総集編 2017 INDY

      

ディクソンが最終戦までタイトル争いに絡み3位に
佐藤琢磨は日本人初のインディ500制覇

2017年シーズンのインディカー・シリーズは、自身5度目のチャンピオンを狙うスコット・ディクソンが、最終戦までもつれ込むし烈なタイトル争いを演じ、ランキング3位に。また、世界三大レースの一つに数えられるインディ500では、佐藤琢磨が日本人初のウイナーとなり、多くに感動を与えるとともに、歴史に名を残した。

03.12Round01 セント・ピーターズバーグ

最後尾スタートのブルデーが圧巻の走りで勝利
佐藤琢磨は5位でシーズンをスタート

シーズンの開幕戦でウイナーとなったのは、Hondaエンジン勢のブルデーだった。アクシデントを起こし、最後尾グリッドからのスタートとなったブルデーだが、戦略なども見事にはまり、劇的な展開で勝利を挙げた。

  • 1位 セバスチャン・ブルデー
  • 2位 S.パジェノー
  • 3位 スコット・ディクソン
  • 5位 佐藤琢磨

04.09Round02 ロングビーチ

ヒンチクリフが勝利し、Honda勢が連勝
ブルデーが2位に入り1-2フィニッシュを果たす

予選4番手のヒンチクリフは、1周目に2番手に浮上すると、その後もハイペースで走行。63周目にトップに立ち、全85周のレースで真っ先にチェッカーを受けた。また、2位には開幕戦で勝利を挙げたブルデーが入った。

  • 1位 ジェームズ・ヒンチクリフ
  • 2位 セバスチャン・ブルデー
  • 3位 J.ニューガーデン
  • 18位 佐藤琢磨

04-23Round03 アラバマ

ディクソンが2位表彰台を獲得
ブルデーは8位でランキングトップをキープ

シーズン最初の常設ロードコースでの戦いとなったアラバマ。ここで表彰台に上がったのは、予選4番手のディクソンだった。スタートからトップ争い演じ、開幕戦以来2度目の表彰台となる2位でフィニッシュした。

  • 1位 J.ニューガーデン
  • 2位 スコット・ディクソン
  • 3位 S.パジェノー
  • 9位 佐藤琢磨

04.29Round04 フェニックス

ディクソン5位でフィニッシュ
4戦連続でトップ5入りを果たす

フェニックスでは、Honda勢が苦戦を強いられることに。予選最上位はカナーンの6番手。決勝でも、ディクソンが5位、カナーン6位と苦しんだ。それでもチャンピオンシップでは、ディクソンが2位の座をキープした。

  • 1位 S.パジェノー
  • 2位 W.パワー
  • 3位 J.R.ヒルデブランド
  • 5位 スコット・ディクソン
  • 16位 佐藤琢磨

05.13Round05 インディアナポリス

インディ500の前哨戦的位置づけの第5戦
ディクソンが2位となり、シーズン3度目の表彰台

ディクソンが2位、ハンターレイが3位となり、Honda勢の2台が表彰台に登壇。また予選はマシンが不調で、最後尾の22番グリッドからスタートした佐藤琢磨は、アグレッシブな走りで12位まで追い上げ会場を沸かせた。

  • 1位 W.パワー
  • 2位 スコット・ディクソン
  • 3位 ライアン・ハンターレイ
  • 12位 佐藤琢磨

05.28Round06 インディ500

伝統のインディ500で佐藤琢磨がウイナーに
日本人初の快挙で歴史にその名を刻む

世界三大レースの一つであるインディ500。4番手スタートの佐藤琢磨は、11度ものフルコースコーションが出される激しいレースを戦い抜き、トップでチェッカー。多くのドライバーが夢見る、伝統のレースで勝利した。

