Round15ポルトガルポルトガルGP

Moto3

2020年11月22日(日)

アルガルベ・インターナショナル・サーキット
天候:晴れ
気温:22℃
コースコンディション:ドライ

第15戦 ポルトガルGP

デニス・フォッジャ、ジェレミー・アルコバが表彰台を獲得。アルボリーノは総合2位、小椋藍は2位と同点の総合3位でシーズンを終える

タイトル決定戦となった第15戦ポルトガルGPは、総合首位のアルベルト・アレナス(KTM)を8点差で追う小椋藍(Honda Team Asia)が8位、11点差で追うトニ・アルボリーノ(Rivacold Snipers Team)が5位。タイトル王手のアレナスが12位でフィニッシュしたことで、アレナスを逆転することはできませんでした。

チャンピオン争いが注目されたMoto3クラス決勝は、ポールポジションスタートのラウル・フェルナンデス(KTM)が好スタートからリードを広げ、その後方で2番手争いの大集団が形成されました。その中でオープニングラップ3番手につけた小椋は、2周目に2番手に浮上しますが、その後、思うようにペースを上げられず8位でフィニッシュ。一方、予選27番手と厳しいグリッドからのスタートとなったアルボリーノはすばらしい追い上げを見せて5位でフィニッシュしますが、ともに逆転することはできませんでした。

優勝はスタートから逃げきったフェルナンデス。2位にデニス・フォッジャ(Leopard Racing)、3位にはルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得したジェレミー・アルコバ(Kömmerling Gresini Moto3)が最終戦で初表彰台を獲得しました。ライダーズタイトルは獲得できませんでしたが、この結果、コンストラクターズタイトルに王手を掛けていたHondaは、4年連続20回目のタイトルを獲得しました。

以下、Honda勢は、セルジオ・ガルシア(Estrella Galicia 0,0)が4位、ジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が9位、ニッコロ・アントネッリ(SIC58 Squadra Corse)が11位、ルーキーの山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)は16位、國井勇輝(Honda Team Asia)は、予選15番手から好スタートを切りますが、ロングラップのペナルティーでポジションを大きく落とし22位でした。

また、予選4番手から表彰台争いに加わった鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)はラスト2周となった20周目に転倒してリタイア、予選9番手から表彰台争いに加わったハウメ・マシア(Leopard Racing)も残り4周となった18周目に転倒してリタイアとなりました。

 

コメント

デニス・フォッジャ(Moto3 2位/総合10位)デニス・フォッジャ
「今日は表彰台に上がれるとは思っていませんでした。2回ロングラップを走らなければならず、簡単ではありませんでしたが、ベストを尽くし、ようやく2位でフィニッシュできました。チームに本当に感謝したいと思います。今シーズンはすばらしい仕事をしてくれました」

ジェレミー・アルコバ(Moto3 3位/総合11位)ジェレミー・アルコバ
「シーズンが始まったときの目標は、初めての表彰台獲得でした。その目標をやっと達成できました。今週末は常に上位に入っていたので、この表彰台は努力の結果だと信じています。ほかのレースでも表彰台を獲得するチャンスがありましたが、今回はペースがとてもよかったです。落ち着いていました。終盤は2021年に向けていい結果を残したいと思っていました。僕をよくサポートしてくれたチームに感謝したいです」

セルジオ・ガルシア(Moto3 4位/総合9位)セルジオ・ガルシア
「激しいバトルでした。序盤はスピードを乗せるのが難しい状態でしたが、徐々に追い上げていき、集団の中でいいポジションにつくことができました。終盤に向けて力を蓄えていましたが、表彰台に届きませんでした。最後はタイヤが限界でした。今回はEstrella Galicia 0,0で走る最後のレースでした。いい結果を残すことができてうれしいです。ワールドチャンピオンシップに参加させてくれたチームに感謝したいです」

