round 01

April 6 2013, QUALIFYING MotoGP Commercialbank Grand Prix of Qatar カタールGP

SCHEDULE

ペドロサが予選3番手でフロントローを獲得。ブラドル、マルケスは2列目から決勝に挑む

2013年4月6日(土)・予選  会場:ロサイル・インターナショナル・サーキット  天候:曇り
気温:23℃  コースコンディション:ドライ

開幕戦カタールGPの予選は、前日まで選手たちを苦しめていた強風が終息に向かい、まずまずのコンディションの中で行われました。今年から予選方式が変わり、3回のフリー走行の総合順位で、2組に分かれて予選が行われます。まず、フリー走行で11番手以下の選手たちで予選グループ1を行い、13番手以下のグリッドが確定します。この予選グループ1の上位2選手とフリー走行の総合10番手までの12人の選手で予選グループ2が行われ、4列目までのグリッドを決めることになります。

  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ダニ・ペドロサダニ・ペドロサ
  • ステファン・ブラドルステファン・ブラドル
  • ステファン・ブラドルステファン・ブラドル
  • マルク・マルケスマルク・マルケス
  • マルク・マルケスマルク・マルケス
  • アルバロ・バウティスタアルバロ・バウティスタ

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Honda勢は、プロトタイプのRC213Vで出場する4選手すべてが予選グループ2に進出。予選を前に行われる30分間のフリー走行で最後の調整を行いました。この走行は全員が参加し、前日までの2日間のフリー走行で総合1番手のマルク・マルケス(Repsol Honda Team)が2番手、ステファン・ブラドル(LCR Honda MotoGP)が5番手、ダニ・ペドロサ(Repsol Honda Team)が7番手、アルバロ・バウティスタ(GO & FUN Honda Gresini)が10番手という結果でした。

この走行を終えてから10分間のインターバルをはさみ、15分間の予選グループ1が行われます。CBR1000RRのエンジンを搭載したCRTマシンで出場のブライアン・スターリング(GO & FUN Honda Gresini)は、このセッションで14台中13番手。総合23番手でグリッドが確定しました。

さらに10分間のインターバルで、予選グループ1の上位2選手を加えた12人の選手によって、15分間の予選グループ2が行われ、路面コンディションの回復に合わせてタイムを短縮させてきたペドロサが3番手に浮上。フロントローから開幕戦に挑むことになりました。

2日目のフリー走行で10番手だったブラドルは、レース用タイヤではまずまずの走りも、ニュータイヤでのアタックに課題を抱えていましたが、4回目のフリー走行でセットアップが決まり、予選ではさらにタイムを短縮して5番手へとポジションを上げました。

ブラドルに続いたのがマルケスでした。マルケスは、2日間のフリー走行で総合1番手。予選直前のフリー走行でも2番手と好調でしたが、予選では思うようにタイムを短縮できませんでした。しかし、ブラドルとともに2列目から決勝に挑むことになり、ともに初表彰台への期待が高まります。マルケスはMotoGPクラスのデビュー戦となるだけに、大きな注目を集めることになりそうです。

バウティスタは、レース用タイヤではまずまずのラップを刻んでいましたが、予選でのアタックでは、フロントのフィーリングが完ぺきには決まらず8番手。チームメートでCRTマシンで出場のスターリングは、23番グリッドから決勝に挑みます。

2日間のフリー走行は、強風と小雨に苦しみましたが、この日の天候は回復ムード。ラップタイムも一気に上がり、決勝では、さらに熱い戦いが予想されます。もちろん、2年ぶりの3冠奪還を目指すHonda勢は、開幕Vを狙っていきます。

Moto2クラスは、ポル・エスパルガロ(Tuenti HP 40)がポールポジションを獲得、中上貴晶(Italtrans Racing Team)が2番手、ミカ・カリオ(Marc VDS Racing Team)が3番手と続き、この3選手がフロントローを獲得しました。エスパルガロはセッション序盤に転倒を喫しましたが、最終ラップで、それまでトップだった中上を逆転しました。中上は、昨年のスペインGP以来の2番手を獲得。決勝では、初表彰台、初優勝を狙います。IDEMITSU Honda Team Asiaの高橋裕紀は、着実にタイムを詰めて23番手から決勝に挑みます。

