ、大幅に走行時間が限られた中で、どれだけマシンセッティングを仕上げられるかが求められる状況となりましたが、多くのチームがマシンをハイレベルに仕上げ、非常に小さなタイム差でスターティンググリッドを競い合う予選となりました。

Hondaドライバーで最上位となったのはマイク・コンウェイ(A.J. Foyt Enterprises)、1分17秒4347というラップタイムで予選2番手となりました。コンウェイにとってキャリアベストとなる予選結果です。また、ポイントスタンディングで4位につけ、逆転タイトル獲得を目指すスコット・ディクソン(Chip Ganassi Racing)も、1分17秒7497を記録して予選3番手に食い込みました。

佐藤琢磨(Rahal Letterman Lanigan Racing)は、予選の第1セグメントで第1グループに組み入れられましたが、彼がアタックを開始したラップに他チームのドライバーが大きなアクシデントを起こし、コースに赤旗が出されました。そして、そのまま予選セッションは終了。不運にも、佐藤選手は全くアタックができず、何のデータも集めることのできない予選となってしまいました。

コメント

マイク・コンウェイ(2番手)「今朝のプラクティスでマシンが非常にいいバランスになっていたので、予選でも大きなセッティング変更をせずに臨むことができました。予選は、ストリートコースならではの難しさに挑戦するものになっていました。とくに新設されたシケインは攻略が難しかったのですが、自分たちのマシンは非常にいいハンドリングでした。ただ、予選アタックの最後のラップで、シケインの通過タイムをさらに削り取ろうとした結果、出口の壁にぶつかってしまいました。少し攻め過ぎてしまいました。明日のレースでは、スタート後の数周を終えた時点で自分のポジションを見て、作戦もフルに活用し、1つでも上位でゴールできるよう全力で戦うつもりです」

佐藤琢磨(19番手)「フラストレーションのたまる予選になりました。今朝のプラクティスでマシンが非常にいい感触に仕上がっていて、予選をとても楽しみにしていました。僕らのグループで第2セグメントに進んだドライバーは、赤旗が出た時点で2ラップ目を終えていました。しかし、僕は彼らより遅くコースインしたため半周後方を走っており、まだ2周目の半分しか走っていない時点で赤旗になりました。マシンのウオーミングアップをしている時に予選が終了してしまったのです。アタックのチャンスも与えてもらえなかったのは本当に残念です。それでも、今朝のプラクティスでいいペースを取り戻していたのは明るい話題です。明日のウオームアップセッションでさらにマシンを向上させ、力強いレースを戦いたいと思います」

ロジャー・グリフィス|HPDテクニカル・ディレクター「先週のソノマの予選までマシン作りで苦しんでいたマイク・コンウェイでしたが、レース前のウオームアップセッションで何かをつかんだらしく、今週末のマシンの仕上がりは良好な様子です。強豪たちと真っ向から渡り合っての予選2番手は、すばらしい結果だと思います。予選の第1セグメント、第1グループではアクシデントで赤旗が出され、第2セグメントへ進出して来るはずだった何人かの強力なドライバーが第1セグメントで敗退となりました。それでも、トップ6によるバトルは非常に緊迫した、実力伯仲のエキサイティングなものとなりました。スコット・ディクソンは予選3番手の好位置からスタートを切ります。決勝に向けてのセッティングにも自信を持っていますから、明日のレースでは彼をはじめとするHondaドライバーたちとともに勝利をつかみ取りたいと考えています」

予選

順位 No. ドライバー チーム エンジン タイム
112W.パワーTeam Penskeシボレー01:17.2709
214マイク・コンウェイ A.J. Foyt EnterprisesHonda01:17.4347
39スコット・ディクソンChip Ganassi RacingHonda01:17.7497
47S.ブルデーDragon Racingシボレー01:18.1090
510ダリオ・フランキッティChip Ganassi RacingHonda01:18.2126
627J.ヒンチクリフAndretti Autosportシボレー01:18.3462
783チャーリー・キンボールChip Ganassi RacingHonda01:18.3355
811T.カナーンKV Racing Technologyシボレー01:18.4168
918ジャスティン・ウィルソンDale Coyne RacingHonda01:18.4334
10 67ブルーノ・ジュンケイラSarah Fisher Hartman RacingHonda01:18.6258
11 20 E.カーペンター Ed Carpenter Racing シボレー 01:18:7885
12 77 シモン・パジェノー Schmidt Hamilton Motorsports Honda 01:18:9788
1328R.ハンターレイAndretti Autosportシボレー01:18.8925
142R.ブリスコーTeam Penskeシボレー01:18.8981
1598アレックス・タグリアーニBryan Herta AutosportHonda01:18.9048
163H.カストロネベスTeam Penskeシボレー01:19.0931
178R.バリチェロKV Racing Technologyシボレー01:18.9475
1822O.セルビアPanther DRR Racingシボレー01:19.3953
1915佐藤琢磨Rahal Letterman Lanigan RacingHonda01:18.9672
2026M.アンドレッティAndretti Autosportシボレー01:19.0262
2178S.デ・シルベストロHVM Racingロータス01:19.7468
2219ジェームズ・ジェイクスDale Coyne RacingHonda01:19.2821
2338グレアム・レイホールChip Ganassi RacingHonda01:20.2295
245E.J.ヴィソKV Racing Technologyシボレー01:19.5152
25 4J.R.ヒルデブランドPanther Racingシボレー 01:19:6833