モータースポーツ > ニュース > タイヤ作戦が奏功し、バリチェロが今季初の表彰台を獲得

FORMULA 1

ニュース ルーベンス・バリチェロview

波乱のウエットレースでタイヤ選択の作戦が功を奏し
バリチェロが今シーズン初の3位表彰台を獲得

2008年7月6日(日)

2008 FIA F1世界選手権シリーズ第9戦イギリスGPが、シルバーストーン・サーキットにて7月4日(金)に開幕し、6日(日)に決勝が行われた。

16番グリッドからスタートしたHonda Racing F1 Teamのルーベンス・バリチェロは、ウエットレースとなった決勝レースにおいて怒とうの追い上げの走りを見せて、見事に3位表彰台を獲得した。この3位表彰台は、Honda Racing F1 Teamにとって2006年第18戦ブラジルGP(ジェンソン・バトン)以来となる。

決勝レースは小雨の降る中でスタートが切られた。序盤からスピンやコースアウトが多発する波乱の展開となる中、Honda Racing F1 Teamのバリチェロとバトンは安定した走りで11位前後を走行する。

レース中盤になると、大粒の雨が降り始め、Honda Racing F1 Teamは35周目の2回目のピットタイミングで深溝のレインタイヤを選択。この選択が成功し、バリチェロとバトンは浅溝のレインタイヤを履くマシンに対して、1周10秒以上も速いラップタイムで走行し、バリチェロは43周目に2位に浮上した。

バリチェロは、雨脚が弱まってから浅溝のタイヤに履き替えるために3回目のピットインを敢行した後も安定した走りを続け、見事、3位でチェッカーフラッグを受けた。

続く第10戦ドイツGPは、7月20日(日)にホッケンハイムリンクにて決勝が開催される。

大島裕志|本田技研工業株式会社 常務執行役員(広報・モータースポーツ担当)

「本当にうれしいです。今回はタイヤ戦略がずばり的中しました。天候に左右されたレースでしたが、チームが一体となって戦略をやりきり、ルーベンス(バリチェロ)もミスなくしっかりと走りきってくれました。久々の表彰台3位獲得を大変うれしく思います。今後はこれを糧に、一戦一戦を大事に戦ってまいります」