Moto3クラスは、フリー走行で12番手のアラン・ティーチャー(CIP Moto3)が予選で6番手へと順位を上げて、自身のベストグリッドから決勝に挑みます。以下、Honda勢は、ロマノ・フェナティ(San Carlo Team Italia)が12番手、フリー走行で上位につけたニッコロ・アントネッリ(GO & FUN Gresini Moto3)は、フリー走行時の転倒の影響でタイムを伸ばせず14番手。ルーキーの渡辺陽向(TASCA RACING)は32番手からデビュー戦に挑みます。

コメント

ダニ・ペドロサ(MotoGP 3番手)「今日はかなり前進することができ、フロントローを獲得できました。とても速いライダーが何人かいますので、できる限り前のグリッドからスタートするのは大事なことです。まだいくつか改善しなければならないことはありますが、明日はいいレースにしたいです。いいタイヤを選択して力強いペースを見つけることがカギになってくるでしょう」

ステファン・ブラドル(MotoGP 5番手)「すべてのサーキット、すべてのコンディションでとても強いライバルたちがいますので、今回は5番手以内に入ることが目標でした。だから今日の結果はとてもうれしいです。4回目のフリー走行でセットアップがよくなりました。フロントエンドの感触がよくなり、これが速くなるためのカギになりました。しかし、完全に満足できる状態ではありませんでしたので、予選の前に調整をしました。それがうまくいったのでさらにタイムを短縮することができました。運がよかったと思います。新しい予選方式にどのライダーもナーバスになっていましたが、最終的には楽しかったです。すべてのライダーが同じプランだったのでコースは渋滞しましたが、これもすぐに慣れますし、ファンにとってはおもしろいと思います」

マルク・マルケス(MotoGP 6番手)「今日は初めてのMotoGPの予選セッションで、15分という短い走行の予選方式も初めての経験でした。今日は期待通りの結果になりました。しかし、もう少し思いきった走りが必要ですし、スタートから一生懸命プッシュする必要があります。今日は最初の2周でミスをしてしまい、1000分の数秒ですが、遅れてしまいました。こういう部分はもっと改善しなければなりません。明日はウォームアップセッションがあるので引き続きセットアップに取り組み、レースへ向けたタイヤ選択をしなければなりません。いいスタートをすることが重要になりますが、とても楽しみです」

アルバロ・バウティスタ(MotoGP 8番手)「新しい予選方式はよかったと思いますし、楽しかったです。ただ、15分しかないのでミスはできません。フロントの感触が十分ではありませんでしたので、まだ満足できていません。ユーズドタイヤでのペースは悪くはなく、明日のウォームアップでさらにセッティングを見直したいです。いいスタートが切れれば、フロントグループと一緒に走れると思います。レースは長く、このサーキットは簡単ではないので、どんなことも起こります。明日は全力を尽くします」

ブライアン・スターリング(MotoGP 23番手)「少しずつグリップを得られるような走りになってきたので満足しています。グリッドはよくありませんが、レースへ向けてマシンの感触をよくして前進したことは大事なことでした。今日はリラックスできました。近いうちに大きなステップを刻めると思います。チームのサポートに感謝しています」

ポル・エスパルガロ(Moto2 ポールポジション)「最後のラップでポールポジションを獲得できました。セッションの序盤で転倒して、頭と手を打ったことを考えればとても特別な予選になりました。転倒したことで時間もかなりロスしました。チームがすばらしい仕事をしてマシンを直してくれて、コース上に戻ったときはトップ3に入ることができれば十分だと思っていました。でも最後にポールポジション争いをすることができました。1年の最初のレースをポールポジションでスタートするというのは自信がつくので重要なことです。明日はスリリングなレースになるでしょう。集団になると思いますし、19周のレースでいかにタイヤを持たせ、ミスをしないかが重要になります」