  • 1位 佐藤琢磨
  • 2位 H.カストロネベス
  • 3位 エド・ジョーンズ

06.03Round07 デトロイト

シーズン唯一のダブルヘッダーの1戦目
レイホール以下、Honda勢が表彰台を独占

シーズン唯一のダブルヘッダーとなったデトロイト。1戦目は、PPスタートのレイホールが70周中55周をリードする完璧な走りで勝利を挙げた。なお、ディクソンが2位に入り、ポイントランキングでトップに躍り出た。

  • 1位 グレアム・レイホール
  • 2位 スコット・ディクソン
  • 3位 ジェームズ・ヒンチクリフ
  • 8位 佐藤琢磨

06.04Round08 デトロイト

レイホールがダブルヘッダーを完全制覇
予選トップの佐藤琢磨は4位でフィニッシュ

第7戦の翌日に行われた、ダブルヘッダーの2戦目は、前日のウイナーであるレイホールがまたも勝利し、デトロイトを完全制覇。また、佐藤琢磨が表彰台にあと一歩まで迫る4位でフィニッシュした。

  • 1位 グレアム・レイホール
  • 2位 J.ニューガーデン
  • 3位 W.パワー
  • 4位 佐藤琢磨

06.10Round09 テキサス

アクシデントが多発するレースを乗りきり
カナーンが2位表彰台を獲得

予選でHonda勢が上位8番手までを独占したテキサスだったが、決勝では13台のうち8台がリタイアという結果に。そんな中で気を吐いたのはカナーンとレイホールで、それぞれ2位と4位というリザルトを残した。

  • 1位 W.パワー
  • 2位 トニー・カナーン
  • 3位 S.パジェノー
  • 10位 佐藤琢磨

06.25Round10 ウィスコンシン

ランキングトップのディクソンが好調な週末を送る
シーズン初勝利を挙げてランキングトップを堅守

ロードアメリカで開催された第10戦は、ポイントリーダーであるディクソンが躍動。予選5番手で決勝に挑むと、レース半ばにトップに立ち、そのままフィニッシュ。ポイントリーダーにして、シーズン初勝利を挙げた。

  • 1位 スコット・ディクソン
  • 2位 J.ニューガーデン
  • 3位 H.カストロネベス
  • 19位 佐藤琢磨

07.09Round11 アイオワ

アイオワで過去3勝のハンターレイ
相性のよさをみせて3位表彰台を獲得する

アイオワでは、2012年のシリーズチャンピオンであるレイホールが、Honda勢で唯一の表彰台となる3位でフィニッシュ。なお、ディクソンは8位で終えるも、ポイントリーダーの座はキープした。

  • 1位 H.カストロネベス
  • 2位 J.R.ヒルデブランド
  • 3位 ライアン・ハンターレイ
  • 16位 佐藤琢磨

07.16 Round12 トロント

ロッシが2位、ヒンチクリフが3位でフィニッシュ
シリーズ唯一のカナダ大会で2台のHonda勢が表彰台

シリーズで唯一、米国以外で開催された第12戦。フルコースコーションが2度しか出されなかったものの、それが戦局に大きく影響した。そんな中で、ロッシが2位表彰台、ヒンチクリフが3位表彰台を獲得した。

  • 1位 J.ニューガーデン
  • 2位 アレクサンダー・ロッシ
  • 3位 ジェームズ・ヒンチクリフ
  • 16位 佐藤琢磨

07.30Round13 ミッドオハイオ

地元大会のレイホールが3位表彰台を獲得
予選3番手の佐藤琢磨は5位でフィニッシュ

ミッドオハイオで開催された第13戦では、同地出身のレイホールが3位表彰台を獲得し、詰めかけたファンを喜ばせた。また、予選3番手の佐藤琢磨は、一時は8番手まで下がるものの、追い上げて5位でフィニッシュした。

