グループIVの一般クラスに参加した「水曜クラブ」が、2881.236km/lの今大会最高記録で、本田宗一郎杯を獲得
2008年10月19日(日)
決勝 |
大会名：第28回 本田宗一郎杯 Hondaエコノパワー燃費競技全国大会
会場：ツインリンクもてぎ(栃木県茂木町)
主催：本田技研工業(株)
協力：(社)全国工業高等学校長協会、高等専門学校連合会、日本私立中学高等学校連合会、茂木町商工観光課、茂木町教育委員会
天候：晴れ
気温：14℃(午前8時30分時点)
燃料密度：0.7401(午前8時30分時点) |
“Hondaエコノパワー燃費競技全国大会”は、1リッターのガソリンで何km走ることができるか、燃費の限界にチャレンジする競技会。参加チーム各々が、アイデアと創造力を駆使する知的なモータースポーツとして、1981年に第1回大会が鈴鹿サーキットで開催され、毎年全国各地から高等学校や大学、社会人のチームが参加している。近年は、限りある資源の有効活用、地球環境保全に対する意識の高まりや、ものづくりの大切さと創意工夫、チームワークの重要性を学ぶよい機会として、中学校、高等学校クラスの参加が増加している。
今年の第28回大会は、創意工夫に満ちた総台数486台がエントリーし、各クラスで熱戦が繰り広げられた。また、2005年に新設された中学校クラスには、昨年の大会に比べ3チーム増加の20チームが参加。海外からは、タイ、中国の2カ国から3チームがニューチャレンジクラスなどに参加した。
競技は、ツインリンクもてぎのスーパースピードウェイ(オーバルコース)を、規定時間内に規定周回数を走行し、ガソリンの消費量を計測して燃費を算出する。参加車両の搭載エンジンは、スーパーカブなどに搭載されているHonda 4ストローク50ccエンジンがベースとなっている(ニューチャレンジクラスのみHonda 4ストローク150cc以下)。
グループIの「中学校クラス」は、長野県から参加した「篠ノ井西中 Creation▽改」が4連覇。昨年の記録1008.885km/lを大幅に上回る1049.308km/lの好記録を達成した。篠ノ井西中学校チームは、上位3位を占める活躍を見せた。なお、初参加の「文京学院大学女子中学理科自主研究」チームは、健闘して14位完走を果たした。
また、エントリー台数が最も多く激戦が繰り広げられたグループIIの「高等学校クラス」は、千葉県から参加の「千葉県立下総高等学校自動車部B」が1910.237km/lの記録で優勝。20位までのチームが1000km/lを上回る好記録だった。
グループIIIの「大学・短大・高専・専門学校クラス」は、「金沢工業大学夢考房」が、1691.772km/lの記録で、2年ぶりの優勝。グループIVの「一般クラス」は、「水曜クラブ」が2881.236km/lの記録で、3年連続のクラス優勝を獲得すると同時に、全クラス総合の最高記録を樹立したチームに与えられる最優秀賞“本田宗一郎杯”を受賞した。
「ニューチャレンジクラス」では、「栃木県立矢板高等学校 OB」が、1725.463km/lで優勝。「2人乗りクラス」でも、「栃木県立矢板高等学校 C」が719.448km/lで優勝を飾った。
「市販車クラス」は、「Little Cubs」が407.246km/lで2年連続優勝を獲得した。
大会会場には、一般見学者用にものづくりの楽しさを体験できる「ふれあいひろば」を設置。スーパーカブのエンジン組立教室や、ダンボールでASIMOやF1を組み立てるダンボールクラフト教室などが用意され、家族で楽しむ光景が見られた。また、スーパーカブ誕生50周年を記念し、ホンダコレクションホール所蔵の歴代スーパーカブシリーズの特別展示と、スーパーカブオーナー80名による特別パレードランが行われ、来場者の注目を集めた。
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