中上貴晶(Moto2 2番手)「ポールを獲得したかったですし、獲得できると思っていました。それだけに、本当に悔しい予選になりました。エスパルガロが僕の後ろにいて、更新されたことも残念でした。もう少し自分ががんばって、自分のタイムを更新しておけば獲得できたはずです。そういういろいろな思いがあって、本当に悔しかったです。でも、大事なのは決勝ですので、気持ちを引きしめていきます。ウォームアップでは、エスパルガロの予選のベストタイムを超えていますし、明日はしっかり結果につなげたいと思います」

ミカ・カリオ(Moto2 3番手)「予選ではロングランを2回行うことを決めていました。今日はそれがうまくいきました。昨日より路面状況がかなり改善され、リアのソフトタイヤのグリップがよかったので自信を持って走ることができました。ハードにスイッチしたらグリップはさらによくなり、フロントローを獲得できると思いました。ホームストレートでスリップストリームをうまく使ってタイムを上げることに成功しました。決勝は自信があります。でも、どんなレースになるかはやってみないと分かりません。フロントローからのスタートはいいアドバンテージですので明日が待ちきれません」

高橋裕紀(Moto2 23番手)「今日はフロントのジオメトリーを変更したことで、フロントの接地感が増してタイムを上げることができました。しかし、旋回性不足という根本的な課題は、タイムが上がっていくにつれて常に出てくる問題ですので、ちょっとずつステップアップしているという状況です。明日に向けてできることをやって決勝に挑みます。ポイントを獲得できるように全力を尽くします」

アラン・ティーチャー(Moto3 6番手)「今日の予選結果にはとても満足しています。初日のフリー走行からトップ15に入ることができました。マシンのフィーリングはよく、予選中にいくつか変更を加えましたが、フレームの変更が特にうまくいきました。初めての2列目です。明日は落ち着いて挑みたいです。レースウイーク初日に受け取ったHondaの新しいエンジンに感謝したいです。いい結果が出せることを願っています」

ロマノ・フェナティ(Moto3 12番手)「よくも悪くもありませんでした。フロントを変更しましたが、それがうまくいかず、思ったようにプッシュできませんでした。セットアップを昨日の状態へ戻し、それでウォームアップがどうなるか見てみたいです。レースではうまくいく自信があります」

ニッコロ・アントネッリ(Moto3 14番手)「いい一日になりました。引き続きチームといい仕事をすることができてうれしいです。ウォームアップでは細かい部分をいくつか詰めてレースへ向けて準備を整えたいです。トップ争いができると思います」

渡辺陽向(Moto3 32番手)「予選はセッションの前半にリズムをつかめず、思うようにタイムを上げることができませんでした。その後、だんだんリズムをつかんで1秒アップしました。そのあとに行われたウォームアップでも、さらに1秒タイムを上げられて、結局、昨日より2秒上げることに成功しました。順位は昨日から変わっていませんが、ウォームアップ、決勝と次のレースにつなげられるような走りをしたいと思っています」

予選

MotoGP

順位 No. ライダー マシン タイム
199J.ロレンソヤマハ1:54.714
235C.クラッチローヤマハ1:54.916
326ダニ・ペドロサHonda1:55.151
44A.ドヴィツィオーゾドゥカティ1:55.160
56ステファン・ブラドルHonda1:55.477
693マルク・マルケスHonda1:55.645
746V.ロッシヤマハ1:55.711
819アルバロ・バウティスタHonda1:55.870
938B.スミスヤマハ1:56.315
1029A.イアンノーネドゥカティ1:56.523
1169N.ヘイデンドゥカティ1:56.667
1241A.エスパルガロART1:57.064
1311B.スピーズドゥカティ1:57.440
1414R.デ・ピュニエART1:57.551
1552L.ペセックIODA-SUTER1:57.926
1668Y.ヘルナンデスART1:58.058
177青山博一FTR1:58.263
1817K.アブラハムART1:58.271
195C.エドワーズFTR KAWASAKI1:58.361
209D.ペトルッチIODA-SUTER1:58.486
2171C.コルティFTR KAWASAKI1:58.755
228H.バルベラFTR1:58.806
2367B.スターリングFTR Honda1:58.912
2470M.ラバティPBM1:59.572

