「今日の結果を受け止め、データを解析し、気持ちを切り替えます」
#JapaneseGP
本日開催された日本GPは、McLaren-Hondaにとって非常に残念なレースとなりました。
フェルナンド・アロンソは、中団での戦いにおいて果敢な走りをみせたものの、ポイント争いをするところまで順位を上げることはできず、最終的に16位で完走しました。
一方、ジェンソン・バトンは、レース前にパワーユニットのコンポーネント交換をチームとして選択したため、22番グリッドからスタートしました。最後尾からスタートしたことで彼のポテンシャルが制限されることになり、いくつかいいオーバーテイクをしたものの、18位に終わりました。
順位 | ゼッケン | ドライバー | チーム | 周回数 | タイム/差 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 53 | 1:26'43.333 |
2 | 33 | マックス・フェルスタッペン | Red Bull | 53 | +4.978 |
3 | 44 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 53 | +5.776 |
4 | 5 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 53 | +20.269 |
5 | 7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 53 | +28.370 |
6 | 3 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 53 | +33.941 |
7 | 11 | セルジオ・ペレス | Force India | 53 | +57.495 |
8 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | 53 | +59.177 |
9 | 19 | フェリペ・マッサ | Williams | 53 | +97.763 |
10 | 77 | バルテッリ・ボッタス | Williams | 53 | +98.323 |
11 | 8 | ロマン・グロージャン | Haas | 53 | +99.254 |
12 | 30 | ジョリオン・パーマー | Renault | 52 | +1Lap |
13 | 26 | ダニール・クビアト | Toro Rosso | 52 | +1Lap |
14 | 20 | ケビン・マグヌッセン | Renault | 52 | +1Lap |
15 | 9 | マーカス・エリクソン | Sauber | 52 | +1Lap |
16 | 14 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 52 | +1Lap |
17 | 55 | カルロス・サインツ | Toro Rosso | 52 | +1Lap |
18 | 22 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | 52 | +1Lap |
19 | 12 | フェリペ・ナスル | Sauber | 52 | +1Lap |
20 | 21 | エステバン・グティエレス | Haas | 52 | +1Lap |
21 | 31 | エステバン・オコン | Manor | 52 | +1Lap |
22 | 94 | パスカル・ウェーレイン | Manor | 52 | +1Lap |
フェルナンド・アロンソ MP4-31-01
「今日の決勝は、今週末を通しての我々を物語っています。レース中にMcLaren-Hondaの名前が語られることはありませんでした。
シンガーポールGPでは7位、先週末のマレーシアGPでは7位および9位入賞を果たしていただけに、今日のレースで16位および18位に終わったことは、予期せぬ、かなり厳しい結果でした。
今日の結果が例外的で、今回限りであること、また米国オースティンで開催される次戦ではいつもの我々に戻れることを願っています。
サーキットのレイアウトが我々のマシンに適していないことは明らかでした。高速コーナーでのダウンフォースが不十分でした。
我々のマシンが、今日お見せしたパフォーマンスよりも実際にはもっと競争力があることは分かっています。ただ当然のことながら、Hondaの母国グランプリで、あのような走りしかできなかったことは残念です。我々はこれから本拠地に戻り、なにが起きたのかを分析し、この残念な結果からはい上がります」
ジェンソン・バトン MP4-31-03
[バックアップ→オプション→オプション]
「スタートが悪かったです。マシンの後方に積んでいた(パワーユニットの)コンポーネントはすべて新品でした。従って、ひどいホイールスピンをし、スタートラインで少し出遅れてしまいました。その後、Manorのマシン2台を追い越すのに非常に苦労しました。彼らはオプションタイヤを履いてレースを開始しましたが、私はバックアップタイヤを装着していました。ですから、グリップがあまりない状態でオーバーテイクをするのは容易ではありませんでした。
最終的にはその2台をオーバーテイクし、下位陣とのレースになったものの、コース上では小さなバトルを繰り広げながら、少しばかり楽しむことができました。ただ、我々はトップ10のマシンからはずいぶん引き離されていました。
今回は非常に厳しい週末でした。鈴鹿はチームにとって第2の母国GPなので、そのコースで厳しい結果となったことは残念です。ただ、我々は苦楽をともに受け入れる必要があります。ここではスピード不足でしたが、次戦ではさらにペースを上げられるよう願っています」
エリック・ブーリエ McLaren-Honda Racing Director
「今回の結果は非常に残念に思っているので、その事実を否定してもどうにもなりません。
先週末にマレーシアで2台そろって入賞を果たしているだけに、ここ日本で16位および18位に終わったことは、率直に申し上げて、受け入れがたい事実です。
しかしながら、我々にはチームスピリットと勝とうとする意志があり、それがMcLarenとHondaの両社で1つの結束したレーシングチームとして働くメンバー全員を特徴づけるものとなっています。ですから、我々は今週末の結果はすぐに忘れて、米国オースティンで開催される次のアメリカGPに集中し、次戦に向けて野望を掲げることにします。
だた、その前に、世界で最も真面目で熱狂的とも言われる鈴鹿のファンの方々に感謝の意を表します。例年通り、今日も大勢の皆さんに会場にお越しいただき、その多くが地元のチームであるMcLaren-Hondaを応援して下さる方々でした。今日はそんな皆さんに応援していただけるような、もっといいパフォーマンスを披露したかったのですが、それができなかったことがとても残念です。
ただ、来年はそうしてみせます」
長谷川 祐介 (株)本田技術研究所 主席研究員 F1プロジェクト総責任者
「金・土の結果で、本日のレースは後方からのスタートとなり、厳しいレース展開を予想していました。抜きどころのないここ鈴鹿のコースは、予選ポジションないしはスタートでのポジション取りが重要となりますが、両ドライバーはスタートで順位を上げることを狙ったものの成功せず、レースの大半を後方集団の中で走行し、ポイント争いに関わることができませんでした。
年間カレンダーを通して、いいレース・悪いレース結果など、週末の状況によって変わるものの、ここ鈴鹿ではファンの声援に応えられなかったのがなによりも残念でした。次のアメリカGPまでに、チームとして今回の結果を受け止め、冷静にデータを分析し、気持ちを切り替えて再度ポイント争いのポジションに戻るための努力をします」