POINT.1

つくりたい野菜の特徴を知ろう

プランを立てるうえで最初に考えること

菜園プランの立て方

まずはつくってみたい野菜をリストアップしてみましょう。畑の面積や栽培時期などを考慮のうえ、リストにあげた野菜を組み合わせて菜園計画をつくります。
野菜は、栽培のスタート時よりずっと大きくなります。成長したときの大きさをイメージして計画を立てないと、株が込み合って窮屈になることも。それぞれが十分に育ちきれず、収穫が得られなかったり、葉が重なり合って日陰になったり、蒸れて病気や害虫が発生しやすくなります。
野菜ごとに適した畝幅、株間、条間などがあるので、あらかじめ把握しておきましょう。また、栽培に適した時期、作りやすさや手間、植物の分類上の「科」などの特徴があるので、プランニングに生かしてください。

つくりたい野菜のココをチェック

必要な面積や草丈を確認しましょう。
面積
成長したときの「広がり」を考えよう!
野菜には、1株で必要な広さがあります。畑や畝の大きさによって、何株くらい育てられるかがある程度決まってきます。これより狭いと、元気に育つことができず、失敗の原因ともなりがちです。
トマトやナスなどの大きく育つ果菜類、キャベツやブロッコリー、ハクサイなどの大型の葉菜類は、1株で40~60cm四方の広さを確保したいものです。スイカやカボチャはツルや葉が地面に広がるので、2m四方の面積が必要。ミニ品種を選んで支柱に誘引する立体栽培なら1m四方でも栽培可能です。コマツナやホウレンソウ、カブは、1株5~10cm四方と考えると計算がしやすいでしょう。
それぞれの野菜に必要な面積は、「人気野菜の育て方」の各野菜のページで畝幅、株間、条間を見てください。
草丈
丈の高くなる野菜は畑の北側に配置!
プランニングにあたってもう一つ考慮したいのは、草丈です。
支柱を立てて茎や葉を誘引するトマトやキュウリ、エンドウは支柱の高さだけ草丈が伸びます。トウモロコシも2m近くまで大きくなる野菜です。反対に草丈が低いのはレタス、イチゴなどで、他の野菜の日陰になると、生育に影響が出ることもあります。
そこで、大きくなる野菜は畑の北側に、小ぶりな野菜を南側に配置すると、すべての野菜にまんべんなく日が当たるようになります。
栽培の難易度をチェック!
野菜によって、つくりやすいもの、栽培が難しいものがあります。
栽培期間が長い、病気や害虫にかかりやすい、整枝や誘引などに手がかかるものは、一般的に難易度が高い野菜といえます。春夏野菜の場合はトマトやナス、スイカなど、秋冬野菜の場合はタマネギやエンドウなどがそれに当たり、よいものをつくるにはそれなりの努力が必要です。
失敗が少なくつくりやすいのは、栽培期間の短いホウレンソウやコマツナ、レタスなどの葉もの野菜です。タネまき、植えつけから1か月ほどでとれるので、すぐに収穫の喜びを味わうことができます。

*作業や管理は、関東地方以西平野部を基準にしています。