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ニッキー・へイデン選手とHonda、来年度は別々の道を歩む

2008年9月16日(火)

10月26日にスペイン・バレンシアで行われるMotoGP最終戦は、ニッキー・へイデン選手にとってRepsol Honda Teamから参戦する最後のレースとなる。10年間におよぶへイデン選手とHondaのレース活動の頂点は、2006年にMotoGPタイトルを獲得したことだった。

へイデン選手は1999年、18歳のときに初めてプライベーターとしてHondaに乗った。その年、CBR600Fに乗ってUSスーパースポーツ・チャンピオンに輝いたへイデン選手は、2000年にAmerican Hondaの一員となり、2002年にはRC51/VTR1000SPWに乗って、USスーパーバイク・チャンピオンとなった。

この功績により、へイデン選手は2003年からRepsol Honda TeamのメンバーとしてMotoGPクラスへ参戦を開始し、その年は“ルーキー・オブ・ザ・イヤー”を獲得した。その後、2006年には最終戦バレンシアGPで劇的な形でチャンピオンを獲得している。

へイデン選手はこれまでMotoGPクラスで3勝を挙げている。彼のアグレッシブなライディングスタイルは、パワフルな990cc RC211Vとのマッチングが抜群だった。へイデン選手はほかの偉大なアメリカン・レーサー同様にダートトラック出身で、Honda CRF450Rに乗って4回グランド・ナショナルでも優勝している。

Honda、そしてHRCは、へイデン選手がこれまでHonda/HRCにもたらしてくれた功績に対して感謝の意を表すと同時に、へイデン選手の今後の活躍を祈っている。

|HRC社長

「『グッドガイ』ニッキーがライダーとして、そして1人の男性としてHondaとともに戦ってきた日々のすべてに感謝したい。ニッキーとHondaは多くの成功と若干の落胆の日々を共有してきた。しかし、いずれの場合においてもニッキーはいつも陽気にチームのムードを盛り上げてくれた。彼の陽気で人間味あふれる性格は、周りの皆からいつも愛されていた。HondaニッキーはAMAタイトルを2回獲得し、さらに一番重要なMotoGPタイトルも獲得している。

990cc のRC211Vの時代にニッキーは大きな成功を収めた。技術規則が800ccに変更になって以来、我々はニッキーとともに最大限の努力をしたが、マシンとライダーの最適なバランスを取ることができなかった。そのため、Hondaとニッキーは、今シーズンが終わった段階で、それぞれの道を歩むことを決定した。苦しいときにも、常に前向きにチャレンジし続けてくれニッキーに、あらためて尊敬と感謝の意を表したい。

我々はニッキーの新たなチャレンジに関して幸運を祈っている。ニッキーは皆に愛される『グッドガイ』であるが、タフなコンペティターでもあるため、来年は我々の強敵となるだろう」

ニッキー・へイデン

「僕はずいぶん長い間Hondaと一緒にやってきた。AMA時代からMotoGPでのルーキーイヤーを経て現在に至るまで、僕と一緒に仕事をしてくれたHondaの人たち全員に感謝したい。HRC、Honda、そしてRepsolの偉大な人たちと一緒に仕事をすることができて光栄だった。Repsol Honda Teamに入るというのは子供のころからの夢だった。Repsol Honda Teamのメンバーとして本当に楽しい時を過ごすことができた。タイヤ交換担当メカニックからクリューチーフにいたるまで、チームの全員に感謝したい。

もちろん困難な日々もあったけれど、いい日もたくさんあった。世界チャンピオンになれたことは、これまでの僕のキャリアの中で最高の出来事だ。また、MotoGPに参戦する以前には、アメリカでHondaに乗ってスーパースポーツとスーパーバイクでチャンピオンになっているし、デイトナ200マイルでも勝っている。Hondaに乗ってダートトラックでも勝っている。スプリングフィールドのショートトラックで2回、ペオリアTT、グランドナショナル・ダートトラックでも4回勝っている。

