Round07サンマリノサンマリノGP

Moto3

2020年9月13日(日)

ミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリ
天候:晴れ
気温:29℃
コースコンディション:ドライ
観客:10,000人

第7戦 サンマリノGP

マクフィー、小椋、鈴木のHonda勢が表彰台を独占

Moto3クラスは、スタートからゴールまで大接戦となり、予選17番手からトップグループに加わったジョン・マクフィー(Petronas Sprinta Racing)が中盤以降着実にポジションを上げて今季初優勝を達成しました。これでシーズン4回目の表彰台を獲得となりました。

初ポールポジションから決勝に挑んだ小椋藍(Honda Team Asia)が、マクフィーとわずか0.037秒差の2位。初優勝は果たすことはできませんでしたが、今季5回目の表彰台に立ち、トップのアルベルト・アレナス(KTM)とのポイント差を25点から5点へと縮ました。連戦となるエミリア=ロマーニャGPでは、念願の初優勝に挑みます。

予選3番手からトップグループの中で積極的に前に出た鈴木竜生(SIC58 Squadra Corse)が3位でフィニッシュ。昨年の大会からの2連覇は果たせませんでしたが、今季2回目の表彰台を獲得しました。以下、ジェレミー・アルコバ(Kommerling Gresini Moto3)が4位、ガブリエル・ロドリゴ(Kommerling Gresini Moto3)が5位、トニ・アルボリーノ(Rivacold Snipers Team)が6位、ハウメ・マシア(Leopard Racing)が7位と、Honda NSF250RWが上位7位。Honda勢は今季3勝目、そして2度目の表彰台独占を達成。優勝したマクフィーから9位のデニス・フォッジャ(Leopard Racing)までのタイム差が0.976秒という大接戦でした。

ルーキーの山中琉聖(Estrella Galicia 0,0)が、予選27番手から12位でフィニッシュ。レース中にファステストラップを刻むなどすばらしい追い上げを見せました。同じくルーキー國井勇輝(Honda Team Asia)は、最後まで攻める走りができず23位。連戦となるエミリア=ロマーニャGPでは、初ポイント獲得に挑みます。

 

コメント

ジョン・マクフィー(Moto3 優勝)
ジョン・マクフィー「夢のようです。前回のオーストリアは残念な結果だったので、優勝という夢が叶いました。金曜日は単独でタイムを出せるようにがんばりました。予選は、始まってすぐに転倒してしまい完全にチームを失望させてしまいました。レースはこれ以上にないくらいうまくいきました。完ぺきにプラン通りにいきました。とても強さを感じました。追い上げていくことはたいへんだということは分かっていました。でも1周目ですでに11番手まで追い上げることができました。とにかく落ち着いて前進しました。14番手まで下がったので、とにかく猛追しました。最終ラップはとても力強い走りができたので、残りのコーナーでひとりか2人パスできると思いました。チームには本当に感謝しています。彼らなしでは達成できませんでした。まだチャンピオンシップも序盤ですが、ギャップを縮めることができてよかったです。来週が楽しみです」

小椋藍(Moto3 2位)
小椋藍「タフなレースでした。スタートからゴールまで激しいバトルとなりました。その中で得た今日の結果には満足しています。しかし、序盤から中盤にかけてうまく走ることができませんでした。来週のレースに向けてこの点を改善したいです。速さと接戦を制する力をつけなくてはいけません。これでトップと5点差になりましたが、これからもこれまで通り、ベストを尽くして走ります」

鈴木竜生(Moto3 3位)
鈴木竜生「チームのホームレースで表彰台を獲得できてとてもうれしいです。今回は非常に厳しいレースでした。たくさんのライダーが全力でプッシュしていて、ひじが当たったりもしました。そういうレースでしたが、いい結果でフィニッシュできてとてもうれしいです。ブルノとオーストリアで行われた3連戦はとても苦戦しただけにうれしいです。来週末が楽しみです」

ジェレミー・アルコバ(Moto3 4位)
ジェレミー・アルコバ「最高です。このような結果になるとは思っていませんでした。序盤はラッキーだったと思います。なぜならたくさんのライダーが僕の前で転倒したからです。落ち着いて走行するように心がけ、前がクリアになってからプッシュしました。それがうまくいきました。このサーキットでは初めてのレースです。チームに4位という結果を持ち帰ることができて、まるで夢が叶ったような気分です。来週末はもっといい走りができるかもしれません」