  • 1位 J.ニューガーデン
  • 2位 W.パワー
  • 3位 グレアム・レイホール
  • 5位 佐藤琢磨

08.20Round14 ポコノ

ロッシが3位表彰台を獲得
予選トップの佐藤琢磨は苦しい展開で13位

珍しいトライアングルオーバルでのポコノでは、41回ものリードチェンジ、レース全体でのオーバーテイク数は590回と、白熱の戦いが繰り広げられた。そんな中、ロッシが好走をみせ3位表彰台を獲得した。

  • 1位 W.パワー
  • 2位 J.ニューガーデン
  • 3位 アレクサンダー・ロッシ
  • 13位 佐藤琢磨

08.26Round15 マディソン

ディクソンが2位フィニッシュ
ランキング2位でタイトルを視野に

第13戦でランキング3位にダウンしたディクソンは、第14戦で2位に再浮上。第15戦マディソンでは、予選7番手ながら決勝では2位に入り、大会ウイナーでランキングトップをいくニューガーデンに食らいついた。

  • 1位 J.ニューガーデン
  • 2位 スコット・ディクソン
  • 3位 S.パジェノー
  • 19位 佐藤琢磨

09.03Round16 ワトキンス・グレン

Honda勢が表彰台を独占
ウイナーはロッシ、2位にディクソンが入る

ロッシが優勝、ディクソンが2位、ハンターレイが3位と、Honda勢が表彰台を独占した。その結果チャンピオンシップは、ディクソンがトップのニューガーデンにわずか3点差で、最終戦に臨むことになった。

  • 1位 アレクサンダー・ロッシ
  • 2位 スコット・ディクソン
  • 3位 ライアン・ハンターレイ
  • 19位 佐藤琢磨

09.17Round17 ソノマ

2位のディクソンが総合3位でタイトルには届かず
佐藤琢磨はランキング8位でシーズンを終える

逆転でのチャンピオンを狙ったディクソンは、速さをみせたものの、ニューガーデンを含む3台のライバル勢を抜くことはかなわず4位でフィニッシュ。ランキング3位で終え、自身5度目のタイトル獲得とはならなかった。

  • 1位 S.パジェノー
  • 2位 J.ニューガーデン
  • 3位 W.パワー
  • 4位 スコット・ディクソン
  • 20位 佐藤琢磨

2017 ポイントランキング

順位 No. ドライバー マシン 総合 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17
12J.ニューガーデンシボレー6422435512319343241184129535341531382
21S.パジェノーシボレー62941303553324314303532273232323622103
39スコット・ディクソンHonda6213535413040534128235324202231404164
43H.カストロネベスシボレー5982823333431962822103753252626333360
512W.パワーシボレー562131720415441123553303494251122870
615グレアム・レイホールHonda522132017928575453322430223623183056
798アレクサンダー・ロッシHonda494191130152491302681719402836285418
826佐藤琢磨Honda44131122214181372434201114143018111120
928ライアン・ハンターレイHonda4213214191735351714111635282425153648
1010トニー・カナーンHonda403181526281091152041922111431141028
118マックス・チルトンHonda3961416181026861915252217271512142436
1227マルコ・アンドレッティHonda388261091214761817281214321820161452
135ジェームズ・ヒンチクリフHonda376235128181733361016102035191124916
1419エド・ジョーンズHonda35420281419119322813261210913171722
1783チャーリー・キンボールHonda3271291624929924112916181714262638
197ミハイル・アレシンHonda2371618201312552914152090160000
2118セバスチャン・ブルデーHonda214534024118000000000211344
2518エステバン・グティエレスHonda9100000011160131716108000
267セバスチャン・サーベドラHonda8000000330000019091900
2716オリオール・セルビアHonda6100000401011000000000
2850ジャック・ハーヴェイHonda5700000170000000001624
2929フェルナンド・アロンソHonda47000004700000000000
3063ピッパ・マンHonda32000003200000000000
31 13 クラマン・デメロHonda26000000000000000026
3277ジェイ・ハワードHonda24000002400000000000
3518ジェームス・デイビソンHonda21000002100000000000

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