2009年2月5、6、7日 会場:セパン・サーキット
恒例の冬季休業期間が明け、熱帯地方特有の気候の下、セパン・サーキットで今年初めてのテストが開催された。
Repsol Honda Teamのダニ・ペドロサとアンドレア・ドヴィツィオーゾは、3日間にわたって09年型のRC212Vのテストに取り組んだ。09年型のRC212Vは、シャシーとエンジン、そしてそのバランスにおいてよりスムーズな操縦性を実現し、ブリヂストンタイヤとのマッチングも向上している。
テスト1日目、ドヴィツィオーゾはライディングポジションとマシンのセットアップに一日を費やして、09年型マシンの慣熟に努めた。この日は50周を周回して、6番手となる2分3秒088を記録した。ペドロサはブリヂストンタイヤにあわせたセットアップに集中して44周を走行、8番手となる2分3秒312を記録した。
2日目も気温33℃、路面温度は51℃に達する厳しいコンディションのもとテストは続行。ペドロサはマシンバランスとタイヤのマッチングの向上に取り組み、1日目より1.5秒以上短縮する2分1秒860を記録して4番手となった。この日の走行でポジティブな感触を得たペドロサは、今回のテストプログラムを終了することに決めた。3日目はレースシミュレーションを予定していたが、ペドロサの体調を考慮してロングランを取りやめることになった。
ドヴィツィオーゾはセッティングとシャシーの評価に取り組み、慣熟走行を続けた。44周を走行して、初日から約0.6秒短縮した。
3日目も気温32℃、路面52℃というコンディション。ドヴィツィオーゾはこの日も慣熟走行を続けて、さらに高温下におけるタイヤのマッチングに取り組んだ。昨年、このセパン・サーキットでMotoGP初表彰台を獲得したドヴィツィオーゾはレースペースをさらに向上させて、昨日のタイムをさらに0.4秒短縮した。
Repsol Honda Teamは、3月1、2、3日にカタールのロサイル・インターナショナル・サーキットでテストを再開する。
「今日(2日目)のテスト内容には満足している。それぞれがマッチするセッティングを見つけるため、シャシーとサスペンション、そしてタイヤに焦点を絞った。マシンに乗っていても昨日より快適だった。初日より速くなったと思うし、今回予定していたテストもすべて終えられた。今年のマシンは慣れ親しんだ昨年のマシンの進化型だから、それもアドバンテージになりそうだ。カタールに向けての改善点も発見できた。明日はレースシミュレーションを予定していたけれど、今日でテストを終了することにした。今日も、5、6周連続で走行するのが精一杯で、レース距離での走行は厳しそうだったからだ。去年の12月に、フィリップアイランドで負った左ヒザのケガの治療を受けたから、今は少し休息が必要だ」
「マシンのセットアップとシャシーに関する理解を進めることに集中した。この3日間でたくさんのことがわかったし、すごく自信がついた。僕らはもっとタイヤにマシンを合わせていく作業が必要で、これはとても重要なポイントだ。エンジンに関しては、よりスムーズなパワーデリバリーが欲しい。今日(3日目)はとても熱くて、2カ月以上の休暇を挟んだ後でかなり過酷だった。マシンとタイヤの理解、そしてデータ収集のため11周のロングランを行った。チームのみんながとてもいい仕事をしたし、モチベーションもすごく高まっている」
「この3日間のテストでやり遂げた仕事に満足している。両ライダーもチームもよくやってくれたし、開幕に向けた方向性も定まった。我々は今回、とても重要なステップを刻めた。ダニは昨日プログラムを終えたが、マシンの特徴や方向性を理解していた。アンドレアは今日のロングランで仕事を締めくくった。モチベーションはとても高いし、3月の初めのカタールテストが楽しみだ」アレックス・デ・アンジェリス
「今日(3日目)、また一歩進化できたことがうれしい。ラップタイムもマシンのフィーリングもよくなった。我々はマシンとタイヤに取り組んで、正しい方向性も見つかった。この新しいパッケージでは、昨年までのデータと比較すると、また違うアプローチが必要だ。今回は、チームとこの正しい方向性を見つけるために懸命に取り組んできたが、いいリザルトが得られてモチベーションも上がっている。もちろん、上位陣とのギャップを詰めるためにまだまだやることはたくさんあるけれど、今回はまだニューマシンでの初めてのテストだ。次のテストが待ちきれない。今回のテストまでは1人での走行が多かったので、次のテストではもっとほかのライダーと走って、いい基準値を見つけたい」
「今回のテストでは右肩上がりの結果が出せたので満足している。全くのニューマシンで作業を始めたが、初日からすばらしい感触だった。基本的にいいマシンだったし、毎日よくなっていった。よりマシンを理解するにはまだまだ走り込みが足りないが、僕らが目指す方向性に間違いはない。ガレージの雰囲気もいいし、このチームとともに戦うことができて幸せだ」
「とても大変なテストだったけれど、正しいフィーリングを得るためにセッションを最大限に利用して走り込んだ。チームはいい仕事をしたと思うし、セットアップの方向性も明確になりつつある。ただ、マシンの限界を引き出すにはまだ時間が必要だ」
「ラップライムは改善できたが、まだまだ不十分だ。昨年のセパンテストでは4番手だった。調整すべき点はたくさんあるが、次のカタールテストに向けて重要なデータが収集できた。(3日目の)今朝、我々は一歩前進できていて、午後にはさらに進歩できると思っていたが、ブレーキに問題が発生したことで1時間以上を費やしてしまった。今日は昨日よりはポジティブな感触を得たが、マシンを調整するにはまだ時間が必要だ」