Moto2

順位 No. ライダー マシン タイム/差
140ポル・エスパルガロPONS KALEX2:00.882
230中上貴晶KALEX+0.132
336ミカ・カリオKALEX+0.159
445スコット・レディングKALEX+0.207
577ドミニク・エージャーターSUTER+0.238
660フリアン・シモンKALEX+0.565
718ニコラス・テロールSUTER+0.572
880エステベ・ラバトPONS KALEX+0.580
923マルセル・シュローターKALEX+0.659
1063マイク・ディ・ミリオMOTOBI+0.691
113シモーネ・コルシSPEED UP+0.737
1215アレックス・デ・アンジェリスSPEED UP+0.765
1311サンドロ・コルテセKALEX+0.959
145ヨハン・ザルコSUTER+1.003
15 81ジョルディ・トレースSUTER+1.119
16 19ザビエル・シメオンKALEX+1.243
17 88リカルド・カルダスSPEED UP+1.384
18 14ラタパーク・ウィライローSUTER+1.453
19 24トニ・エリアスKALEX+1.521
20 49アクセル・ポンスPONS KALEX+1.550
21 96ルイス・ロッシTECH 3+1.725
22 72高橋裕紀MORIWAKI+1.918
23 4ランディ・クルメンナッハSUTER+2.026
24 54マティア・パシーニSPEED UP+2.124
25 52ダニー・ケントTECH 3+2.157
26 7ドニ・タタ・プラディタSUTER+3.295
27 9カイル・スミスKALEX+3.554
28 44スティーブン・オーデンダールSPEED UP+3.775
29 97ラフィド・トパン・スチプトSPEED UP+3.849
30 17アルベルト・モンカヨSPEED UP+3.991
31 33セルジオ・ガデアSUTER+4.987

Moto3

順位 No. ライダー マシン タイム/差
139L.サロンKTM2:07.229
225M.ビニャーレスKTM+0.108
342A.リンスKTM+0.367
494J.フォルガーKALEX KTM+0.665
544M.オリベイラMAHINDRA+1.180
689アラン・ティーチャーTSR Honda+1.242
784J.コーンフェールKALEX KTM+1.253
87E.バスケスMAHINDRA+1.292
912A.マルケスKTM+1.327
1061A.シシスKTM+1.338
1163Z.カイルディンKTM+1.346
125ロマノ・フェナティFTR Honda+1.555
1332アイザック・ビニャーレスFTR Honda+1.759
1423ニッコロ・アントネッリFTR Honda+1.878
1599ダニー・ウェッブSUTER Honda+2.176
1631N.アジョKTM+2.521
1741ブラッド・バインダーSUTER Honda+2.656
1853J.イウェマKALEX KTM+2.682
1910アレクシ・マスボーFTR Honda+2.929
2017ジョン・マクフィーFTR Honda+2.966
218ジャック・ミラーFTR Honda+2.992
2258 ファンフラン・ゲバラTSR Honda+3.214
2322A.カラスコKTM+3.291
249T.フィンスターブッシュKALEX KTM+3.459
2557E.グラナドKALEX KTM+3.569
2619アレッサンドロ・トヌッチHonda+3.710
2765P.エッテルKALEX KTM+3.771
2866F.アルトKALEX KTM+3.818
294フランシスコ・バグナイアFTR Honda+4.055
3077ロレンソ・バルダッサーリFTR Honda+4.057
313マッテオ・フェラーリFTR Honda+4.546
3229渡辺陽向Honda+5.313