中野がHondaマシンへの乗り換え2年目でタイトルを獲得
シーズンを通してHonda勢が表彰台の頂点を独占する

2016年シーズンのレディースクラスは、HondaのCRF150Rを駆る中野洋子(T.E.SPORT)がチャンピオンに輝きました。また、ランキング2位はTEAM HAMMER ホンダ学園の竹内優菜が入りました。

中野は12年と13年、竹内は14年と、ともにチャンピオン経験者。今シーズンのレディースクラスは、この2人を中心に進行したと言えます。

開幕戦となった九州大会を制したのは中野でした。決勝レースでホールショットを決めて、1周目をトップで通過。2周目でこのレースのベストタイムをマークするとどんどんリードを広げ、独走で勝利しました。中野は第2戦関東大会、第3戦中国大会も制し、開幕3連勝を達成しました。

一方、続く第4戦SUGO大会からは竹内の活躍が目立ちました。決勝の1番グリッドを獲得した竹内は、1周目は5番手となりますが、着実にポジションを上げていき、やがて中野とトップ争いを展開。6周目に中野が転倒すると、独走態勢を築いてシーズン初優勝を果たしました。

第5戦神戸大会も竹内が制して2連勝とし、中野が2位に入り、シーズン初となるHonda勢による1-2フィニッシュを達成。第6戦東北大会と第7戦近畿大会では中野が盛り返し、中野がウイナー、竹内が2位でまたもHonda勢の1-2となりました。

ここまでで、ランキング1位が中野、2位が竹内のままシーズンが進み、続く第8戦関東大会は、そのデッドヒートの様相を象徴するかのようなレースとなりました。決勝でそろって飛び出した2台はまず中野が先行。その背後に竹内がぴたりとつけて、7周目で2台がポジションを入れ替えます。最終ラップには、中野が逆転を狙ってペースを上げましたが、惜しくも届かず。1.148秒という僅差での決着となりました。

こうして、ランキング1位の中野が183ポイント、2位の竹内が170ポイントで迎えた最終戦MFJGPモトクロス大会は、チャンピオンの可能性が2人にしか存在しない、Honda勢同士で雌雄を決する場となりました。会心のスタートでホールショットを奪ったのは、ランキング2位の竹内。その背後をランキングトップの中野が走行します。その後、中野はミスをして5番手となり、竹内は一度もトップの座を失うことなく優勝。中野はばん回して3位でフィニッシュしました。

この結果、中野が自身3度目、Hondaマシンに乗り換えてからは初となるタイトルを獲得し、2位には竹内が入りました。そして今シーズンの優勝者は中野と竹内のみ。表彰台の頂点をHonda勢が独占する、充実のシーズンとなりました。

中野洋子

中野洋子

中野洋子

竹内優菜

中野洋子(左)、竹内優菜(右)

ポイント

LADIES ポイントスタンディング
順位 No. ライダー マシン 総合 1 2 3 4 5 6 7 8 9
13中野洋子Honda208252525142225252225
22竹内優菜Honda200151620252522222530
314畑尾樹璃カワサキ179222222201515181827
41安原さやヤマハ16316818222020201623
55久保まなスズキ155201815161613162021
64本田七海ヤマハ118181513131814918
78菅原悠花スズキ102117141213184158
825高橋絵莉子Honda93122016181116
97勝股七海Honda9171412151211146
1011金尾里香Honda861498487131211
 
1118鈴木優那Honda831293141151316
1416川井麻央Honda65911479817
1513佐藤鈴夏Honda59101151101210
1612鈴木麗菜Honda561310116214
1720佐々木奈津美Honda5368121413
1835清水夕稀Honda465992615
2553小野彩葉Honda121101
ポイント配分表
決勝順位 1位 2位 3位 4位 5位 6位 7位 8位 9位 10位 11位 12位 13位 14位 15位 16位 17位 18位 19位 20位
ポイント 25 22 20 18 16 15 14 13 12 11 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

ライダー

LADIES Hondaライダー