ROUND 04

アメリカフェニックス Phoenix International Raceway 2017.04.29(土)・決勝

第4戦 フェニックス

ディクソンとカナーンが5-6フィニッシュ
佐藤琢磨はクラッシュにより16位

4月29日、アリゾナ州エイボンデールのフェニックス・インターナショナル・レースウェイで、今年初のオーバルレースかつナイトレースとなるシリーズ第4戦が行われました。Chip Ganassi Racingのスコット・ディクソンは、5位でのゴールを果たし、開幕戦から4戦連続のトップ5フィニッシュを達成しました。予選6番手だったチームメートのトニー・カナーンも、第3戦のHondaグランプリ・オブ・アラバマに続き、2レース連続でのトップ10入りとなる6位でフィニッシュしました。

アメリカ西南部の砂漠地帯にあるフェニックスは、5月になろうという今でも、日中の気温が摂氏30℃に達しています。しかし、昼と夜の寒暖差が大きい気候のため、今日のナイトレースは、夕方6時半のスタート時は27℃、ゴール時は25℃と、風が吹き続けていたことも手伝って、涼しい中で行われました。インディカーファンは、夕涼みとハイスピードレースの両方を楽しもうと、全長1.022マイルのコースに集まり、オープンホイールマシンによるスリルに満ちた接近戦を堪能しました。

今年の予選は、形式こそ2周連続のアタックで例年と変わりませんでしたが、金曜日の夜8時から、照明のもとで行われました。強い風が吹き続ける難しいコンディションでのタイムトライアルで、カナーンは38秒2178、平均時速192.539マイルを記録して、6番手につけました。ディクソンは38秒3151、平均時速192.050マイルで8番手でした。

4列目外側グリッドからスタートしたディクソンは、250周の決勝レースの序盤戦を7番手につけて戦い、2回目のピットストップを終えたあとの135周目に6番手にポジションアップ。ゴールを前にさらに1つ順位を上げて、5位でゴールしました。カナーンは6位、ディクソン、カナーンとチームメートのチャーリー・キンボールは、予選14番手からの8位フィニッシュを果たしました。

佐藤琢磨(Andretti Autosport)は、予選でのマシンセッティングがコンディションにマッチしておらず、後方18番グリッドを獲得するにとどまりました。決勝ではローダウンフォースのセッティングを施したマシンを用意し、気温や路面温度が低くなるレース後半でスピードアップすることを狙いましたが、粘り強い走りを続けてトップ10のポジションを確保できそうになっていた136周目、ターン4で突然マシンが曲がらなくなり、コース外側の壁にヒット。結果は16位となりました。

2017年シーズンは早くも序盤の4戦を終え、いよいよインディアナポリス500マイルレース(以下インディ500)の行われる5月を迎えます。次戦、シリーズ第5戦はインディ500の前哨戦として、インディアナポリス・モーター・スピードウェイのオーバルコースとインフィールドを使ったロードコースで競われる、グランプリ・オブ・インディアナポリスです。

コメント

スコット・ディクソン(5位) 「私たち9号車にとっても、Hondaチーム全員にとっても厳しいレースとなりました。フェニックスのコースでは、ライバル勢に大きなアドバンテージがありました。トラブルに巻き込まれることなく戦えば、勝負のチャンスがあると期待していたのですが、そうしたレースにはなりませんでしたね。次戦グランプリ・オブ・インディアナポリスでは、勢いをつかむ好成績を挙げたいです」

佐藤琢磨(16位) 「厳しいレースでした。レース序盤はライバル勢のペースについていくのが難しく、2回目のピットストップの直後に、また苦しい状態に陥りました。ピットを出てから2周目で、マシンが突然まったく曲がらなくなりました。ターン3でレーシングラインの外に向かい、コースの汚れた部分に出てからは、もう二度とラインに戻ってくることはできず、壁にぶつかりました。本当に残念な結果です。来週のゲートウェイ・モータースポーツ・パークでのテストが実りあるものになることを期待します」

決勝リザルト

レース

順位 No. ドライバー エンジン 周回数 タイム/差
11S.パジェノーシボレー2501:46'24.9473
212W.パワーシボレー250+9.1028
321J.R.ヒルデブランドシボレー250+9.3417
43H.カストロネベスシボレー250+16.5864
59スコット・ディクソンHonda249+1Lap
610トニー・カナーンHonda249+1Lap
720E.カーペンターシボレー248+2Laps
883チャーリー・キンボールHonda248+2Laps
92J.ニューガーデンシボレー248+2Laps
1014C.ムニョスシボレー247+3Laps
1119エド・ジョーンズHonda247+3Laps
125ジェームズ・ヒンチクリフHonda246+4Laps
1328ライアン・ハンターレイHonda220+30Laps
1598アレクサンダー・ロッシHonda141+109Laps
1626佐藤琢磨Honda135+115Laps
177ミハイル・アレシンHonda0+250Laps
1827マルコ・アンドレッティHonda0+250Laps
1918セバスチャン・ブルデーHonda0+250Laps
208マックス・チルトンHonda0+250Laps
2115グレアム・レイホールHonda0+250Laps

ポイントランキング

ドライバー

順位 No. ドライバー エンジン 総合ポイント
11S.パジェノーシボレー159
29スコット・ディクソンHonda141
32J.ニューガーデンシボレー133
418セバスチャン・ブルデーHonda128
55ジェームズ・ヒンチクリフHonda120
63H.カストロネベスシボレー118
712W.パワーシボレー91
810トニー・カナーンHonda87
928ライアン・ハンターレイHonda82
1019エド・ジョーンズHonda81
1126佐藤琢磨Honda79
1298アレクサンダー・ロッシHonda75
157ミハイル・アレシンHonda67
1683チャーリー・キンボールHonda61
1715グレアム・レイホールHonda59
188マックス・チルトンHonda58
1927マルコ・アンドレッティHonda57

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