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May 9 2015, QUALIFYING Formula 1 Gran Premio De España Pirelli 2015
スペインGP
2015年5月9日(土)・予選 会場:カタルニア・サーキット 全長:4.655km
今日はチームにとってまたポジティブな一日となりました。今年初めて両マシンがQ2に進出し、明日の決勝を13番手(フェルナンド・アロンソ)および14番手(ジェンソン・バトン)からスタートします。
Q1では両ドライバーともオプションタイヤを使用。アロンソは2回目のタイム計測ラップを中止、1分27秒941という1回目のラップタイムでなんとかQ2に進むことに成功しました。両マシンは、Q2では使用済みのオプションタイヤをはいて1回目のラップタイム計測し、同セッション終了間際に新品タイヤにはきかえて2回目に挑戦。アロンソは最終ラップで8コーナーを走行中にマシンが少しふらついてしまい、ラップタイムを向上させることができませんでした。一方、バトンはQ2ではブレーキの問題に悩まされ、1コーナーでブレーキした際にマシンが左方向に引っ張られるという不具合が起きたものの、Q2最後の走行でラップタイムを1分27秒854としました。
ロングランでのポテンシャルは良さそうであるため、チームは明日のレースで前進できると、ポジティブな姿勢でいます。
順位 | ドライバー | チーム | Q1 | Q2 | Q3 | 周回数 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | ニコ・ロズベルグ | Mercedes | 1'26.490 | 1'25.166 | 1'24.681 | 18 |
2 | ルイス・ハミルトン | Mercedes | 1'26.382 | 1'25.740 | 1'24.948 | 17 |
3 | セバスチャン・ベッテル | Ferrari | 1'27.534 | 1'26.167 | 1'25.458 | 15 |
4 | バルテッリ・ボッタス | Williams | 1'27.262 | 1'26.197 | 1'25.694 | 16 |
5 | カルロス・サインツ Jr. | Toro Rosso | 1'26.773 | 1'26.475 | 1'26.136 | 17 |
6 | マックス・フェルスタッペン | Toro Rosso | 1'27.393 | 1'26.441 | 1'26.249 | 20 |
7 | キミ・ライコネン | Ferrari | 1'26.637 | 1'26.016 | 1'26.414 | 16 |
8 | ダニール・クビアト | Red Bull | 1'27.833 | 1'26.889 | 1'26.629 | 16 |
9 | フェリペ・マッサ | Williams | 1'27.165 | 1'26.147 | 1'26.757 | 16 |
10 | ダニエル・リカルド | Red Bull | 1'27.611 | 1'26.692 | 1'26.770 | 16 |
11 | ロマン・グロージャン | Lotus | 1'27.383 | 1'27.375 | 13 | |
12 | パストール・マルドナド | Lotus | 1'27.281 | 1'27.450 | 13 | |
13 | フェルナンド・アロンソ | McLaren-Honda | 1'27.941 | 1'27.760 | 11 | |
14 | ジェンソン・バトン | McLaren-Honda | 1'27.813 | 1'27.854 | 12 | |
15 | フェリペ・ナスル | Sauber | 1'27.625 | 1'28.005 | 14 | |
16 | マーカス・エリクソン | Sauber | 1'28.112 | 6 | ||
17 | ニコ・ヒュルケンベルグ | Force India | 1'28.365 | 6 | ||
18 | セルジオ・ペレス | Force India | 1'28.442 | 7 | ||
19 | ウィル・スティーブンス | Marussia | 1'31.200 | 6 | ||
20 | ロベルト・メリ | Marussia | 1'32.038 | 4 |
フェルナンド・アロンソ
MP4-30-03
FP3 14番手 1分28秒899(トップとの差 +2.283秒)17周
予選 Q1 15番手 1分27秒941(オプションタイヤ)
Q2 13番手 1分27秒760(オプションタイヤ)
Q3 -
「McLaren-Hondaの両マシンがQ2に進出したのは今シーズン初めてです。我々はマシンのポテンシャルを確実に引き出しつつあり、今後数戦のうちにさらなる向上が見られるでしょう。
まだ新たな一歩を踏み出しただけにすぎませんが、明日の決勝ではポイント獲得に向けて競い合えればと思っています。明日は13番グリッドからスタートしますが、タイヤマネージメントはなかなかうまくできているので、トップ10位内を目指すことは現実的な目標だと思います。ただ、それを実現するには、レースで常にアタックし続ける必要があります。
正直に言うと、明日のレースで1、2ポイントの獲得をチームの目標として掲げているわけではありません。ただ、目にみえる形で継続的に結果を残すことができれば、それがチーム全員のモチベーションアップに繋がります。そういう意味で、ポイント獲得はチームにとって良いステップとなります」
ジェンソン・バトン
MP4-30-01
FP3 11番手 1分27.938秒(トップとの差 +1.917秒)17周
予選 Q1 13番手 1分27.813秒(オプションタイヤ)
Q2 14番手 1分27.854秒(オプションタイヤ)
Q3 -
「今日は少しフラストレーションがたまる一日でした。予選に向けて新しいブレーキを装着したのですが、1コーナーでブレーキを踏むたびにマシンが左方向に引っ張られてしまいました。Q2最後の走行では、チームからいつもと違う方法でブレーキを温めるように言われましたが、結局、ファーストラップを開始するまでにブレーキが十分に温まらず、最初の3つのコーナーでフロントがロックしてしまいました。ただ、そのときに少し違和感があったので、その理由を解析する必要があります。
明日の決勝ではある程度競争力をつけた状態で、良いレースができればと思っています。我々は着実に進化していますし、今日は前方にいる他チームのマシンに不具合が発生するといったこともなく、両マシンが自力でQ2に進出しました。これはチーム全体にとってポジティブな一歩を意味します。
昨日は、ロングランでは良いペースで走ることができました。予選に向けてエンジンの出力を上げて、決勝でまた出力を下げるチームが多い中、我々はそうしなくてもいいのです。ですから、明日は前方にいる一部のマシンよりも我々の方がポテンシャルが高い中でレースに臨むことになるかもしれません。
明日の決勝を楽しみにしています」
エリック・ブーリエ|McLaren-Honda Racing Director
「今日の午後の予選でのパフォーマンスは、シーズン開始時の実力に比べて我々が継続的かつ着実に向上していることの証であり、これはチーム全員がその実現に向けて懸命に取り組んできたことです。
もちろん、予選13番手および14番手という結果には全く満足していませんし、これからもそれぐらいの結果に満足することはないでしょう。ただ、我々の今日の目標は両マシンをQ2に進出させることであり、チームとしてそれをやり遂げたのです。
今夜、膨大なデータを解析するという忙しい作業がまだ残っていますが、明日は今シーズン初のワールドチャンピオンシップポイント獲得を目指します。ポイント獲得を約束することはできませんが、それが我々の目標です」
新井康久|株式会社本田技術研究所 専務執行役員 F1プロジェクト総責任者
「今週末に向けて、特に中低速の出力を中心にパワーユニットの改善を行ってきましたが、本日のそれぞれのセッション全体をまとめることができず、残念でした。昨日までのFP2でのレースペース・シュミレーションは良い感触を得られているので、明日のレースでは一つでも順位を上げて、良い結果を残せるようがんばります」