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インディカー・シリーズ

round 08

SCHEDULE

June 6 2014, QUALIFYING Firestone 600

アメリカテキサス

ジョセフ・ニューガーデンが予選2番手を獲得
佐藤琢磨は予選16番手

2014年6月6日(金)・予選 会場:テキサス・モーター・スピードウェイ 天候:快晴 気温:32℃

今週末はテキサス州ダラスの北西にあるテキサス・モーター・スピードウェイでのナイトレースです。インディ500に続く今年2戦目のオーバルレースは、24度の急なバンクを持つ1.5マイルオーバルで開催されます。

  • ジョセフ・ニューガーデンジョセフ・ニューガーデン
  • ジョセフ・ニューガーデンジョセフ・ニューガーデン
  • 佐藤琢磨佐藤琢磨
  • 佐藤琢磨佐藤琢磨
  • 佐藤琢磨佐藤琢磨

2日間のイベントである今回、6月6日(金)の午前中に、1時間15分間にわたるプラクティスがまず行われ、短いインターバルの後、午後2時から1台ずつがアタックを2周行うオーバル用予選が繰り広げられました。

午前中は雲の多かったテキサス・モーター・スピードウェイでしたが、予選を前にして青空に変わり、太陽が顔を出しました。気温と路面温度は一気に上昇、空気の密度が低くなってマシンのグリップを生み出すダウンフォースが減少しました。このようなコンディションでは、セッティングのほんの小さな差がスピードに大きく影響を及ぼします。

Hondaエンジン搭載、ダラーラDW12で走るドライバーでトップに立ったのは、ジョセフ・ニューガーデン(Sarah Fisher Hartman Racing)で、2周の平均時速217.835マイルで予選2番手でした。

Hondaドライバーはそのほかにもシモン・パジェノー(Schmidt Peterson Motorsports)が予選6番手、ジャスティン・ウィルソン(Dale Coyne Racing)が8番手、ジェームズ・ヒンチクリフ(Andretti Autosport)が9番手、カルロス・ムニョス(Andretti Autosport)がルーキーの中ではベストの10番手につけました。

さらに、ルーキーのミハイル・アレシン(Schmidt Peterson Motorsports)は、キャリア2回目の出場となるオーバルレースながらキャリアベストと並ぶ予選11番手に食い込み、インディ500ウイナーのライアン・ハンターレイ(Andretti Autosport)は12番手でし た。

佐藤琢磨(A.J. Foyt Racing)は3番目にアタックを行い、最終的な予選順位は16番手でした。朝のプラクティスで17番手のタイムを出していた佐藤は、予選ではトップ10入りを目標に掲げていましたが、暑くなったコンディションでマシンのハンドリングが思うほど向上していませんでした。コントロールの難しいマシンと格闘しながら、予選アタック1周目に時速216.756マイルをマークした佐藤でしたが、2周目は時速215.376マイルへと大きくダウンし、平均スピードは時速216.064マイル。8列目アウト側グリッドからのスタートに決まりました。

今年のテキサス戦はレース距離が50km伸ばされて、ファイアストン600となっています。決勝は6月7日(土)の夜7時50分スタートを予定しています。

コメント

ジョセフ・ニューガーデン(2番手)
「予選2番手という結果はうれしい驚きです。クリスマスに贈り物の箱を開けたら、自分が欲しいと願っていたものが入っていた、そんな感じでした。私たちは朝のプラクティスではレース用のセッティングを中心に行っていました。ダウンフォースを大きく削り取り、予選シミュレーションを一切行わなかったんです。テキサス・モーター・スピードウェイではタイヤの摩耗が急激に進むため、その対策を見つけるべく私たちは決勝用セッティングに集中していました。予選については、とくに慎重に戦ったわけではなく、思いきってエッジまで攻めたセッティングにもしませんでした。しかし、マシンはとても速かったし、ドライブしやすかったです。決勝でもいい走りができると自信をつけました。一緒に戦い始めて3年目を迎えている私とチームには、明日のレースで優勝するチャンスがあると思います」

佐藤琢磨(16番手)
「厳しい予選となっていました。予選に向けての準備の時間がとても短かったですね。今日の予選の前にはプラクティスが1回行われただけでしたから。昨年のテキサスで、私たちは小さなトラブルから予選を走ることができませんでした。私たちにはダウンフォースを小さく設定したマシンでの予選走行のデータがないため、今日のマシンセッティングが大きなチャレンジとなっていたんです。朝のプラクティスで得られた情報から予選用のマシンを作り上げたのですが、安定感が不足していました。アンダーステアもオーバーステアも両方出るマシンになっており、レースに向けても多くの改良が必要だと感じました。しかし、予選を走ったことによって、私たちは少ないダウンフォースでのマシンに関しても幾らかのデータを取ることができました。朝のプラクティスのデータと照らし合わせ、今晩のファイナルプラクティスでより良いマシンとし、明日の決勝レースを迎えたいと考えています」

マーク・サワーズ|HPD シニア・マネジャー/チーフ・エンジニア プロダクション & コマーシャル・ディビジョン
「プラクティスを1回行った後に予選があり、ジョセフ・ニューガーデンがすばらしいスピードを記録してフロントローグリッドを獲得しました。若く、そして速いドライバーである彼は1台体制のチームで戦っていますが、多くのレースで高い競争力を発揮しています。ドライバーだけでなく、チームも大きく力を伸ばしていることの証明です。明日のレースでも彼らの戦いぶりには大いに期待をしています。今年もテキサスは非常に暑く、エンジンにとっては過酷なコンディションです。非常に高速のコースですから、エンジンの冷却を十分に行いながら、同時に空力性能面を高く保つ必要があります。私たちは出場するレースすべてで優勝を目指しています。計画を正しく立て、それらを実現するべく全力を尽くした結果が、インディ500での勝利だったと考えています。テキサスはインディ500と同じく、ブースト圧の低いエンジンで戦うレースですから、私たちが再び高いパフォーマンスを発揮できることと思います」

予選リザルト

順位 No. ドライバー エンジン タイム
112W.パワーシボレー00'47.8584
267ジョセフ・ニューガーデンHonda00'48.0915
310T.カナーンシボレー00'48.0935
42J.P.モントーヤシボレー00'48.1159
520E.カーペンターシボレー00'48.1264
677シモン・パジェノーHonda00'48.2272
79S.ディクソンシボレー00'48.2480
819ジャスティン・ウィルソンHonda00'48.2749
927ジェームズ・ヒンチクリフHonda00'48.2838
1034カルロス・ムニョスHonda00'48.2853
 
117ミハイル・アレシンHonda00'48.3031
1228ライアン・ハンターレイHonda00'48.3159
1614佐藤琢磨Honda00'48.4857
1725マルコ・アンドレッティHonda00'48.5681
2098ジャック・ホークスワースHonda00'48.9202
2115グレアム・レイホールHonda00'49.1157
2218カルロス・ウエルタスHonda00'49.3706