開幕戦オーストラリアGPの初日午後のフリー走行で、Honda Racing F1 Teamのジェンソン・バトンは11番手、ルーベンス・バリチェロは14番手だった。
一方、SUPER AGURI F1 TEAMは、佐藤琢磨が21番手、アンソニー・デビッドソンは22番手だった。
2008年開幕戦のオーストラリアGP。舞台となるメルボルンは、これから秋に向かおうという時節だ。ところが初日は午前10時の時点で路面温度34℃、気温31℃と、真夏並みの暑さに見舞われた。この時期にこれだけ気温が上がるのはまれなことで、各チームは冷却対策に追われた。
1回目のフリー走行は暑さに加えて、時折り、かなり強い風が吹くコンディションとなった。それでもHondaの2台は後半にペースを上げ、バトン11番手、バリチェロ15番手だった。
2回目のフリー走行が始まる午後2時の時点で、気温は36℃、路面温度は47℃まで上昇した。Honda勢は終了間際にアタックを試みて、バトン11番手、バリチェロ14番手だった。
―これまでのRA108のパフォーマンスは? 「今日は僕らにとっていい日だった。タイヤの作業に重点を置いて、とても暑いコンディションの中でマシンのベストを引き出した。すべてが順調に進んで、マシンはヘレステストと同じくらいの感触なのがうれしい。明日の終わりにならないと、ライバルと比べてどのくらいの位置にいるかはわからないだろう。今のところ僕らが優先すべきは、自分たちのテストに集中し、ここのコンディションや要求にあったセットアップをマシンに施すことだ」
―冬のテストで訪れたサーキットに比べて、アルバートパークの印象は? 「プレシーズンテストで使っていたスペインのサーキットとは全く違うため、マシンのセットアップをトラックコンディションに合わせるために、一から作業を始めた。特に、アルバートパークはテストサーキットに比べて、とてもバンピーだ」
―2回のセッションを通じて、トラックコンディションはどのように改善した? 「今日はとても暑くてドライだった。午後になって気温が上がったため、今日のコースは全体的にグリップを失っていた。午前の方が路面はよく、そのときの方がマシンに乗っていて気持ちよかった」
―明日の予選アタックでマシンはどのようなパフォーマンスを見せる? 「予選のパフォーマンスについて話すのは、まだ早すぎる。今日のプログラムを通じて、マシンはかなりコンサバティブで、テストよりよくなっていると思ったが、金曜はそれぞれが異なる量の燃料を積み、独自のプログラムで走っているから、本当の意味では参考にならない。明日は中団につくことを狙い、そうできると信じている」
―シーズン最初のプラクティスセッションはうまくいった? 「うまくいった。天候や路面状態が難しかったにもかかわらず、セッションは計画通りにとてもうまく進んだ。いつも通り、レースの最初の日には、冬のテストの間に経験しなかったようなことがわかったりするが、この2日間で解決できないようなことは何も起こっていない」
―残りの2日間について、何かわかったことは? 「ライバルたちに比べると、我々のパフォーマンスは、まだはっきり確立されていない。しかし、レースに向けた空力のアップデートはうまく機能しているようだし、トップ2以外のチームとは互角に戦えるだろう。明日が本当の意味でのテストで、グリッドでの挑戦が始まる。我々には、ミスさえしなければ上位グリッドにマシンを進めることができるという、自信がある。これだけ暑くなるとは予想外だったが、全体のパフォーマンスに少し手を施すことで、確実な戦いができるはずだ」
冬の間ほとんどテストができず、新車SA08Aもこの日の走行が実質的なデビューとなるなど、チームを取り巻く状況は厳しい。午前中のフリー走行は、ともに7周のみで、佐藤19番手、デビッドソン20番手だった。
午後のセッションで、佐藤は16周を周回。ライバル勢をしのぐことはできず、21番手となった。8周しか走れなかったデビッドソンは、22番手に終わった。
「08年シーズン初日を迎えられて、とてもうれしい。もちろん、冬のテストが完了できず、初日から片付けるべき課題がたくさんあった。しかし、マシンが走り、チームが活気づいているのはいいことだ。当然、やることはたくさんあるが、全体としてはいい一日だった」
「今日は厳しい一日だった。最初から限られたプログラムを予定していたとはいえ、午後の走行時間を縮めなければならなかった。明日はもっとグリップが増して、そこから前進していけることを期待している」
「メルボルンに来ることができて、とてもうれしい。しかし、メルボルンの方は我々に会っても、あまりうれしくはないようだ。今日は厳しい一日で、我々は、ほかのチームが冬のテストで終えているチェック項目を片付け、これからのシーズンに向けて段階的なアプローチをしていく。午前のフリー走行では、アンソニー(デビッドソン)はフルグリッドでのシミュレーションを、一方で(佐藤)琢磨はグリーンフラッグ状態でのシミュレーションを行った。予期していたいくつかの新車特有の問題が起こり、オーバーヒートする場面もあったが、そのほかに関してはうまくいった。残念なことに、想定外の要因により冷却部に問題が起こったことで、アンソニーの午後の走行は短縮されてしまった。明日はもっと距離を稼げるように、今夜、これらの問題に取り組む必要がある」