MotoGPにデビューした2003年に“ルーキー・オブ・ザ・イヤー”を獲得できたこともうれしかった。ベイリス、エドワーズ、メランドリといった強いライバルがいる中での獲得だったから特に印象に残っている。そしてもちろんラグナセカで2回勝てたことは僕にとって最高の思い出だ。

みんなには本当に感謝したい。僕の感謝の気持を表す最良の方法は、今シーズン残りのレースでいい結果を残すことだと思っている。そのために、僕は全力を尽くすつもりだ」

ジャウメ・ジロ|レプソル社 ジェネラル・ディレクター

「Repsol Honda Teamを離れ、新たな一歩を踏み出すニッキーの幸運を祈っている。レプソルは2006年にワールドタイトルを獲得してくれたニッキーのことを決して忘れない。しかも、あのときは、バレンシアで、スペインの観客の前ですばらしい形でタイトルを決めてくれた。6年間にわたってニッキーはRepsol Honda Teamでさまざまなことを示してくれた。ディターミネーション、どんなにつらいことがあっても諦めない強い意志、そして、明るく、フレンドリーな性格。そんなニッキーに我々は感謝したい。

また、ニッキーはアメリカという市場において、レプソルのPRに大きく貢献してくれた。ニッキーのイメージがレプソルとリンクしたことが、アメリカでのレプソル製品の販売に大きく貢献した。ニッキーの名前はレプソル・スポーツ・スポンサーシップの歴史の中で、さん然と輝き続けるだろう」

山野一彦|Repsol Honda Team 監督

「過去、および現在のすべてのHRCスタッフを代表して、ニッキーがRepsol Honda TeamとHondaに対して行ってくれたすべてのことに感謝したい。ニッキーがHondaにもたらしてくれた功績に関しては周知の事実だが、そのほかにも彼が我々のレース開発プロジェクトに対して行ってくれた貴重な貢献について感謝したい。

ニッキーは“Hondaの大使”として活躍してくれた。彼の紳士的な態度やフレンドリーな性格は、メディアやファンといったレース界の多くの人たちに愛されている。ニッキーはどこに行っても人気者だ。ニッキーは一緒に仕事をする相手に紳士的に接してくれるので、みんな、喜んでニッキーのために全力を尽くしている。そして、ニッキーは自分のやっていることに関して、常に100%の力を出している。そう、コース上でのニッキーはタフなレーサーなのだ。

ニッキーは、10年間Hondaのマシンに乗って数多くの成績を残してきた。AMAナショナルロードレース・タイトルを2回獲得したあとで、2003年にRepsol Honda Teamに参入し、5気筒のRC211Vを走らせた。ニッキーとRC211Vのコンビネーションはパーフェクトで、2006年にはMotoGP世界選手権のタイトルを獲得してくれた。

我々全員がニッキーの新しいチャレンジに関して幸運を祈っている。2009年、ニッキーは我々にとって強力なライバルとなるだろう」

Hondaにおけるニッキー・へイデン選手のキャリア・ハイライト

1999年 AMAスーパースポーツ600選手権 チャンピオン (Honda CBR600F)
  AMAフォーミュラXtreme選手権 2位 (Honda CBR900RR)
2000年 AMAスーパーバイク選手権 2位 (Honda RC51/VTR1000SPW)
  AMAスーパースポーツ600選手権 4位 (Honda CBR600F)
2001年 AMAスーパーバイク選手権 3位 (Honda RC51/VTR1000SPW)
2002年 AMAスーパーバイク選手権 チャンピオン (Honda RC51/VTR1000SPW)
  デイトナ200 優勝 (Honda RC51/VTR1000SPW)
2003年 MotoGP世界選手権 5位 (Honda RC211V)
    “ルーキー・オブ・ザ・イヤー”獲得
2004年 MotoGP世界選手権 8位 (Honda RC211V)
2005年 MotoGP世界選手権 3位 (Honda RC211V)
2006年 MotoGP世界選手権 チャンピオン (Honda RC211V)
2007年 MotoGP世界選手権 8位 (Honda RC212V)