ガブリエル・ロドリゴ(Moto3 5位)
ガブリエル・ロドリゴ「今シーズンで1番いいレースになりました。もしかしたらこれまでで1番いいレースだったかもしれません。踏ん張りました。がんばりました。過去にはできなかったことです。メンタル面でも一歩前進したと思います。もしかしたら優勝もできたかもしれません。5コーナーでマシアがミスをしたので後続のライダーは前とギャップができてしまいました。できることは何もありませんでした。しかし、自信になりました。すばらしいマシンもあるので、これからもいい走りをしたいと思います」

山中琉聖(Moto3 12位)
山中琉聖「すばらしいレースでした。27番手からのスタートがどれだけ難しいかは分かっていました。実際、今日は最初からとても厳しいレースでした。今日はとにかく力強いスタートを切り、一生懸命プッシュしようとだけ考えました。ブレーキングがよかったので、追い上げることができましたし、ファステストラップも出すことができました。でも終盤に8番手を走行していたとき、ミスをしてしまいましたが、ベストを尽くしていたし後悔はありません。今日の結果はうれしいです。フリープラクティスで苦戦しているので、次からは、もっとがんばらなければなりません」

國井勇輝(Moto3 23位)
國井勇輝「ウォームアップ、そしてレースとリラックスして走ることを心がけました。そのおかげで不要なストレスを感じずに走ることができました。自分の走りが出来れば、速く走れると思っています。その自信を取り戻すためにも着実に前進したいです。来週は一歩前進したいです」

Moto3 リザルト

順位 No. ライダー マシン タイム/差
117ジョン・マクフィーHonda39'48.952
279小椋藍Honda+0.037
324鈴木竜生Honda+0.232
452ジェレミー・アルコバHonda+0.393
52ガブリエル・ロドリゴHonda+0.490
614トニ・アルボリーノHonda+0.543
75ハウメ・マシアHonda+0.833
855R.フェナティハスクバーナ+0.928
97デニス・フォッジャHonda+0.976
1016A.ミニョKTM+1.121
1123ニッコロ・アントネッリHonda+1.554
126山中琉聖Honda+1.691
1354R.ロッシKTM+1.921
1482S.ネパKTM+1.961
1599C.タタイKTM+2.239
1653D.オンジュ KTM+3.927
1727鳥羽海渡KTM+8.517
189D.ピッツォーリKTM+11.399
1950J.デュパスキエKTM+11.679
2012フィリップ・サラクHonda+11.835
2189カイルール・イダム・パウィHonda+18.331
2273M.コフラーKTM+18.598
2392國井勇輝Honda+18.891
2470B.バルテュスKTM+41.938
2511セルジオ・ガルシアHonda+1'01.077
RT75A.アレナスKTM+2Laps
RT40D.ビンダーKTM+9Laps
RT71佐々木歩夢KTM+17Laps
RT21A.ロペスハスクバーナ+17Laps
RT25R.フェルナンデスKTM-
RT13C.ヴィエッティKTM-

Moto3 ポイントランキング

ライダー

順位 No. ライダー マシン 総合ポイント
175A.アレナスKTM106
279小椋藍Honda101
317ジョン・マクフィーHonda92
424鈴木竜生Honda75
514トニ・アルボリーノHonda70
613C.ヴィエッティKTM66
72ガブリエル・ロドリゴHonda59
825R.フェルナンデスKTM51
95ハウメ・マシアHonda50
107デニス・フォッジャHonda44
1152ジェレミー・アルコバHonda43
1240D.ビンダーKTM37
1316A.ミニョKTM28
1423ニッコロ・アントネッリHonda26
1555R.フェナティハスクバーナ22
1682S.ネパKTM22
1711セルジオ・ガルシアHonda19
1853D.オンジュKTM13
1912フィリップ・サラクHonda12
206山中琉聖Honda12
2127鳥羽海渡KTM12
2271佐々木歩夢KTM8
2321A.ロペスハスクバーナ5
2499C.タタイKTM4
2554R.ロッシKTM3
2692國井勇輝Honda0
2770B.バルテュスKTM0
2873M.コフラーKTM0
299D.ピッツォーリKTM0
3050J.デュパスキエKTM0
3189カイルール・イダム・パウィHonda0
3260D.ガイガーKTM0

コンストラクター

順位 コンストラクター 総合ポイント
1Honda155
2KTM142
3ハスクバーナ25

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