ディフェンディングチャンピオンの山田誓己がタイトル連覇
2位に水野涼、3位に鳥羽海渡と、参戦2年目の2人が入る
5大会6レースで行われた2014年のJ-GP3クラスは、前年度王者の山田誓己(リベルトPLUSONE & ENDURANCE)が、2勝を含む4度の表彰台に登壇し、連覇を果たしました。また、2位は高校生ライダーの水野涼(MuSASHi RTハルクプロ)、3位は中学生ライダーの鳥羽海渡(TEC2&TDA&NOBBY)となりました。
エンジンの回転数の規定が上限1万3500回転に統一されたことで、それまで以上の接戦が予想されたJ-GP3クラス。初戦となった第2戦オートポリス大会では、タイム差がコンマ1秒以下の激戦となりました。ポールポジションは山田が獲得。2番手が大久保光(Hot Racing)、3番手が鳥羽となりました。レースでは、大久保がホールショットを奪い、山田が追走。1周目で4番手にダウンした鳥羽が、2周目にはトップに立つなど、その後も目まぐるしくポジションが入れ替わる展開に。10周目には、6台がトップグループを形成しますが、最終ラップに入ると、鳥羽と山田、大久保の3台による争いとなり、中学生ライダーの鳥羽が山田に0.086秒差をつけ、初優勝を果たしました。
続く第3戦は2レース制で開催。レース1では第2戦と同じく、鳥羽が優勝し、2位には山田、3位に水野が入りました。2連勝を果たして波に乗りたい鳥羽でしたが、レース2ではリタイアを喫します。ここで優勝したのは、前年度王者の山田。2位に大久保、3位に水野となり、タイトル争いが激しさを増していきました。
第4戦では、それまで手堅くポイントを重ねてきた水野が主役に。水野は1周目をトップで通過すると、一度もその座を失うことなく独走。それまで接戦が続いていた中で、2位に5.968秒差をつけて、自身初の優勝を果たしました。
その後は2戦の休みを挟み、次開催となった第7戦は山田が勝利。水野は4位となりました。この結果、チャンピオンの可能性は、ランキング1位の山田と、6ポイント差で2位につける水野の2人に絞られました。
そうして迎えた最終戦は、一時、トップ集団が13台にもなる大混戦でした。この激戦は最終ラップまで続き、優勝したのは鳥羽でした。水野は6位で、7位の山田に先着しましたが、逆転チャンピオンはかなわず。山田が王座を防衛しました。
14年の山田は、2勝を挙げるなど全レースでポイントを獲得する抜群の安定感を発揮。水野も全レースでポイントを得ましたが、優勝は一度きり。また、鳥羽はシーズン最多の3勝を挙げたものの、第3戦と第7戦での2度のノーポイントが響きました。