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ニュース Honda Racing F1 Team、ISO14001認証を取得

Honda Racing F1 Team、「Beyond Sport」の初のコーポレートパートナーに

2008年6月13日(金)

6月12日(木)、ロンドンにおいて世界中で活動を展開するスポーツ団体「Beyond Sport」がトニー・ブレア前イギリス首相により立ち上げられ、Honda Racing F1 Teamが初のコーポレートパートナーとして発表された。「Beyond Sport」は、スポーツを通じて社会貢献に取り組むプロジェクト、人物、団体の中から特に優れた活動を選定し、その功績をたたえるとともに、この功績に倣った取り組みを推進している。

Honda Racing F1 Teamは、F1開催国を中心に、環境問題改善に向けて取り組む「earthdreams」プロジェクトを展開。支援プロジェクトの数は今のところ9つで、2009年までに全世界で30のプロジェクトを支援する予定である。

Honda Racing F1 Teamとのパートナーシップ発表に加え、CEOのニック・フライが初のグローバルコーポレートアンバサダーとなることも発表された。「Beyond Sport」の活動理念や、「earthdreams」とのパートナーシップについて、企業レベルで広く伝えていくことが役割となる。

ニック・フライは次のように語った。「F1は、モータースポーツの頂点であり、進化を常に目指している。より社会に貢献すべく、スポーツを活用した好事例を世界に示すために、私たちはearthdreamsプロジェクトをスタートさせたが、Beyond Sportも同じ志であることから、彼らの取り組みに賛同した。earthdreamsは、環境問題に対する人々の意識を高め、社会によい変化をもたらすマーケティングプログラムの先駆けとして、世界中で行われるF1開催国を中心に、環境団体への寄付を含め、活動している。スポーツには非常に力強いメッセージが込められている。私たちの『Powering dreams one lap at a time(1ラップごとに夢を与えていく)』という前向きなメッセージを通じて、今後も幅広い領域で活動を進めていきたい」

ロンドンで行われた「Beyond Sport」の発表会見には、IAAF(国際陸上競技連盟)副会長で2012年ロンドン五輪組織委員会の会長を務めるコー卿、同組織委員会のキース・ミルズ副会長、WPPのマーティン・ソレルCEOなどスポーツ、ビジネス、メディア界を代表する人々も出席した。

「Beyond Sport」アンバサダーにはブレア前首相を筆頭に、次のような著名人が名を連ねている。
- コー卿 (2012年ロンドン五輪組織委員会会長、IAAF副会長)
- ジャハンギル・カーン氏 (スカッシュ世界選手権で6回優勝)
- ビル・ブラッドリー元米国上院議員 (NBAチャンピオンの経験を持つ元民主党上院議員)
- サイモン・フューラー氏 (19 Management創設者)
- ドナ・デバロナ氏 (元米国五輪代表選手で女性スポーツの普及に携わる)
- ルーカス・ラデベ氏 (南アフリカ代表歴代最多キャップ数を誇る元サッカー選手でFIFAのSOSチルドレンズビレッジ大使を務める)

彼らは「Beyond Sport」の理念にのっとり、個人、プロジェクト、団体を選ぶ審査に関わる。

「Beyond Sport」は主に次の3つの活動から構成される。

- スポーツが社会に変化をもたらす役割を担うとし、議論やコミュニケーション、人々にアクションを促す場として、年1回2日間のフォーラムを開催。政治指導者、CEO、起業家、スポーツ業界人、メディアなど大きな影響力を持つ人々が集まり、第1回Beyond Sportフォーラムは2009年にロンドンで開催され、ブレア前首相が基調演説をすることになっている。

- 年1回の授賞式では、ブレア前首相の司会でスポーツを通じて社会によい影響を与えた個人、プロジェクト、団体を表彰する。

- Beyond Sportアワードを受賞したプロジェクト、個人、チャリティが継続的に活動するために、資金が提供される。この資金は「Beyond Sport」と企業、慈善団体から寄せられる。