2016年の全日本モトクロス選手権IB-OPENクラスは、2勝を挙げたTEAM HAMMERの大城魁之輔がランキング2位。最終戦で優勝したFFF Racingの松本直人がランキング5位でシーズンを終えました。

シーズン序盤のハイライトとなったのは、5月15日に行われた第3戦中国大会のヒート1。スタートで出遅れた大城は17番手から追い上げを開始し、10周目には4番手まで順位を上げました。その後トップグループに追いつくと、ラスト2周で一気に3台を抜いてトップに浮上。そのままリードを広げて、鮮やかな逆転でシリーズ初優勝を果たしました。

続く第4戦SUGO大会では、松本が存在感をアピール。ヒート2のオープニングラップでトップに浮上すると、8周目までレースをリードしました。レース終盤の9周目に1つ順位を落としますが、その後は単独2番手のポジションをキープしてゴール。自己ベストの2位表彰台を獲得しました。

第5戦神戸大会のヒート1は、大城が第3戦と同じようにスタートで大きく出遅れますが、オープニングラップの24番手から、7周目には7番手まで順位を上げて中段の混戦を抜け出します。その後さらに順位を上げて10周目には2番手に浮上し、11周目にはトップへと躍り出ます。その後もペースを緩めることなく攻め続けて、2番手以下に10秒近いリードをつけトップでゴール。第3戦以来となるシーズン2勝目をマークしました。

第6戦東北大会のヒート1で松本は、第4戦と同じように好スタートを決めて3番手でオープニングラップをクリア。レース後半の10周目には2番手に浮上して、そのまま2位でフィニッシュしました。

10月23日に行われた最終戦のヒート1。スタートで出遅れた大城は、16番手でオープニングラップを終えて追い上げを開始しました。5周目に9番手まで順位をばん回すると、後半も確実に順位を上げ続け10周目には2番手に浮上。しかし、この時点でトップとは大きな差が開いており2位でフィニッシュ。今季8度目の表彰台登壇を果たしました。

ヒート2では、スタートで出遅れた松本がオープニングラップを12番手で通過し、追い上げを開始しました。2周目に9番手へとポジションを上げると、5周目には6番手、8周目には一気に3番手へとジャンプアップ。ラスト2周でさらに1台をパスして2番手に浮上すると、最終ラップでついにトップを捉えて鮮やかに逆転。最終戦の最終ヒートでシリーズ初優勝を獲得しました。