小椋藍(Moto3 8位/総合3位)小椋藍
「最後までタイトル争いができてよかったです。2019年は、いくつかのレースでいい結果を残し、チャンピオンシップで10位を獲得しました。ルーキーシーズンとしては悪くなかったと思います。そして2020シーズンは、開幕前のへレス、カタールテストでいい走りができました。初戦のカタールで表彰台に登れたことで、タイトル争いを考えるようになりました。そして、可能性も感じました。この1年、チャンピオンシップを戦えたことはもちろんですが、もっとも重要なのは最後までベストを尽くせたことです。完ぺきなシーズンとは言えませんが、いいシーズンでした。チームと自分を支えてくれたすべての人に感謝します。Moto3で最後のレースでした。Moto2での新しい挑戦にこれから挑みます」

國井勇輝(Moto3 22位/総合27位)國井勇輝
「スタートはよくて序盤は12番手くらいにいました。トップグループにいて、他のライダーたちと一緒に走りを楽しむことができました。しかし、ロングラップペナルティーでグループから離れた後、グループに追いつくことができませんでした。懸命にプッシュしましたが、ミスも多く、タイヤを消耗させてしまいました。今年はシーズンを通じて、いろいろな壁にぶつかりました。すべてが初めて経験することばかりでした。いい結果を残せず、チームには謝りたいです。しかし、シーズン中盤からこの最終戦にかけてかなり前進することができました。こうした経験は、来年に向けて大いに役立つと思っています」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
125R.フェルナンデスKTM38'06.272
27デニス・フォッジャHonda+5.810
352ジェレミー・アルコバHonda+5.866
411セルジオ・ガルシアHonda+6.447
514トニ・アルボリーノHonda+12.998
640D.ビンダーKTM+13.065
713C.ヴィエッティKTM+13.907
879小椋藍Honda+13.929
917ジョン・マクフィーHonda+13.945
1053D.オンジュ KTM+14.438
1123ニッコロ・アントネッリHonda+14.487
1275A.アレナスKTM+14.708
1371佐々木歩夢KTM+19.285
1499C.タタイKTM+23.195
1527鳥羽海渡KTM+24.233
1670B.バルテュスKTM+24.260
176山中琉聖Honda+24.321
1831エイドリアン・フェルナンデスHonda+24.425
1982S.ネパKTM+24.625
2055R.フェナティハスクバーナ+24.672
2116A.ミニョKTM+27.637
2292國井勇輝Honda+34.490
2350J.デュパスキエKTM+34.884
2454R.ロッシKTM+35.003
2573M.コフラーKTM+35.092
269D.ピッツォーリKTM+35.216
272ガブリエル・ロドリゴHonda+40.329
2889カイルール・イダム・パウィHonda+46.973
RT24鈴木竜生Honda+2Laps
RT5ハウメ・マシアHonda+4Laps
RT21A.ロペスハスクバーナ+7Laps

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
175A.アレナスKTM174
214トニ・アルボリーノHonda170
379小椋藍Honda170
425R.フェルナンデスKTM159
513C.ヴィエッティKTM146
65ハウメ・マシアHonda140
717ジョン・マクフィーHonda131
840D.ビンダーKTM122
911セルジオ・ガルシアHonda90
107デニス・フォッジャHonda89
1152ジェレミー・アルコバHonda87
1224鈴木竜生Honda83
132ガブリエル・ロドリゴHonda80
1455R.フェナティハスクバーナ77
1516A.ミニョKTM60
1671佐々木歩夢KTM52
1753D.オンジュKTM50
1827鳥羽海渡KTM41
1923ニッコロ・アントネッリHonda40
2082S.ネパKTM38
2112フィリップ・サラクHonda30
2299C.タタイKTM26
2321A.ロペスハスクバーナ21
246山中琉聖Honda14
2554R.ロッシKTM10
2670B.バルテュスKTM0
2792國井勇輝Honda0
2850J.デュパスキエKTM0
299D.ピッツォーリKTM0
3073M.コフラーKTM0
3131エイドリアン・フェルナンデスHonda0
3289カイルール・イダム・パウィHonda0
3360D.ガイガーKTM0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1Honda326
2KTM318
3ハスクバーナ86

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